【感想・ネタバレ】パンダをいくらで買いますか? ストーリーで学ぶファイナンスの基礎知識のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年01月25日

とってもわかりやすいファイナンスの入門書。

価格のないものに値段をつける,企業価値を判断するといった手法がわかりやすく解説されている。

人間は取引をする動物だ,犬は骨を好感しない(アダム・スミス)

コスト積み上げの価格設定は売り手の都合であって,買い手の価値判断(価格評価)を考慮していない。原...続きを読む価法は」「いくらで買うべきか」という適正価格を反映していない。

バランスシート上の資産は「見せかけの資産」に過ぎない。本当の資産価値はお金を稼ぐ力(キャッシュフローを生み出す力)なのです。よく資産は人・もの・金といいますが,バランスシート上の資産には人が含まれていない。

企業価値を評価する場合にはフリーキャッシュフローを見積もることとなる。FCFとは投資のために出ていくお金と,入ってくるお金を差し引いたものとなる。

借金をすると企業価値があがる。節税対策にもなる。
少ない株主資本で利益をあげるので,ROEがあがる。借金が多いほどレバレッジを利かせていることになる。

投資などで企業価値があげるのは工場が完成した瞬間であり,売り上げが計上されるときではない(工場完成時点で将来的に金を生み出すポテンシャルをもっている)

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Posted by ブクログ 2013年12月06日

少し前にファイナンスをかじってみたのですが、時間が経つとサラサラと記憶が流れていきます。。。

それを危惧して買ってみましたが、その復習には最適!

簡単に読めるけど、DCF、FCF、WC、WACC、MM理論、、、ファイナンス基礎レベルはこれで網羅されていると思われます。

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Posted by ブクログ 2013年10月19日

投資の意思決定のためのNPV。会計の本では、なかなかわからず苦労。この本は、サラッと読めて、とてもわかりやすかった。

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Posted by ブクログ 2016年02月21日

ファイナンスとは?を知るにはすごく面白い本。最後の方は少し難しくなるが、おれを読んで勉強するきっかけになるかも。

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Posted by ブクログ 2013年10月25日

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献本をいただいた一冊。1日で一気に読めた。
ファイナンスの大事な役割の一つは「モノの値段」を決めることだという主張が一貫して貫かれていて、入門書としてとても分かりやすく読めた。
DCFやNPVやWACCなど、何となくで知っている言葉の輪郭がはっきり理解できたのが一番の収穫。
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Posted by ブクログ 2013年10月04日

 パンダはいくらで買いますか?

 パンダという生き物自体には値はついていないそれをつけるのがファイナンス理論という物なのだそうだ。

 パンダ編では淡々と軽い感じでお話は進んでいくがやはり実務編となるとそれなりのボリューム感に圧倒される。しかしこの考え方はいろいろなところで頻出するものであり一度覚...続きを読むえておけばどこでも利用価値はあるだろう。

 いや~しかしこれをマスターするのは並ではない結局自分本位の迷宮に入りそうだ。

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Posted by ブクログ 2013年10月01日

・ファイナンスの世界では、簿価ではなく時価が中心。
・バリュエーションのためには「収益還元法」が最適。
・「今日の100円は明日の100円より価値がある」。
・収益還元法の3要素。①キャッシュフローの金額。②金利(割引率)、③キャッシュフロー発生時期。
・フリーキャッシュフロー=営業利益×(1-税率...続きを読む)+減価償却費‐設備投資‐運転資本。
・リスク=危険性ではなく、不確実性。

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Posted by ブクログ 2019年01月01日

パンダは最初の方だけで、後半戦は普通のファイナンスの話になってくる。フリーキャッシュフローからNPV(正味現在価値)を求めて、投資判断をするところまでで本書は終わっているが、最後の方は実務として行わないとあまり意味がなさそうに感じた。

読みやすいか?と言われると、パンダのところまでは読みやすいが、...続きを読む後半戦は普通のファイナンスの本と変わらない。

おそらく筆者も、パンダで例えるのに限界を感じ、結局は普通のネタで後半戦は書いたのだろう。

そういう意味で、この本でなければいけない理由は見当たらず、当書籍の存在価値は薄まる。

ただ、自分にとっての苦手分野が発見できたという意味で☆3つ。

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Posted by ブクログ 2018年10月23日

●収益還元法の考え方を学べた。会社の価値は、バランスシート上の資産のことではなく、キャッシュフローを生み出す力のことを言うのは知らなかった。

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Posted by ブクログ 2015年02月26日

ファイナンスとバリュエーションの知識とスキルはある程度あるので斜め読みというか15分くらいで飛ばし読み。
割引率とかDCFとかよくわからない自称ド文系のような人にはよさそう。

