西部謙司のレビュー一覧
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日本の戦術論についての第一人者である西部氏が、Jリーグで活躍するJリーガー12人+α(本田と香川の解説) のインタビュー記事をまとめた本。元は、雑誌「フットボールサミット」の西部氏の連載から加筆・訂正したものである・
感想としては、Jリーガとはいっても、理屈先行(言い換えれば言語化しやすい人)もいれば、感性先行でプレイしている人もいることや、それぞれの人生の出会いなどで適材適所で活躍の場を与えられていることがわかった。
それぞれの言葉や駆け引き、視野の広さや技術論など、なかなか面白いインタビューが多かった。続編があれば読んでみたいと思う。 -
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Posted by ブクログ
バルサの戦術だけで1冊まるまるではなくて、半分弱くらいはクライフ以降現在のスタイルができるまでの歴史について書かれてたが、それがまたおもしろかった。
実際の試合のワンシーンの解説は、必ず図解が入っていてわかりやすかった。2010-11シーズンの話までが含まれている。読むなら早く読んだ方がいい。
自分は、バルサ-サンパウロのトヨタカップを観に行ったんだが、当時中学二年生ながらにすげぇ試合だと思ったが、この本を読んであらためて、すごいメンバーのすごい時期のバルサを見たんだなと思った。
バイエルンも、ファンハール以降、数年に渡って今のスタイルが続いてるけど、これが定着して黄金期が来て、こんな本が出 -
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戦術クロニクルというにふさわしい本。
サッカーの戦術の変遷を、時代を象徴するチーム戦術と個(選手)をベースに紹介している。
個人的に面白かったのは、サッキ監督が導入したゾーンプレス(ACミラン)の登場から、クライフ監督の「優れたテクニックの前では、プレッシング無力」という挑戦(現在のバルセロナに続く)。
そして、その間に登場した「ジダン」という選手の特異な才能-プレッシングをかけている中でボールを取られない個人が産む戦術的な効果-を分析していた点。
このようにサッカーの戦術の移り変わりの中で、卓越した個が登場し、その才能が生きているということを考えたことがなかったので非常に新鮮だった。
ま -
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ネタバレ「サッカー戦術クロニクル」
戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。
この本は「トータルフットボール」というキーワードを軸に現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていくものです。戦術というとフォーメーションの話になりがちです。しかし、人の並べ方は戦術の一部にすぎなく、選手のどういうプレーが有利かを考えて、それをチームで実現する段取りを組み、そして人の配置を決めていく、というのが戦術です。
例えば、ペレが活躍した時代のブラジル代表では今で言うファンタジスタ型の天才が複数 -
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- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
戦術分析に定評のある西部謙司さんが、現在世界最強とされるバルセロナのサッカーを戦術面から細かく紐解いた一冊。バルセロナに関する記事はいろいろあるが、クライフのドリームチームから現在までの時系列を含めてまとめているものは他にないだろう。読んで知ったバルセロナの強さは、自分たちのサッカーを貫くことと言うよりも、とことん相手の裏を取ることである。カウンターをさせないためのハイプレスなどのチーム戦術だけでなく、ディフェンスのセオリーの動きとは逆の方向に動き出してボールを受ける個人戦術まで、とにかく相手の裏を取る。そういうこれまでのフットボールの裏を取るという意味で、バルセロナこそがアンチ・フットボール
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