あらすじ
すべての「戦術」には然るべき理由があります。
「サッカーを知るうえで、『戦術』は永遠のテーマです」というキャッチコピーで、2008年サッカー実用書ベストセラーとなった『戦術クロニクル』の続編が登場。
戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものであり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれてきた本当の意味を理解することはできない。本書は、前回取り上げた“トータルフットボール”とは別の流れの中で紡がれてきた「戦術の変遷」を探っていく。今作では、現代サッカーを体現するスペイン代表、バルセロナの戦術解説や、カウンターアタック・マンツーマン・セットプレーなどの変遷を取り上げている。戦術をより深く知りたいサッカーファンにとって大きな助けとなる一冊。今もっとも信頼ある戦術評論家による、サッカーファン待望の“戦術書の決定版パート2”。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦術クロニクルに続く Ⅱ トータルフットボール以外を網羅している。
ただしⅠに比べるとどうしても、雑多な戦術を入れているので、一本筋が通った論理ではないために、読み応えが薄い。
やはりⅠの方がよいという読者が多いのではないだろうか?
Posted by ブクログ
いろいろな戦術の必要性、必然性について書かれている。
どんな戦術を選ぼうとも、サッカーという不確定要素の多いボールゲームでその狙い通りに試合を運ぶことができたとき、最高にエキサイトできるのではなかろうか。
Posted by ブクログ
面白かった。リバプールのビルドアップの部分については初耳だった。この本とは無関係だが、日本の中沢のビルドアップ力の低さもなんとかならんかねと思った。
Posted by ブクログ
以前出版された『サッカー戦術クロニクル』の続編。友人が「Ⅱもおもしろいよ」と教えてくれたので、購入してみた。
前回は“トータルフットボール”に重きを置いて展開していたのに対して、今回は時代のメインから少し外れてしまった戦術たちに主眼を置いている。しかしに「それだけではナニなので」(書中より)後半は現代フットボールの4強と西部氏が言うバルセロナ(+スペイン代表)・マンU・チェルシー・リバプール(とジェノア)の戦術を紹介している。
前回がトータルフットボールの期限から現在までの流れを追ったのに対して、今回は“カウンターアタック”の歴史をも追っている。同じように”マンツーマン”、”ロングボール”など、”トータルフットボール”のように華麗なサッカーの裏にある戦術たちをより深く知ることで、フットボールの魅力をよりいっそう感じられるような気がした。
西部氏は前書きで「レコードのA面とB面」という書き方をしているが、まさにその通りで、A面だけでなくB面も聞いてこそ、”フットボールというアーティストの魅力”がわかる。前作と今作のどちらかを購入するのではなく、セットでの購入をおすすめする。
Posted by ブクログ
サッカー検定があることもあり購入した一冊。
昔の戦術から今の戦術までこと細かに載っております。
もうちょい図を多くしてくれればわかりやすかったと思うんですが、とりあえず字が多い。けどわかりにくいわけじゃありません。
今後はジェノアや広島みたいなサッカーが流行ってくるのかなぁ〜
Posted by ブクログ
サッカーを戦術的に観戦する視点を高める一貫として本書に興味を持った。結果としてその考えは完全には満たされなかった。本書は現代戦術についてメインには取り扱っておらず、むしろ過去の戦術(1972年西ドイツ等)から現在の戦術(ガスペリーニのジェノア等)に至るまでの歴史書という扱いが妥当である。もちろん、これはこれで面白い。
基本的にサッカーというスポーツは他のスポーツに比べると「戦術」という概念が幼稚であると言われる。たしかにその通りだとは思うが、だからこその面白さがある。戦術が革新、変化されるタイミングというのは殆どの場合が「既存の戦術が破壊された時」であり、その破壊される様と新たな戦術が創造される様子は観戦者にとって大きな楽しみであるといえる。
しかしながらサッカーの戦術というのは理解するのが難しい。個人的な間隔として難しいというより「認識しづらい」という方がしっくりと来る。これはサッカーが野球等と異なり攻守が明確に別れておらず流動的に攻守が入れ替わる事が大きく関係しているだろう。守っている時も攻める場合を想定したり、逆もある。もちろん、守ってる時はある程度あきらめて攻撃に全精力を傾けるチームも有るなど様々だが、素人(玄人もか?)が試合観戦を通じてチームの戦術をしっかりと理解するのは難しい。だからこそサッカー観戦後の議論というのは大いに盛り上がるものだと思う。
さて本書は次回の日本代表戦を見る上での戦術理解に役立つかというとそうでもない。歴史書を読めば直近の政策立案に役立つわけではないように即効性のある内容ではない。しかしながらこれからサッカーの戦術理解を深めていく上で「過去に何があったのか」という事を知っておくのは有意義だと言えるであろう。実際に1972年の西ドイツの戦術は読んでるだけでワクワクするような内容だ。この考えの本質自体は現代戦術、例えばいまのバルセロナなどにも受け継がれていることが見て取れる。
サッカーをより深い理解で持って観戦する事を希望するならば一度は読んで置いて損は無い本だろう。ただ、戦術本なので図解による説明やケーススタディをもう少し盛り込んでも良かったのではと思うところがちょっと残念な点だ。
Posted by ブクログ
Ⅰを読むはずがどうしても手に入らず、
こちらから読み始めたんですが。
べつにⅠから読まなくても良かったみたいです。
専門的になりがちな戦術論を、とても平易なテキストで解説してくれます。
Posted by ブクログ
ひたすらサッカーの戦術を時代にそって検証しています。 サッカー好きにはちょうど良い作品です。
サッカーは戦術がすごく大切なので、すごく勉強になった。