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Posted by ブクログ 2014年10月14日

ファイナンスの基礎が説明されている。
パンダの話はそんなに出てこない。取引記録の無いものにどうやって値段を付けるかという話の導入に出てくるだけ。

値付けは
1.原価法(原価に利益を乗せる):売り手都合
2.取引事例比較法(他の取引と比べる。過去。類似商品):バブルが起こると高くなりがち
3.収益還...続きを読む元法(キャッシュフローを現在価値に割り引く):DCF法
の3つが紹介されている。
CF=(営業利益*(1-法人税率))+減価償却費-設備投資+-WC増減

WC:流動資産ー流動負債 増えると-CF(流動負債が増えるということは金でもらえていないのでマイナス)

割引率:ROD(銀行、投資家が求める利率)とROE(株主が求める金利)から求める
ROD:支払い利息/借入金 社債利息/社債
ROE:過去の利回り 当期純利益/時価総額
※時期で変化するので複数年平均や同業他社平均を使うのが良い

WACC=ROD*(1-法人税率)*負債比率+ROE*株主資本比率

負債比率:長期的な借入と金利はいくつか
株主資本比率:時価評価

PVの計算
赤字なら節税効果 +CF
WCが増えると -CF
減価償却費 +CF
WACCで割り引く

NPV=PV-初期投資
プラスなら投資する価値あり

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Posted by ブクログ 2014年05月26日

「ファイナンス」について分かりやすく、パンダや会社などの値段を用いて説明した本。

本書を読めば、ファイナンスの考え方についてはよく分かる。

しかし同時に、ファイナンスの考え方が、仮定に仮定を重ねた机上の空論に近いものだということもよく分かった。

頭の体操としてはおもしろいし、仮定をいくつも重ね...続きを読むないと理論を構築できないのは理解できる。
しかし、理論はあくまでも理論であり、理論と現実が合わないからといって、現実が間違っているとでも言いたげな昨今の金融関係者たちの言動には、目に余るものがある。

話しが逸れたが、例えば、「東京スカイツリーの頂上から飛び降りることはリスクではない」というのは百歩譲って認めるとしても、そもそもスカイツリーの頂上に上ることはできるのか?途中で警備員に止められるリスクがあるのではないか?
などと、机上の空論には、机上の空論で対抗したくなってしまう・・・。

主題であるパンダの値段を収益還元法により算出するのはよいが、これが行き過ぎると、フォード・ピント事件のようなコスト比較がまかりとおってしまうことが危惧される。

また、WACC(加重平均コスト)やFCF(フリーキャッシュフロー)の説明などは、確かにそのとおりだが、それだけではないだろうと思う。
前提知識がない人が読むと、少し勘違いしてしまいそうなざっくりした説明しかしていない。

全体的に、おもしろく読めるとは思うが、実際に役に立つ知識が身に付くかというと、疑問が残る一冊。

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Posted by ブクログ 2014年04月11日

「パンダをいくらで買うか?」というキャッチーなタイトルに、身近な例やパターンを持って極力初心者にわかりやすいように努めている。しかし初心者向けの内容ながらとっつきにくい専門用語への配慮はあまりない。例えばWACCの項は、初級と中級向けが混ざり合うことなく併存し、初心者は「??」となるかも。βの説明を...続きを読む省いたことは二重丸だがMM理論は説明するなどバランスは悪い。コンセプトが良いだけに惜しい。

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Posted by ブクログ 2014年01月16日

パンダの値付けの話はつかみで、後はファイナンス理論の基本講座のような感じです。
ただ、いきなり小難しい話から入るのではなく、パンダ小噺でグッと引き寄せてくれるので最後まですんなり読めます。
現在価値とかはわかっていたつもりですが、ファイナンスの勉強をしたことない自分にはリスクの話は初耳でした。
起き...続きを読むうることの良し悪しではなく不確実性による。
これだけでも勉強になった気分です。

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Posted by ブクログ 2013年10月20日

タイトルに惹かれて手に取ってみましたが、パンダの価値についてのストーリはほんの最初だけ。あとはファイナンスの基礎的な説明がほとんどになります。主に企業価値やそれを算出するための、フリーキャッシュフローや割引率についての説明になります。

最近のビジネス入門書に多い、タイトルだけで勝負!といった書籍の...続きを読む代表ですね。ここまで明確だと、かえってすがすがしい。

サブタイトルにあるように、ファイナンスの基礎知識というだけあって、企業価値計算の理屈のところは、非常に分かりやすく、個人的にも勉強になりました。ただ、多少でもこのあたりを齧ったり、舐めたりしたことがある人でないと、理解は難しいと思います。PL、BS、キャッシュフローのことは最低分かっていないと。一方で、勉強したことがある人にとっては、基礎的な内容のみになっているので、物足りないのではないでしょうか。

私自身にとっては、ちょうど良いところで、非常に勉強になりました。最終章の事業価値判断と投資判断のところは、具体的に数字を挙げて計算しているので、分かりやすかったです。また、忘れた頃に読んでみたい。

同時に、ファイナンス理論って、やっぱり数字の遊びの面があり、知識やツールとしては重要ですが、これだけでは事業活動は判断できないだろうともあらためて感じました。バランスが重要ですね。

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