Posted by ブクログ
2014年01月03日
収益還元法:将来のキャッシュフローから現在価値を算出する方法。DCF法ともいう(Discounted Cash Flow)。
収益還元法の計算に必要な三要素ART:
Amount キャッシュフローの金額
Rate 金利(割引率)
Time キャッシュフローが発生する時期
割引率は将来のキャッシュ...続きを読むフローがどれだけ確実に手に入るかというリスクの高さに応じて決まる。高リスクなら金利も高くなる。
金利=リスクフリーレート+リスクプレミアム
リスクフリーレート=リスクのない金利。基本、国債がこの金利。
リスクプレミアム=リスクフリーの国債に比べてどのくらい高リスクかで決まる上乗せ分金利。
会社が将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在価値が企業価値。
フリーキャッシュフロー(FCF):投資のために出ていくお金と、売り上げた結果入ってくるお金を差し引きしたもの。
FCF=営業利益×(1−税率)+減価償却費−設備投資−前年度から増加した分の運転資本
運転資本(ワーキングキャピタル・WC):専門的な定義は「流動資産から有利子負債を除いた流動負債を引いた金額」。おおざっぱに言えば「売掛金や在庫から買掛金を除いたもの」。買掛金のお金が出て行って、売掛金の期日が到来してお金が入るまでの間、手元のお金が減ってしまうので、その間に必要なお金が運転資本。
ファイナンスの世界では、リスク=不確実性。
会社の割引率はRODとROEの二つの金利を合成したもの。
ROD=リターン・オン・デット。会社にお金を貸している人(銀行や社債の投資家)が求める金利。
ROE=リターン・オン・エクイティ。会社に出資してる人(株主)が求める金利。
WACC(加重平均資本コスト):ワック。RODとROEの二つを合わせた割引率のことを専門用語でこう呼ぶ。
NPV(ネット・プレゼント・バリュー):正味現在価値