西部謙司のレビュー一覧

  • サッカー4-4-2戦術クロニクル 守備陣形の復興と進化

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    フォーメーションの解説をしたら随一の西部氏の4-4-2の復興についての解説本。

    WEB上の原稿に加筆の上で本書が成り立っているという説明の後で、1章は、まさかの優勝をしたレスターの分析、4-4-2の10人守備を構築したAマドリードの分析、通常は4-3-3と表記されるバルセロナの4-4-2の守備陣形について解説をしている。

    2章は、グランデ・インテルから、セビージャvsバルセロナまでの4-4-2の戦術史であるが、クロニクルシリーズと解説が重なる部分も多い。

    3章は、EURO2016の優勝国ポルトガルを中心に、イタリア、ドイツとフランスも分析している。

    4章は、日本代表の歴史を書いているが

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    2017年02月10日
  • サッカー3バック戦術アナライズ

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    守備的といわれ時代錯誤といわれた3バックシステムが、攻撃的といわれた4バックシステムに代わってずいぶんと経つが、また守備的ではない3バックシステムが復権しつつある。

    そこには、スペイン、バルセロナのシステムに対抗するために戦術も進化している。その中の1つの方法として3バックシステムが見直されている。

    本書は、ビエルサの3バックから始まりオシムとビエルサの類似性、グアルディオラの戦術の分析、2014年のワールドカップでの3バックのシステムの優位性、日本サッカーと3バックシステムの歴史の内容となっている。

    西部氏の書籍はそれなりに読んでいるので、これまでの書籍と重なる部分もあるが、試合の流れ

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    2015年09月06日
  • サッカー バルセロナ戦術アナライズ

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    ネタバレ

    「バルセロナ 戦術アナライズ」
    バルセロナの戦術を紐解く。


    昨季欧州チャンピオンリーグの決勝の舞台(イングランド)でマンチェスターUを圧倒し、優勝を果たしたバルセロナは現在のサッカーシーンで世界最強とされます、また歴代最強とも言われています。そんなバルセロナは昔も強かったんですが、しかし当時と今のバルセロナには大きな違いがあります。その違いを各年代のバルセロナの戦術や選手、監督の変化を比較して探っていく1冊です。


    根本的なバルセロナの目指すサッカー、攻撃的でアグレッシブ、は50,60年代の頃から変わっていません。しかし現在のバルセロナの強さに通じる部分、例えばカンテラ中心のチーム構成や

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    2012年12月27日
  • サッカー バルセロナ戦術アナライズ

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    バルセロナと
    ドリームチームに対する誤解が、
    この本を読んでいくつか解けた。

    特に、CFに関する記述は、
    目からウロコの感じがしました。

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    2012年02月23日
  • サッカー バルセロナ戦術アナライズ

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    ねちっこいほどパスを回し、突然決定的瞬間を作り出す。そんなバルセロナの戦術のベースを知ることができる本。一緒にサッカーをする人たち全員に読んで欲しいとすら思ってしまうほど、面白かった。

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    2011年11月09日
  • サッカー戦術クロニクル

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    戦術解析の歴史的な部分に関しては日本の第一人者と思われる西部氏のトータルフットボールの歴史。

    内容・構成も秀逸で、単に歴史を追うのではなく、10章のトピックで選んだチームがトータルフットボールといかに関わりがあるかを紐解いていく。

    特に最終章の、トータルフットボールの起源を明らかにするところは圧巻。
    一読の価値がある

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    2011年07月06日
  • サッカー バルセロナ戦術アナライズ

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    バルセロナのサッカーについて、戦術の歴史についての著作は多数書いている西部氏の最新刊。

    既刊の「戦術クロニクル」などを読んでいると、独特の西部節になれるのだが、今回も期待にたがわず西部節(笑)

    バルセロナの現段階の位置づけ、クライフからのバルセロナのサッカーの基本、及びそれを作ってきた、クライフの盟友カルロス=レシャックのバルサの戦術の解説などがよかった。

