西部謙司のレビュー一覧
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にわかサッカーファンと言われないように、次回のワールドカップまで自分の中でのモチベーションを維持しようと、最近はサッカーの戦術本を読んでいます。
一人一人の個性が有りながらも、チームとしてのシステムがあり、それらが融合して大きなうねりを作るサッカー。とても絶妙なルールの基に、限られた中でゴールを目指す。なんだか人生に似ているような気がする。サッカーとビジネスや人生を重ねて語るのはおもはゆいのではありますが、スポーツから学び、活かせることがいっぱいあると思います。
本書は、サッカーの面白さを伝えてくれる良書だと思います。過去30年間に起きたサッカーの進化を知る本です。 -
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2010/6/15
トータルフットボールの歴史を通じて戦術やその中で生きる
監督や選手のふるまいを描く。
1.時計仕掛けのオレンジ
リヌス・ミケルス74年オランダ「トータルフットボール」
オフサイドとラップ。
ボール狩り、全員攻撃全員守備。
2.ACミランのルネッサンス
アリゴ・サッキ:ミラン監督
ゾーンディフェンスとプレッシング。
近いポジション同士の位置関係の入れ替えをシステムとして
組み込むことによって、選手の回復時間が短くなる。
強い2トップがイタから攻撃力もあった。
3.ブラジルのバグンサ・オルガニザータ(混沌と秩序)
4-2-4からはじまり、4-4-2
4.ヨハン・クライ -
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以前出版された『サッカー戦術クロニクル』の続編。友人が「Ⅱもおもしろいよ」と教えてくれたので、購入してみた。
前回は“トータルフットボール”に重きを置いて展開していたのに対して、今回は時代のメインから少し外れてしまった戦術たちに主眼を置いている。しかしに「それだけではナニなので」(書中より)後半は現代フットボールの4強と西部氏が言うバルセロナ(+スペイン代表)・マンU・チェルシー・リバプール(とジェノア)の戦術を紹介している。
前回がトータルフットボールの期限から現在までの流れを追ったのに対して、今回は“カウンターアタック”の歴史をも追っている。同じように”マンツーマン”、”ロングボール” -
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クロニクルってなによ、って思ったんだけど、読み物として面白かった。
古今東西のトータルフットボールに焦点を絞り、分析・解説をしているのだけど、フォーメーションの図もあり、分かりやすく理解できた。理論というより体現できていたクライフってやはり偉大だな。ディエゴのように完全に感性でやっていたのとは違うんだな。(お互いの監督の実績を見れば明白)
モウリーニョのラインの考え方などぜんぜん気がつかなくって目から鱗ですよ。活字として戦略を振り返ってみると、改めて監督としてのビックマウスは自信だけではないんだなと思いますね。まぁ私がサッカー見る力がないだけなのだけど。 -
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- カート
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試し読み
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サッカーにまつわる6つのフィクション集。
フィクションとはいえ、どこかで聞いたことがあるようなないようなエピソードがちらほら。
背景が分かる人は思わずニヤリとしてしまう作りになっている。
第1話は、ワールドカップ本番を目前に控えた日本代表のお話。
どうにもこうにも世界を驚かせそうにない「山岡ジャパン」の救世主として急遽招集されたのは、ジェブ千葉のベテランDF大山選手。
さあ、日本は世界を驚かすことができるのか?!
ほかにも、オシムっぽい人やジダンぽい人や著者っぽい人を思わせる魅力的なフィクションが満載。
著者のサッカーへの愛とちょっとした願望にあふれた作品です。 -
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サッカー選手の本を読もうと考えたとき、
元日本代表の遠藤選手の本は外せないでしょう…、
という良く分からない勘が働いたので、読んでみました。
この本はちょっと古いのですが、
それでも遠藤選手の思想や価値観に振れることができる
面白い本です。
遠藤選手なりのオリジナリティを感じることができますし、
一つ一つの考えにしっかりとしたロジックで裏付けされている点が
サッカー素人の自分にはちょうど良かったです。
おそらくこの本が出たのが、
2014年のブラジルW杯の前くらいのタイミングで、
遠藤選手自身も脂がのり切っているくらいの時期。
その頃の考えや思想に触れることができる貴重な本です。 -
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かわいい表紙に惹かれて購入。
作る前に哲学を決めてるクラブはビルバオとかバルセロナとかあるっちゃあるが、そうそうないと思う。ユナイテッドは初めから常に前を向いて奇跡を起こそうというクラブではなかったし、レアルも金で強い奴を集めて勝つという哲学が生まれたのはディステファノを獲得して成功してからだ。だからこの本はクラブの哲学図鑑というより、歴史図鑑といっていい内容になっている。
大きいクラブの歴史は知ってるよという内容が多かったけど、ヴィジャレアル、モナコといった中堅ちょい上のクラブや、ポルト、ベンフィカといった5大リーグ外のクラブも紹介してくれてて勉強になった。
一つ一つのクラブの紹介 -
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遠藤が書いた本と違ってインタビュアーという第三者を挟むことによって、より遠藤の人間性を見ることができて面白かった。思ってた以上にヤットスタイルは凝り固まっていた。こんなに凝り固まっているのにずっと同じチームでやっている不思議。ある程度自由にやらさせてもらってるのかな?
思考は完全にバルサイズム。いいタイミングにレシャックと出会えたんだな。
小学生の頃から周りの景色を捉える訓練をしていたとは驚きだ。それを自分で考えて行動してるのもまたすごい。
パスカットを読んで行動を変えられる上手い選手が誰なのか気になりますwずっと意識して見てたら気づくかなぁ?
サッカーだけでなく日常生活にも生かせそう -
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ここのところ小難しい本が続いたので気分転換にササッと読んでみた。
本書は過去(1920年ころ)から現在に至るサッカー戦術の変遷、中でも「トータルフットボール」という定義について焦点を当てて解説された一冊である。
・クライフのトータルフットボールとはなにか?
・クライフより過去のトータルフットボールの原点とはなにか?
・クライフ以後のトータルフットボールはどのように進化したか?
について解説されています。
本文中にフォーメーション図などが出てくるのですが、サッカーというテーマを扱うにはちょっと画像情報が少ないかなーという感触。特にクライフ以後のトータルフットボールにおいてバルセロナが辿った道とミ