岡本太郎のレビュー一覧

  • 壁を破る言葉

    Posted by ブクログ

    「写真というのは、偶然を偶然でとらえて必然化すること」という言葉に写真の存在理由を考えさせられた。
    「人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな」との言葉は、胸に刻んでおきたい。

    0
    2011年09月25日
  • 沖縄文化論-忘れられた日本

    Posted by ブクログ

    1959年の沖縄。まだ米国軍政下の沖縄。ようやく高度成長の軌道に乗ろうとする日本が失うであろうものを1959年の沖縄に見出す岡本さんはやはり天才。

    0
    2011年09月21日
  • 沖縄文化論-忘れられた日本

    Posted by ブクログ

    返還前の沖縄を訪ねた岡本太郎による見聞録。沖縄の特に離島の数々に今も残る信仰や芸能にこそ、日本文化の原型が残ると説く。いわく、沖縄が日本に還るのではなく、日本が沖縄に還るべきという指摘が、本土の人間の心にグッと突き刺さる。

    0
    2011年08月06日
  • 壁を破る言葉

    Posted by ブクログ

    岡本太郎生誕100周年ということで本屋でパラパラと本を見ていたのですが、そのまま買ってしまった。言葉からこんなにエネルギーが発散されていることを思うと生前の彼の生き方がどれだけすごいものだったのか、どれだけ壁と戦うのに自分自身爆発的なエネルギーを持って生きてきたのか感じずにはいられない。良くも悪くもエネルギーが発散されていて、こちらがちゃんとしてないと毒気に当てられて吹き飛ばされてしまいそうだ。

    0
    2011年07月10日
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

    Posted by ブクログ

    岡本太郎は作品より文章のほうがずっと面白いというのを再確認した。椹木野衣氏による文章のセレクションも適切だと思うし、巻末の解説も有用。岡本太郎の「対極と爆発」を理解するのに良い本だと思う。

    0
    2011年06月06日
  • 沖縄文化論-忘れられた日本

    Posted by ブクログ

    彼は沖縄に原日本を見たんだと思う
    世界で活躍した日本人だからこそ日本というものに対する感性が鋭く、的確に見ぬいたのだろう
    沖縄論というより原日本論としての価値を感じる

    0
    2011年04月25日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    岡本太郎の若い頃のエッセイ集
    文章も書いてるとは知らなかったけど興味本位で買ってみた。

    若い時に書いたからか、文章が潤ってるどころじゃなく
    ドロッドロしてて濃い、もうありきたりな言葉では表せないほど。
    リアル、というとカッコよく収まってしまうから何か違う……。
    ひどく生々しい。

    作品から感じるあの強烈なエネルギーと似たようなエネルギーを感じた。
    まぁさすがにあれらの作品には及ばないかなー
    思うに、岡本太郎のエネルギーを何かで表そうと思ったら
    活字だけでは不十分なんだろう。
    といっても実際に作品を見たことはほとんどないので是非見たい。

    0
    2011年04月17日
  • 壁を破る言葉

    Posted by ブクログ

    強く生きる言葉と同時に読んでみた。開き直れる感じがすごくいいですな…仕事がしっくりこない時にぴったりというか。キャラクターありきの言葉なので、彼に関しての本をべつに読んでおくとなおいいです。いまさらながら、スゴイ人だと感心します…ファンになりました。

    0
    2011年03月30日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    岡本太郎がいかに天才だったかが分かる。

    もちろん彼にはたくさんのお金があったわけだけれど…
    激動の時代を生き抜いて芸術家として成功したのは
    ひとえに彼の力量

    0
    2011年01月09日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結論から、やっぱり岡本太郎の本は面白いなと思いました。ただ「父母を憶う」の章が岡本敏子さんの本に書いてあった内容そのものだったや岡本太郎の青春だから凄い女性関係の書いてある本かと思いましたがそうでもなかったので★1つひきました。

    全体として、「1.青春回想2.母を憶う3.女のモラル・性のモラル」の3章だけの本でしたが、岡本太郎の幼少期~戦時中の間での話が中心だった気がします。
    異性の話~パリ、日本の話が印象的でした。

    個人的に面白かった一節
    ・異性がただの憧れや羞恥感の対象であり、謎である限り、私は決して自由ではあり得ないし、人生や芸術などの真の姿を結局は知ることはできない。
    ・女性の魅力

