渡辺一史のレビュー一覧

  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    2019年5冊目。
    原作読んで映画観て、そしてこのノベライズ。正直ノベライズは好きではない。結局は映画ありきになるからだ。このノベライズも読むかどうかは正直迷った。それでも読んで良かったと思う。映画を既に観ていたからか話の流れも理解できていたし、そのおかげで映画では特に泣くことはなかったエピソードでもうるっとしてしまった。原作にはない、限られた登場人物の個性や感情の動きといった良さが詰まっている。

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    2019年02月17日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    ネタバレ

    鹿野さんのやり方は間違っていると思った。
    ボランティアへの横暴な言動やセクハラ、母親への暴言…彼なりに意味があってそう接しているとのことだけど、非常識。世話になっている人には思いやりの気持ちを持って接するべき。
    私がボランティアだとしたら1週間で辞めているレベル(;・∀・)

    しかし、そんな彼と接するうちに気付きを得るボランティアの人々を見ていると、そうとは言い切れないかもしれない。
    自分の障害を逆手にとって演技して、ギクシャクしてしまった男女を呼び出し引き合わせるのはずるい!!

    この話は実話だけど、映画化するにあたり脚色されているとのことで、第一印象が悪かった人が良い印象になっていくように

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    2019年01月24日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    2003年に渡辺一史さんにより刊行された「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクション作品の映画化に向けて、脚本家の橋本裕志さんが脚色し、前川奈緒さんが小説化した合作。

    筋ジストロフィー患者が主人公のノンフィクションが原作ということもあり、心して読むものかと思いきや、主人公である鹿野さんと、周りでお世話をするボランティアたちとの掛け合いは、障害者だからとか、病気だからとか、ボランティアとはとか、そういう概念を飛び越えて、人間とは、人生とはという奥底にある本質を楽しく愉快に考えさせられるとともに、ハッとさせられた。

    一人では寝返りすらうてない、筋ジストロフィーという病気を抱えながら、病院

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    2019年01月11日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

    購入済み

    みんな一緒 元気が出る!

    明日(12月28日)公開になる映画の原作。
    東銀座の駅にある大泉洋さんのポスターと、そのタイトルに惹かれて一気読みしました。
    障がいのある人にたいして理解があると思っていた自分は、美咲であり田中だなと考えさせられました。

    みんな同じ。
    読み終わったときに、心が軽くなり何かを始めたくなりました。

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    2018年12月27日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    ネタバレ

    映画を観た。「実話」とあるだけに原作にどのくらい則しているのか…あまりにかけ離れているような気がした。登場人物があまりに良い人達になっているような…。ひとつの物語としては違和感なく観られます。

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    2023年06月10日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    ネタバレ

    ノベライズを読むつもりではなかったのですが、貸出予約の際に間違えてしまい…。でも、ノベライズだったから安心して読めたのかもしれません。
    映画化されたことは知っていて、予告を見たときは「わがまま放題なのかな」「振り回されそう」という印象でした。
    もちろん、それも嘘ではないんだけれど、本質はそうじゃない。
    自分が自分らしく生きること。
    やりたいと思ったことがその時にできること。
    人の力を借りなければ誰しも生きられないこと。
    わがままは障害の有無とは無関係なこと。
    「生きているのが素晴らしすぎる」と、自分にも他人にも心から言えたらいい。

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    2022年12月11日
  • こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち

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    健常者と障がい者。介助する側とされる側
    のあり方って無意識のうちに固定概念ができてしまっとったけど
    これを読んで考え方がちょっと変わった気がする
    がめつく生きるってなかなか今の若者にはないもの
    やと思う
    なんか自分の悩みって小さいなぁとか思った
    健常者とか障がい者とか関係なしに
    みんなそれぞれの立場とか価値観は違うんやけ
    分かり合うまで何回でも話し合っていきたいなって思った

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    2022年09月24日
  • なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える

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    P.34 闘争の言語としての足文字
    介護するまでが長い

    P.76 依存の逆照射

    P.82 介護と介助のちがい

    P.106 paternalism

    P.165 1970 自立生活運動@アメリカ

    P.182 障害と障がいという表記問題

    P.246 福祉が芽生える瞬間

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    2022年05月23日
  • こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち

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    最近特に、ノンフ作品の、その長さがやけに気になってしまう。もっと簡潔に纏められるのでは?という。もちろん、背景にある取材の労力には最大限の敬意を払うし、当事者からしてみれば、これでも全然物足りないというのはあると思う。けど事実として、同意反復がかなりの紙幅を占めると感じるのは気のせいか?とはいえ、エピローグの章はやっぱり感動的で、読後感はなかなかのものだった。あと、タイトルも秀逸。

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    2022年02月07日
  • こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち

