毎日新聞科学環境部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■書名
理系白書
■筆者
毎日新聞科学環境部
■内容
「理系」は報われない。
平均的な「文系」より数倍の勉強時間を必要とする。
社会に出てからも新たな技術開発のために日夜勉強を
続けていかなければならない。
しかし、その「理系」のおかげで、日本は技術立国として
高度成長期を走りとおし、世界第2位の経済大国となった。
一見すると「文系」より活躍している。
役に立っている。
が、報われない。
・給料が低い
・管理職になれない
・勤務時間が長い
・閉鎖的空間に追いやられる
「理系」に対する評価が社会の評価が低いのである。
(アピールが足りない、文系の方ががんばっている!という意 -
Posted by ブクログ
2009/1/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/4/16〜4/20
毎日新聞社の科学環境部による理系白書の第3弾。
今回は、アジアの生産力・技術力アップを受けて、日本のこれからを説いている。山中先生のiPS 細胞という大ホームランの話から始まって(このあたりはまだ夢がある)、日本の理系の研究者や若い人たちの置かれている状況を、理系の真っ只中にいる私に言わせていただけば、もう何年も前からわかっている話を取材をもとに構成している(まあ、噂レベルや感覚とは違って数値的な裏づけはあるものの)。アジアに技術を盗まれたくない、というのも一理あるし、どんどん教えてあげればよい、というのも又 -
Posted by ブクログ
ビジネスセミナーに一緒に参加した理系学生に教えてもらった本。
技術者の立場・視点から描き下ろしている本。
営業職ではあるが、メーカーに関わる自分にとっては、今後の製造メーカー、いやむしろ
日本における”危機”とか”警戒心”を感じさせてくれる本。
中国、インドなどの国々から優秀な技術者が多く輩出される中、日本の技術者の未来とは。
日本における技術者の匠を多くしていくためにも、国レベルにおける政策が必要であるし、
今後はアジア諸国をそういった方面で牽引していきながら、日本の強さ・誇りを示していく必要がある。
個人が実力を発揮できない社会構造、転身や挑戦における失敗による立ち直れない -
Posted by ブクログ
彼等なくては、いまの日本はなかった。そんな「縁の下の力持ち」的な存在な彼等の現状に焦点をあてた毎日新聞によるルポ。つい先日『高学歴ワーキングプア』を読んでたら、多少重なる箇所もあり、ますます日本がつくる制度に不安を覚えた。文庫でも2006年発行、単行本は2003年発行で、現状というにはちょっと古いかもしれないが、あまり変わっていないのでは・・。やっぱりうちの身近の制度では文理が分かれるのが当たり前で、教育関係の学部学科も相変わらず文学部となっていますし・・。理系についての評価が客観的に書かれているし、新聞社の文章のため読みやすく、且つ面白かったです。
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Posted by ブクログ
高校生の頃、自分には文系しか選べないと思った。自分の興味関心が高校の科目の区分だと明らかに文系に偏っていたから。簡単にいうと、理系の科目は不得手だった。「地学」は好きだったけど。でも、大学に行って、興味をもった現象は「文系」で培った?知識だけでは解明することが難しく、必要な基礎知識は物理だったり、数学の統計的な考え方だったり…大いに困った。何事においても、物事に対して、柔軟に、先入観無しで、かつ、感情に左右されず、論理的に考え、取り組める。これができる人は、ああ、なんてすごい人!それに、ちょこっと、想像力があって、行動力が伴ったら、もう、天下無敵!これらが、私の場合は、無い物ねだり。でも、全て
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Posted by ブクログ
前作を読んでからかなりの時間が経過してしあっているため、前作との比較はやりにくいけれど、確か前作は理系研究者たちの現状に焦点を当てていて、今回は文理分け教育の弊害について焦点を当てている・・といいたいところだけど、けっこう前作と内容はかぶっている気がするし、特に何かが進展したわけでもないし、前作よりは内容がちょっと薄くなってしまっているようにも思える。でも、面白いことには変わらない。このままの教育方法では日本は育たないと思うし、経済協力開発機構の調査の結果の、日本の正答率の低さにはショックを受けた。私も理数が苦手で諦めてしまったくちなので、逃げてしまった過去の自分を思い出したり、そして今の自分
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Posted by ブクログ
本書は高校の文理選択の功罪から始まる。文系人間、理系人間に完璧に分けることが弊害をもたらしていることから述べられ、文から理へ、理から文への転身が難しい硬直した制度も問題視する。文理どちらの教養も身につけた人達の活躍も語られている。バブルの頃の就職が理系にとって(給料面から)厳しいことから、理系人間の文系会社への就職傾向が高まった。しかし、理系としての素養が会社経営にも生きてきている。結局は両刀使いがよいのだ。科学技術立国の日本を憂える理科離れから、理数系に対する教育政策がいろいろ施行されている。つまるところ、後手後手なんだな。また揺れ戻りが起こる・・・そんな気がする。