ダニエル・ピンクのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
出版当時よりはるかにオートメーションとSNSが発達し、新たなビジネスモデルがいくつも生まれた。
本書は10年以上前の本であるが、時代を生きる者へエッセンスを教えてくれる。
各方面で言われるように、ロジカルな左脳型だけでなくアートや直感的な右脳型が求められるようになった。本書ではこれを実用性と有意性という表現をしている。実用性・機能性だけでは安価な労働力で量産するアジアに勝てない、共感・ストーリーを与える有意性が差別性を生む。ただ作るだけでは勝てないことを理解しなければならない。
海外の安い働き手にはできないようなレベルの仕事をする必要がある。業務を処理することよりも人間関係を結ぶこと、ル -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ21世紀に、堅実に生活しようと思ったら何が必要か?
21世紀は、経済のグローバル化によって、中国で生産できるものは、
中国で、ITなどインドでできるものはインドでというように、少しでも
人件費が安くすむ地域へ産業が引っ張られる。では、そのとき、
われわれは何をしたいいのか、三つのことを考えないといけない。
1.よその国、特に途上国にできることは、避ける。
2.コンピューターやロボットにできることは、避ける。
3.反復性のあることは、避ける。
これからは、創造性がある、イノベーションとか、クリエイティブ、
プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要に
なっていくとい -
Posted by ブクログ
いわゆる、語学を教えあうLang-8みたいな、そういう類のSNSの紹介、または使い方のマニュアル的なものを想像していたが、かなり違っていたようだ。
「ソーシャルラーニング」とタイトルされてはいるが、SNS上で「学習」する、という意味ではなく、SNS・または集合知をうまくつかって情報を効率的にPULL(引き出して)していこう、そのための心構えや大企業等での採用例を紹介している本である。
「つながっていることがデフォルト」の世代が主役になるこれからの時代。
「わからなければ聞きに来い」という我々を含むそれより前の世代の考え方のままでは生きて行けない。
「わたしはこんなことを知っている」をどんどんシ -
Posted by ブクログ
本書は、ソーシャルメディアを利用した「学び」の体型(ソーシャルラーニング)の提案。
このソーシャルラーニングを企業や様々な組織に導入することで、新たな研修の形を生むことだけではく、自発的な学習を促すツールとしても多くの可能性があると言っています。
僕が主催している勉強会でも、メンバーの日頃の学習をサポートする目的で、TwitterやFacebookを利用しているので、本書であがっているソーシャルラーニングの意味やその効果は非常に理解できるものでした。
より効率良く生きるためには、多くの情報を集め、その複雑な概念を理解しなければなりません。
しかし、情報過多と言われるこの時代、もはやそ -
Posted by ブクログ
ネタバレSNSの普及は、私たちのコミュニケーションやビジネスだけでなく、学びのスタイルも変えます。野中郁次郎氏の知識創造プロセス(SECIモデル)に従えば、異なる知識が重なる場があれば知識は生まれるわけです。そしてSNSは間違いなく、その場をバーチャルに増やし、リアルな場をつくるきっかけを与えます。では、どのようにかわるのか。そしてどうかつようしていくべきなのか。私たちがSNSを通じて何を学びとして得れるのか、そんなポイントを「ソーシャル・ラーニング」として整理されているのがこの本です。
以下、要点と解釈の整理です。
○ソーシャル・ラーニングの基本的な考え方
もっとも根本的な考え方は「船にのれ」で -
-
-
Posted by ブクログ
巷では評価が高かったので私も購入。
しかし個人的には特別響くようなことを得ることは出来なかった…
私なりの解釈として、本書のテーマである“後悔”というのは各々でそれに対する「内容」だったり「深さ」、後悔の事象についての「良し悪しの解釈」が十人十色、千差万別に加えて有象無象であるからだと思う。
要するにそれを一概に全て同じ土俵で向き合い方を説いても、私のように暖簾に腕押しの者もいれば人生の転機となるような閃きを得られる人もいるのだと思う。
考えるほど哲学的に奥深くなりすぎる今回のテーマだが、読み手を選ぶ本ということではないというところがこの本の良さなのかも知れないと感じた。