    最後の、日本のバルサの信奉者である、バルサスクールの村松氏、ジェフ千葉の監督だった江尻氏、讃岐の監督だった羽生田氏。横浜Fのアシスタントコーチだったエンゲルス氏の言葉も面白かった。

    サッカーだけではなく、日本には哲学が少ないといわれ

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    2013年04月22日
  • FOOTBALL FICTIONS 偉大なるマントーバ

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    戦術評論家の西部さんが手がけた半フィクション作品。「半」なのは、前編実話に基づいている為。サッカーの歴史に明るい人なら、各章の主人公が誰のことなのか必ず気付けるはず。
    詳しくない人でも普通に楽しめる。詳しい人なら相当楽しめる。

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    2011年01月07日
  • サッカー戦術クロニクル

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    ワールドカップ前に購入。

    「トータルフットボールとは何か?」「理想の攻撃サッカーとは?」。サッカーファンにとっては無限に広がるような?テーマだと思います。
    そんなテーマを切り口に、サッカーの戦術の歴史を紹介した本がこれ。

    特に1970年代以降の戦術の変遷の紹介は見ごたえ十分です。

    時に「司令塔」「ファンタジスタ」など、聞こえのいい短い言葉や耳目を引き寄せる「キャラクター」によってサッカーが語られることの多い日本。

    普段のメディア報道ではモノ足りない。戦術や歴史、チームの狙いなどを紐解きたい!そんな人におススメしたい一冊です。


    余談ですが、この本を読み終えた2週間後、自分は社会人サッ

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    2010年10月28日
  • サッカー戦術クロニクル

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    サッカー戦術の歴史をとてもわかり易く語っている良書。
    マラドーナ時代からリアルタイムでサッカーを観ているのだが、戦術を意識して観るようになったのは、こういった戦術書を読むようになってから。
    華のある選手のスキルを堪能するのもいいが、戦術を意識するとサッカーはグッと面白くなる。

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    2010年07月04日
  • サッカー戦術クロニクル

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    カバーの帯の写真。白のユニフォームの選手4人とオレンジのユニフォームの選手2人が、ボールと選手の位置関係から考えると、白のチーム側のペナルティエリアの中にいる。オレンジの選手の1人はゴールエリアのすぐ外側で倒れていて、もう1人のオレンジの14番の背番号をつけた選手が背中を向けて右手をあげている。PKを主張しているようにも思えるけれども、審判はペナルティエリアの外側にいて、今のところホイッスルを吹く気配はない。背番号14のオレンジのユニフォームの選手で、サッカーの戦術を語った本のカバーの写真に登場できるのは、クライフだろう。従って、オレンジのユニフォームはオランダ。白のユニフォームはどう見てもド

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    2011年07月25日
  • ボールは丸い。 サッカーの真理がわかる名言集

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    動きすぎないこと。周りが動いた時に止まり、周りが止まっている時に動く。ゲルト・ミュラー。
    周りと違う動きをするわけだ。それが成功の秘訣?

    学ぶ時間が長いからさ。モウリーニョ。
    自分が本当にやりたいと思ってることができてない。だとしてもそのために余ってる時間を、するべきことに使えばいい。

    「近道」は目標に辿り着かせてはくれない。花壇を避けずに近道しようとする人は、早くは着くが、花を踏んでしまう。花壇を避け、遠回りした人は、その分時間はかかるが、花をダメにしない。ビエルサ。
    焦って花をダメにしながら目標にするんじゃなくて、遠回りでも花を大切にしながら目標に近づいていく。

    努力と規律も楽しいこ

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    2024年06月15日
  • フットボールクラブ哲学図鑑

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    その哲学には人と街の歴史がある

    ■所感(概要含む)
    フットボールフィロソフィーの形成には特定の選手、監督が影響を与えることが多い。バルセロナの本にもそう書かれている。例えば、ディスティファノ(レアル)、クライフ〜グァルディオラ(バルセロナ)、ベンゲル(アーセナル)にファーガソン(ユナイテッド)…
    一方で、特定の選手や監督のスキルやキャラクターの濃さだけがフィロソフィーが形成に寄与しない。そこには歴史があるのだ。特にその街固有の歴史(ビルバオが最たる例)やチームの成功体験、トラウマが絡んでいる。

