大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞ダブル受賞作! ボランティアの現場、そこは「戦場」だった――。筋ジストロフィーと闘病する鹿野靖明さんと、彼を支える学生や主婦らボランティアの日常を描いた本作には、介護・福祉をめぐる今日的問題と、現代の若者の悩みが凝縮されている。単行本版が刊行されてから10年、今も介護の現場で読み継がれる伝説の作品が増補・加筆され堂々の復活!
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
2018年12月28日公開
出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬
Posted by ブクログ 2023年08月23日
衝撃的な本でした。実体験にもとづいたありのままの内容に、読んでいるこっちが冷や冷やするようなこともありました。現場で体験した人にしか分からない世界がそこにはあって、すごく勉強になりました。
ただ、映画のポスターを見かけたことがあったので、ご本人の写真が載っているのに、大泉洋さんしかイメージできず困り...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月24日
ブクオフのクーポンがあったので、あー、映画になったやつだなー、と思って購入してみた。
ノンフィクションの賞とか取ってるけど、意外と前に書かれた本だった。
私は、まだ若き恩師をALSで亡くしていて…それもあって読んでみようと思ったんだけど、筋ジスとの違いもよくわかってなかったな。
人生、ホント人...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月19日
筋ジストロフィーを患う鹿野靖明さんと、彼が亡くなるまで関わった多くの介助ボランティアの人たちとの物語である。
筋ジストロフィーは、全身の筋肉が衰えていく進行性の疾患であり、有効な治療法は見つかっていない。筋肉が衰えていくと、歩けなくなり、手が使えなくなり、呼吸に必要な筋肉が衰えて自力での呼吸が出来...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月22日
ちょっと前の本だけど息子の本棚にあったので読んでみた
生きることを諦めないで周囲に迷惑かけまくって「こんな夜更けにバナナかよ」と呆れられながらも多くのボランティアに愛された鹿野さん
生きるチカラをもらうって大袈裟でもなんでもなく本当にあることなんだなと
ジョギング始めたのも、難病だった母親の介...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
夢中で読んでしまった。心情的には星7くらいは付けたい。
恐らくこの本の一番のポイントは’バランス’だと思う。
著者・渡辺一史 氏がこの親本を執筆された当時はまだ30代前半から半ば、福祉や医療分野にはさしたる
興味や知識があった訳ではなく、「日々を切実に、ギリギリのところで生きている人に会ってみた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月31日
長い本。何回か休憩をはさみながら、一気に読んだ。
筆者が何度も何度も考え抜いて書いたんだろうなと思わせる、とても正直な文章。無下に飾りたてることもなく、フラットな筆者と主人公の鹿野さんの関係性がそこにあらわれているよう。
様々なエピソードに共感しながら、時にはつらい気持ちになったり、くすくす笑った...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月02日
筋ジストロフィーで日常のほとんどに介助が必要な鹿野氏が送る「自立生活」の軌跡をまとめた本です。
映画も良かったのですが、こちらはもっと濃厚で、リアリティがあり、その分こちらも色々と考えさせられます。
一人の障がい者の奮闘記を超えて、人と人の関わりとか、生きることについて、自然と読者に投げ掛けられる...続きを読む