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    面白そうな題名で、大泉洋で映画化されて流行った本、障がい者とボランティアの珍道中を想像したら、わりとガッツリしたドキュメンタリー。介護する者とされる者、そこは感謝される者とする者、ではなく対等に喧嘩してわがままを言っていい。人権だの尊厳だのではなく、自分らしさ。
    鹿野さんと愉快な仲間たち。(これに溶け込めない人は去っていくだけだから、そりゃみんななんとか仲良くやっていくわけだけど。)
    障がい者(他人に介護してもらわないと生きられない人)の「個性」をここまで知ったのは初めてだった。あの家と、障害を含めての個性なのか、その人単体の個性なのか。限りある命だから、そういう制限があったからこそ輝く強烈な

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    2022年01月11日
  • こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち

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    鹿野さんとは違う難病持ちで、車椅子で生活している障がい者です。
    いつか私も病気が進んで、もっと不自由になったときに「あれやってよ、これしたいよ、どうにかしてよ」と周りに頼れる自信がない。
    厚かましいのと逞しいが入りまじる、一人の人間の人生を見せていただきました。

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    2021年02月22日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    限界を超えたアスリートが体感する「ゾーン」と同じように、ボランティアも限界を超えるとすっと疲労や怒りが消える瞬間があると 八剣山はっけんざん 自然の中でジンギスカンを楽しめる果樹園があり 「沢山あるよ。純連のラーメン食べたいとかさ。美瑛に旅行行きたいとかさ。『徹子の部屋』出たいとかさ」 「最大の夢はアメリカ旅行だよな」 「今は英検二級が目標だよな」 「生きているのが素晴らしずぎる」とロックバンドは熱く歌う。「キスして欲しい、キスして欲しい」と繰り返し歌う。 「最終的には『徹子の部屋』に出たいと思ってます」 旭山記念公園 ちょっとした所作が綺麗で 「ジョン君はね、海綿体で機能するから、筋肉の病気

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    2020年10月02日
  • なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える

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    著者の障害者と向き合った、体験記をまとめた本。
    障害者は本当に不要なのだろか。
    人はひとであり、存在しているだけで価値があるのではないだろうか。
    障害者がいることで、私たちも恩恵を受けているし、知らないことを教えてくれる。
    障害者との関係を考える良いきっかけとなる本だった。

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    2020年01月17日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    読み始め、ありがちな傲慢な障がい者を思った。が、読み進めるとともに、障がい者の自立への厳しさを考えさせられた。

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    2019年09月30日
  • なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える

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    なかなかに核心をついた本。やまゆり園事件等最近のことも取り扱われている。福祉や障害者についてってきれいごとだけじゃどうにもならない。

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    2019年07月18日
  • なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える

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    津久井やまゆり園を例に出して、障害者の存在意義を書いたのだろうが、書かれている障害者の奮闘ぶりは、全て身体障害によるものというのが残念。
    「なぜ人と人は支え合うのか」というタイトルなら、三障害を網羅してほしかった。

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    2019年06月10日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    ノンフィクションのオリジナルを読もうと意図したのだが、間違えてこの小説を手に取った。実話をもとに映画が作られ、さらにそれをもとに本書が書かれたそうだ。
    筋ジストロフィーという難病に冒されながらも、自分の生きたいように暮らすことをモットーとする鹿野は、家族や病院による世話を拒否し、自らボランティアを募り、ボランティアたちに介助されながら暮らしている。そのわがままっぷりはすごい。たいして感謝もせずに、24時間やりたい放題である。ボランティアは、医学生の田中やその彼女など何十人もいるが、彼のわがままに振り回されつつも、皆楽しんでいる。
    病気で体が動かせなくても、ほとんど何も諦めず我慢せずに、他の人の

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    2019年05月24日
  • なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える

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    障害者とその活動、関わり
    意外と障害者にかかる税金は少ないこと
    彼らが人を雇い経済を回していること
    障害者はある点ではそう分類されるが、身体的個性でしかないこと

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    2019年04月26日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    実話を元にした小説でした。小説化するにあたり、すこしドラマティックすぎる場面もあると思いました。

    大泉洋さんが主演で映画化されていました。そのイメージが強く、鹿野さんというより大泉洋さんが浮かんでしまいました。


    ・安全で安心だけど自分の意思ではほとんど何も決定できない。そもそも、それを嫌って、鹿野は施設を飛び出したのだ。
    ・自立とは誰の助けも必要としないということではない。どこに行きたいか、何をしたいかを自分で決めること。自分が決定権を持ち、そのために助けてもらうことだ。


    病院勤務しているものとしては、かなり考えされられる内容でした。病院にいれば安全かもしれない。長生きできるかもしれ

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    2019年02月06日
  • こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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    大泉洋主演映画のノベライズ。
    対等であること。人そのものを受け入れること。そして、自己決定することでみんなが幸せ豊かになること。人に頼る勇気など、いくつか気づき発見がありました。ただ、大泉さんが浮かびっぱなしだったので、実際の鹿野さんの感じを知るためにも原作『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』を読んでみたい気がする。
    大泉さん風なので当然ながら面白く描かれてはいますね。硬くならずに読めました。

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    2019年01月28日