    リーグ戦では勝てるが一発勝負(CL、特に決勝)で勝てない…ことと、フィロソフィー(その形成に至っ

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    2021年09月07日
  • サッカー4-4-2戦術クロニクル 守備陣形の復興と進化

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    前半部分は4-4-2についてそこそこ詳しく書いてある。実際の試合を取り上げながら解説してくれていて、活字でも試合がイメージできるくらい面白い。
    後半は日本代表やブラジル、Jリーグのことが書いてあるが、4-4-2についてあまり触れられていなかったり、ただ事実の羅列をしているように感じた。
    前半だけで完結しても良いくらいの内容。

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    2020年12月13日
  • フットボールクラブ哲学図鑑

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    それぞれのチームの特色がわかっておもしろい
    個人的にはアルテタ体制のアーセナルが楽しみです

    2020/9/18 ★4.0

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    2020年09月18日
  • フットボールクラブ哲学図鑑

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    ついこの間日本でも「巨人軍の伝統的な戦い方」という言葉が軽く物議を醸したが、監督でも選手でもなくクラブという切り口からサッカーを語った一冊。脈々と引き継がれる戦術理論から巨大資本による劇的変化まで世界的ビッグクラブにも色々あるんだなぁ。むちゃくちゃ面白い!Jリーグ版も読んでみたい。何となく鹿島はレアル的な常勝イメージあるけど他はどうなんだろう?

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    2020年09月12日
  • ボールは丸い。 サッカーの真理がわかる名言集

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    サッカー界古今東西の名言集。知ってるもの、初見のもの、訳わかんないもの。
    面白すぎて折り曲げすぎた。見返してみよう。

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    2020年03月19日
  • サッカー最新戦術ラボ プレスvsビルドアップ

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    最近欧州のサッカーで流行りの、後方からのビルドアップと前からのプレスの戦いを戦略的に解説した本。

    といっても、基本は、レアル・マドリード、バイエルン、ナポリ、ユベントス、バルセロナ、ドルトムント、モナコ、Aマドリード、セビージャ、チリ代表 とまとめの構成になっており、欧州チャンピオンズリーグに興味がない人には、名前も含めて理解が難しいかもしれない。

    欧州チャンピオンズリーグのより深い理解の助けにはなる本だと思う。

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    2018年07月02日
  • レアルとバルサ その背中あわせの歴史 2大クラブを大局的に読み解く

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     リーガ・エスパニョーラに長らく君臨する二チーム、バルセロナとレアル・マドリーの歴史を辿った一冊である。
     非常にコンパクトに、各年代におけるトピックがまとめられている。その事績を追っていく上では有用な一冊だろう。
     その一方で、これはあくまで個人がまとめたものであるという点は注意しないといけない。いくつかの点で私見が述べられているが、それが正しいかどうかは各々で吟味する必要がある。
     コンパクトであることも、あまりにさっぱりしすぎていると解して間違いではない。90年代以降はより紙面が割かれている印象があるが、それでもワンシーズンあたり1ページも割かれていない例が多い。

     俯瞰するのには向い

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    2015年08月31日
  • 眼・術・戦 ヤット流ゲームメイクの極意

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    ザックジャパンの心臓と呼ばれる遠藤選手のサッカーへの見方、考え方などを、評論家の西部氏がインタビューをして構成した本。

    プロになった時のレシャックとの出会い、G大阪での選手としての成長を経ながら、試合の見方、技術の磨き方、日本代表としての戦術論等がわかりやすく書いてある。

    ちょっと量が足りないとも思うが、遠藤ならではの能力が分かって楽しかった。ただし、ブラジルW杯前に読むべきだったと思う。終わってからだと、意気込みの結果が分かってしまっているので、現実は厳しいことがわかる。

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    2014年09月01日