野口真人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凄まじくいい本。
読みやすい、分かりやすい、納得感満載。
著者は企業価値評価をしているファイナンスのスペシャリストらしいんですが、その企業価値評価を個人にも当てはめて評価していて「わたしはいくら?」ということが分かるように説明してくれているんです。
そんなところがおもしろい。
例えば、
「ある人がふとキックボクシングをやりたいと思い立ち、AジムとBジム、どちららのジムに通おうか迷っているとして、
Aジムではレベルの高いトレーナーが教えてくれて、高度なテクニックや深い考え方を学べ、付きっきりで教えてくれて月会費が1万5千円。
Bジムでは簡単に教えてくれるが後は各自で動いてくれというレベルだけど、月会費は8千円。
この場合どちらのジムを選ぶべきか?と言う質問。
そこで、月会費が高くても将来の役に立つかもしれないならAジムへ。
とにかく安く抑えたいからBジムへ。といった直感的な判断はどちらも間違い。
正解は、自分が置かれている状況によって変わって
「自分が今後プロになりたくてとにかく最短で強くなっていきたい」と 考えるならAジム。
「ダイエットをしたり軽い護身術的な感じを学びたいと思うならBジム。」
という様な価値基準で選ぶのが正しい。
目先のことではなく将来を見据え、1万5千円or7千円という月会費を吟味する。
その上で投資以上のリターンがあると思えば、そこに投資する。それがファイナンス的にものを考え、判断すること。」
という様な感じでお金の正しい使い方を示してくれています。
これは自分視点で勝手に文章を改ざんさせて貰いましたが、この様な例題をいくつか用いてファイナンスというものを説明してくれていて、本当に分かりやすかった。
自分の給料が思うように上がらなかったり、自分の価値というものがよく分からない人に向けての本。
久しぶりの激当たり本でしたので、紹介させてもらいました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとってもわかりやすいファイナンスの入門書。
価格のないものに値段をつける,企業価値を判断するといった手法がわかりやすく解説されている。
人間は取引をする動物だ,犬は骨を好感しない(アダム・スミス)
コスト積み上げの価格設定は売り手の都合であって,買い手の価値判断(価格評価)を考慮していない。原価法は」「いくらで買うべきか」という適正価格を反映していない。
バランスシート上の資産は「見せかけの資産」に過ぎない。本当の資産価値はお金を稼ぐ力(キャッシュフローを生み出す力)なのです。よく資産は人・もの・金といいますが,バランスシート上の資産には人が含まれていない。
企業価値を評価する場合にはフリーキャッシュフローを見積もることとなる。FCFとは投資のために出ていくお金と,入ってくるお金を差し引いたものとなる。
借金をすると企業価値があがる。節税対策にもなる。
少ない株主資本で利益をあげるので,ROEがあがる。借金が多いほどレバレッジを利かせていることになる。
投資などで企業価値があげるのは工場が完成した瞬間であり,売り上げが計上されるときではない(工場完成時点で将来的に金を生み出すポテンシャルをもっている) -
Posted by ブクログ
企業の意思決定を「選択」という視点から説明し、コーポレートファイナンスの基本的な考え方をわかりやすく解説した一冊。タイトルの通り、企業経営とは常に「あれか、これか」という選択の連続であり、その判断を合理的に行うための枠組みとしてファイナンスの考え方が紹介されている。
本書では、投資判断や資金調達といった企業の意思決定を、コーポレートファイナンスの基本的な概念を通じて整理している。難しい数式や専門的な理論というよりも、企業経営の中でどのように意思決定が行われるのかという実務的な視点から説明されており、ファイナンスの入り口として理解しやすい内容だった。
企業は常に限られた資本の中で意思決定を迫られている。どの事業に投資するのか、どの選択が企業価値を高めるのかという問いに対して、ファイナンスは合理的な判断の枠組みを与えてくれる。その意味で、コーポレートファイナンスの基本的な考え方を整理する入り口としてちょうど良い一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ファイナンスの考え方を素人にも分かりやすく説明してくれる。具体例が多いためイメージが掴みやすい。
コストアプローチ 原価法
価値は原価や人件費など、コストの総和によって決まる
マーケットアプローチ 取引事例比較法
すでに存在している他のモノの市場価値によって、そのモノの価値が決まる
キャッシュフローアプローチ
そのモノがこれから生み出すお金の量によって、そのモノの価値が決まる
会計とファイナンス
バランスシートでは無形資産(ブランド力、人材、特許、ノウハウ)は現れない
人、モノ、カネの順はファイナンス的な価値の序列に従っている
ファイナンスでは出費・利益が増えても、価値が減る・増えるとは限らない
→働いて預金しても価値は変わらない
労働力(無形資産)が預金(流動資産)に変わっただけ
今すぐ受け取れるお金ほど価値は高くなり、遠い将来に受け取るお金ほど価値が低くなる
現在価値PV、正味現在価値NPV
DCF法
予想した内容の深刻度とリスクの大きさは無関係
ボラティリティ(変動率の標準偏差)
すべての価値は時間の中で考えなければならない
60歳の1000万円は20歳の22万円かも。。
MM理論、現代ポートフォリオ理論、CAPM理論、オプション理論の具体的を挙げた優しい説明も記載あり。 -
Posted by ブクログ
ファイナンス理論について素人にもわかりやすいように例えを交えながら解説されている
正規分布や標準偏差など基礎の基礎まで説明しているので、数学苦手な私でも理解できた。
ファイナンスにおける価値計算、価値の計算の要素である時間・金利・リスクの考え方、MM理論、現代ポートフォリオ理論、CAPM理論、オプション理論の概要が理解できて初心者向け
・印象に残った残ったところ
企業も人も価値判断の基準はいくら資産があるかではなく、将来のキャッシュフローの大きさ
投資しない、転職しないなど、行動しないことにもリスクが存在するため、どちらがアップサイドリスクが大きいか分析してとるべき行動を判断することが大事