久織ちまきのレビュー一覧
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ネタバレ終盤がとても大事な部分です。
パセリがついに出し抜いていたと思われたミモザの
決定的な弱みを握ることになるのです。
そう、彼女にかけているのは信頼できる仲間です。
確かにフラム国にはそれはそれはすごすぎるほどの
技術があるのです、ですがその一方で彼女には
本物の仲間はいないのです。
そう、ビスマルク・リンとてね。
それを自覚できるようになったパセリもすごいし、
この前の描写にあるレンゲの目を覚ます描写も
すごく心に刺さるものがありました。
何のとりえもないといっているけど
それが自覚できるだけでも十分すぎるほどよ。
そしてレンゲには正直な気持ちがある。
それはすごいことなんだよなぁ。
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ネタバレあこのタイムトリップの謎が明かされないまま終わったのがとても残念。
編集部の指示なんだろうなとは思うのですが、
この時間の直継にはこの時間のあこが嫁ぐことになる
というパラドクスがせつなくてしかたなくて、ひとりで盛り上がっていたというのに。
あこがもどった時間の直継は、あこが恋した直継ではなくて、
なおかつ、あこは自分の時間に戻れるかさえも不確かなのに。
なんて心理を勝手に妄想して盛り上がった結果がこれだよ!
しかしながら許嫁の心にできるだけ沿おうと決意して輿入れしたあこがとても愛おしかった。まっすぐですなおでかわいい。
とてもおいしかったです。 -
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たまたま本屋さんの新刊コーナーに置いてあって、表紙の雰囲気からすごく好みな気がすると思って、でも2作目だから1作目から読まねばと思ったのによく行く本屋さん数軒まわったけど置いてなくて、しょうがないから2作目から読んだ。
2作目から読んでもある程度わかります。でも1作目、大きな本屋さんに買いに行きました。でも2作目読んじゃってたので、読んでる本中断できない性質なのでそのまま2作目読んだけど。
まあ意味のわからない前置きはそこまでにして、すごく良い。やはり好みだった。
ラノベとかって主人公とか好きになれないともやもやしちゃったりまあそういう感じなので(こういう恋愛が絡んでくるのは)、
主人公のあこ -
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ネタバレ令和への改元以来、皇室と古典に対する関心が高くなり、本が数多く出されたがそれもその一冊だ。和泉式部の話が中心となるが、周辺人物の章も作られて、ストーリーが繋がっていく。最初は赤染衛門の章だが、姉との話は平安時代の女達の悲哀を描いて、和泉式部の章へと繋がっていく。和泉式部が自分の半生を娘に語るという形になっている。続いて伊勢大輔の章。出仕した和泉式部の指導役を務めることになり、意気投合。人生に必要なものは何かを掴み取っていく。続いて娘の小式部内侍の賞では、再婚した母親が任地へと旅立ち、小式部内侍の自立の流れと母の愛情、恋愛についてが語られる。最後は大弐三位。紫式部の娘であるが、高名な母親を持つ小
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2021年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代でもちょっと出てきた「曽我兄弟の仇討」の児童書。
これが出版されていることはおびのりさんのレビューで知りました。ありがとうございます!
江戸時代までは仇討ちはしないといけなかったことも関係するのか、歌舞伎や講談で庶民人気が高く「日本三大仇討」と呼ばれるものがある。
時代順に、まずは本書で書かれる「曽我兄弟の仇討」。父を殺された曽我兄弟が富士の巻狩りで果たした父の仇討ち。
次は「赤穂浪士」。浅野内匠頭の遺臣である赤穂浪士の吉良邸討入り。
そして「伊賀上野の仇討ち」。渡辺数馬が、剣客荒木又右衛門の助太刀により弟の仇を討った。
本書は、おそらく歌舞伎