あらすじ
サッカー3バック戦術アナライズ 異端の戦術がもたらすイノベーション
史上初の「3バック戦術」徹底解説書!!
“普通じゃない”戦術が示すサッカーの未来。
3バックは「最先端」か「時代遅れ」か?
強者の「3バック」か弱者の「5バック」か?
2014年のW杯で躍進したオランダ代表、メキシコ代表、
“ペップ”グアルディオラのバイエルンと3バックの伝道師マルセロ・ビエルサ、
浦和レッズなどJリーグにおける3バックの興隆など…
異能の戦術家たちが作り上げる3バックの“暗号”を読み解く。
はじめに なぜ「3バック」なのか?
Chapter1 3バックの夢
教授とマフィア/オシムの記憶/マンツーマンなのか、
そうでないのか/アヤックス、バルセロナ、オランダ/花神(枯れ木に花を 咲かせましょう)
Chapter2 ペップのソリューション
人気絶頂! バイエルン・ミュンヘン/解読・ASローマ戦/ナナメ上の解法
Chapter3 ワールドカップの3バック
ティキ・タカ時代の終焉/バイタルエリアを消せ/縦1本と高速カウンター/
弱者の戦法としての3バック/コスタリカとザッケローニの3‐4‐3/メキシコの伝統/ビエルサとサンパオリのチリ
Chapter4 日本サッカーと3バック
オフサイド・ルール改正がはじまり/ベルリンの奇跡/
開花しなかった80年代の3‐5‐2/3バックか4バックか/フラット・スリー/
3から4へ、さらに3から4へ/ビエルサ的なオシムのサッカー/岡田→ザッケローニ→アギーレ/J2の3バック
おわりに 普通ではない(ロコっぽい)人々が生み出す3バック
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
守備的といわれ時代錯誤といわれた3バックシステムが、攻撃的といわれた4バックシステムに代わってずいぶんと経つが、また守備的ではない3バックシステムが復権しつつある。
そこには、スペイン、バルセロナのシステムに対抗するために戦術も進化している。その中の1つの方法として3バックシステムが見直されている。
本書は、ビエルサの3バックから始まりオシムとビエルサの類似性、グアルディオラの戦術の分析、2014年のワールドカップでの3バックのシステムの優位性、日本サッカーと3バックシステムの歴史の内容となっている。
西部氏の書籍はそれなりに読んでいるので、これまでの書籍と重なる部分もあるが、試合の流れも含めた分析は深いと思うことが多い。3バックシステムと4バックシステムと戦術が歴史の中で変化していく中で、栄枯盛衰があるだろうと思うことが多い本だった。