野口真人のレビュー一覧
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この本は,ファイナンスの基本的な考え方を紹介したうえで,それをキャリアにも活かすというなかなか珍しい本。カネも人も同じような考え方ということでもある。ファイナンスとは一見関係なさそうだけど,時には鈍感力が必要だったり,二次会を断るのをおすすめしたり,仕事量のコントロールの必要性を語ってみたりしたりしているのも興味深い。
昔,無借金経営が偉くて,なぜ借金してまでそんなことをするのかと不思議に思ったことがある。自転車操業のような状況もありうるのだろうけれど,このファイナンスの考え方を踏まえると至極当たり前のことなのかもしれない(もちろん,それがキャッシュにつながらないと意味が無いのだろうけど)。人 -
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☆現在価値(PV)=将来の平均キャッシュフロー(CF)÷割引率(R)
ファイナンスの観点からいかに自分の価値を上げていくか述べてある。
・現代の企業が評価する人材像は、キャッシュを生む力のある人材
・ファイナンスの素養は大きな武器になる。
・「何をすれば明日の自分は今日の自分より価値が出るか」を念頭に毎日の仕事に向き合う
・営業ほど「キャッシュフローを生む力」を伸ばしやすい仕事はない。
・仕事上では絶対に嘘はつかない。崇高な信念からでなく、仕事上の嘘は代償が大きすぎるから。
・ときには「リスクを取る」ことも必要。リスクとリターンを天秤にかけて進退を判断する。 -
Posted by ブクログ
永久年金の現在価値=毎年のキャッシュフロー➗割引率(金利)
マンションの価値は毎月の家賃の240倍(割引率5%)
割引率=投資リターン(利回り)
現時点の金銭的価値=N年後のキャッシュフロー ➗ (1+割引率)のN乗
平均余命で割引率を考えた場合、時間が経てばたつほど割引率は高くなる。高齢者には価値が減少するスピードが速まるわけだ。80歳の人にとって10年後のお金はほとんど無価値になる。10歳の少年であれば10年後のお金のありがたさは今より大きくなるかもしれない。
遠い将来については、限りある寿命を意識して高い割引率を適用しようとする。
対象物の価値=キャッシュフローの期待値=確率