あらすじ
身近なモノの値決めの仕組みから企業価値評価まで、ファイナンス理論の常識とセンスが、読むだけで身につく画期的入門書。
MBAコースの超人気講師がファイナンス理論の基本知識をやさしく、深く、解説します!
この1冊で自分をレベルアップ!
本書はファイナンスのエッセンスを丸ごと煮詰め、やわらかいストーリーで包みこんだ“新食感"のテキストです。お読みいただくだけで、ビジネスパーソンとしてのレベルが確実に上がります。
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Posted by ブクログ
とってもわかりやすいファイナンスの入門書。
価格のないものに値段をつける,企業価値を判断するといった手法がわかりやすく解説されている。
人間は取引をする動物だ,犬は骨を好感しない(アダム・スミス)
コスト積み上げの価格設定は売り手の都合であって,買い手の価値判断(価格評価)を考慮していない。原価法は」「いくらで買うべきか」という適正価格を反映していない。
バランスシート上の資産は「見せかけの資産」に過ぎない。本当の資産価値はお金を稼ぐ力(キャッシュフローを生み出す力)なのです。よく資産は人・もの・金といいますが,バランスシート上の資産には人が含まれていない。
企業価値を評価する場合にはフリーキャッシュフローを見積もることとなる。FCFとは投資のために出ていくお金と,入ってくるお金を差し引いたものとなる。
借金をすると企業価値があがる。節税対策にもなる。
少ない株主資本で利益をあげるので,ROEがあがる。借金が多いほどレバレッジを利かせていることになる。
投資などで企業価値があげるのは工場が完成した瞬間であり,売り上げが計上されるときではない(工場完成時点で将来的に金を生み出すポテンシャルをもっている)
Posted by ブクログ
少し前にファイナンスをかじってみたのですが、時間が経つとサラサラと記憶が流れていきます。。。
それを危惧して買ってみましたが、その復習には最適!
簡単に読めるけど、DCF、FCF、WC、WACC、MM理論、、、ファイナンス基礎レベルはこれで網羅されていると思われます。
Posted by ブクログ
ファイナンスの基礎が説明されている。
パンダの話はそんなに出てこない。取引記録の無いものにどうやって値段を付けるかという話の導入に出てくるだけ。
値付けは
1.原価法(原価に利益を乗せる):売り手都合
2.取引事例比較法(他の取引と比べる。過去。類似商品):バブルが起こると高くなりがち
3.収益還元法(キャッシュフローを現在価値に割り引く):DCF法
の3つが紹介されている。
CF=(営業利益*(1-法人税率))+減価償却費-設備投資+-WC増減
WC:流動資産ー流動負債 増えると-CF(流動負債が増えるということは金でもらえていないのでマイナス)
割引率:ROD(銀行、投資家が求める利率)とROE(株主が求める金利)から求める
ROD:支払い利息/借入金 社債利息/社債
ROE:過去の利回り 当期純利益/時価総額
※時期で変化するので複数年平均や同業他社平均を使うのが良い
WACC=ROD*(1-法人税率)*負債比率+ROE*株主資本比率
負債比率:長期的な借入と金利はいくつか
株主資本比率:時価評価
PVの計算
赤字なら節税効果 +CF
WCが増えると -CF
減価償却費 +CF
WACCで割り引く
NPV=PV-初期投資
プラスなら投資する価値あり