    0
    2010年12月05日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    伝統とは創造である。過去を見直し、現在を正しくとらえるためのもの
    過去は現在が未来に飛躍するための契機に過ぎない
    受け継がれるものは形式ではなく業
    縄文土器は、狩猟生活時の、我々が忘れた空間感覚で作られている

    0
    2010年11月10日
  • 沖縄文化論-忘れられた日本

    Posted by ブクログ

    身体、というもの、根源にある力みたいなものをかんじられる場所なのかも。
    女性が宗教的なパワーを持った存在として優位に立つのも興味深い。

    0
    2010年08月09日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    太郎さんは怒っている。伝統と言われるものにあぐらをかいて、それをなぞってさえいれば結構とされる体質に。
    庭について語られるところは特に興味深い。わたしが感じた龍安寺のしんとした感じ、銀閣寺のひんやりした感じ。太郎さんの語りは、鋭く、深く、細部にまでわたります。

    0
    2010年06月04日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    縄文の中に日本人が忘れかけた想像力の原点を見る。

    岡本太郎は飼いならされた芸術に牙を剝き日本人の
    感性の泉である縄文を古代遺跡ではなくアートとして
    紹介する。

    作品として縄文土器を見た時、自由な表現力と未知
    のエネルギーに満ちた作品群に圧倒される。

    それは狩猟民族であった頃の日本人の空間認識や
    野性的な本能の爆発であった。

    伝統に唾を吐きかけ、怒りにも似た憤りをまき散らす。
    表現に対する真剣さ、芸術に対する意志の強さ。

    0
    2009年11月19日
  • 愛する言葉

    Posted by ブクログ

    「発言」や「一言」を集めた本のため、
    1ページに並ぶ文字数は少ない。
    流れるようにさらりと読み終えてしまうもよし、
    言葉の意味を噛み締めながらじっくり読みすすめるもよし。

    恋愛についての言葉であっても、それだけではなくて、
    恋人以外の人間関係を作り上げていく上で、
    自分が一人の人間として生きていく上で、
    「考えるヒント」となって「頑張っていこう」と励まされる。

    78ページの敏子さんの言葉。

    太郎さんが「男女」っていう素敵な字を書いたの。
    男と女がくっついてひとつになっているんだけど、男が上。
    だから「やっぱり男が上なのね」と言ったら、
    「そうだよ、いつだって女が支えてるんだ」って

    0
    2013年06月20日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    芸術でも何でもそうだけど。伝家の宝刀があって。「自然に勝るものはない。」といったら9人は頷く。ボクもそう思っている。ただたった1人だけ納得いかない顔をするだけ。10人の納得を得るために芸術があるわけではない。たった1人だけのために芸術家がいるんだと。そう考える方が芸術にも自分のためにもなる。弥生式土器を見てこれが芸術だと言っても爆発は始まらない。これを創造した人を思い浮かべるとマグマが動く。庭はいい。眺めているだけで時間を忘れてしまう。ふと目をやると石が組まれている。そのときに我に返って時を意識する。そういうもんだ。

    0
    2011年09月15日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    「古典はその時代のモダンアートだった」という言葉に納得。
    日本の芸術をどうにかしなくては、という使命感のためか、文章にパワーがある感じ。
    昭和20〜30年代に書かれた文章なのに、言うことが全然古くなってないのがスゴイ。

    0
    2009年10月04日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    「古典はその時代のモダンアートだった」と著者は語る。「伝統」という言葉自体、明治後半にトラディッションを翻訳した新造語。「因習」と「伝統」は違うのだ。そして著者独自の伝統論に従い、縄文土器や光琳・庭園を読み解く。文庫本故の悲しさか、庭園の写真が小さく判りにくかったのが残念。

    0
    2009年10月04日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    岡本太郎の著書を読むのは「今日の芸術」に続き2冊目。
    エッセイ集みたいな感じで一言でこの本を表現することは難しい。直接芸術の話はこの本には出てこないが、彼のものを見る目が全て芸術への探求心に繋がっているのは非常に感じました。

    0
    2009年10月04日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    「青春は無限に明るく、また無限に暗い。」―岡本太郎にとって、青春とは何だったのか。パリでの旺盛な芸術活動、交遊、そしてロマンス…。母かの子・父一平との特異ではあるが、敬愛に満ちた生活。これらの体験が育んだ女性観。孤絶をおそれることなく、情熱を武器に疾走する、爆発前夜の岡本太郎の姿がここにある。

    0
    2009年10月04日