アダム・スミスのレビュー一覧

  • 道徳感情論

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    人間道徳の本質は何なのか。そしてそこにおいて大きな役割を果たす共感とは何なのか。

    アダム・スミスはこの著作で明らかにしていきます。

    私がこの本を読んで驚いたのはアダム・スミスの観察力の鋭さでした。

    読んでいて思わず「よく観てるな~この人は」とうならざるをえない場面が何度もありました。


    これは名著です!ぜひ読んで頂きたい作品です!おすすめです!

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    2024年08月19日
  • 国富論(上) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    【メモ】
    第5章
    商品の真の価格と名目価格、労働価格と貨幣価格

    人が豊かだとか貧しいとかいうとき、どれだけものを手に入れる力があるのかを意味する

    どれだけの量の他人の労働を支配可能か

    ※分業の確立に伴い自分の労働で生産可能なのはごく一部となる(他人の労働の成果)



    労働力→ ←労働力
    労働力→ モノ ⇆ モノ ←労働力
    労働力→ 交換 ←労働力

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    2023年05月12日
  • 道徳感情論

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    何とも言えない満足感が得られる書籍でした。ただ中身が非常に濃いので(ページ数も700ページほどある)、正直最初の方の議論がほとんど頭から抜けつつあり、なんとか時間を見つけて2度目に挑戦したいと思います。

    冒頭にノーベル経済学賞受賞者でもあるアマルティア・センの序文がありますが、これだけでもお金を取れるレベルです。アダム・スミスの代表作である「道徳感情論」と「国富論」、表面的に読むと、同一人物が書いたとは思えない、あるいは互いに主張が矛盾しているという印象を持つ人は多いかもしれません。前者が「徳」「正義」「共感」などを論じているのに対して、後者はそのような感情を排した「利己心」を中心に経済メカ

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    2023年05月06日
  • 国富論(上)

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    1776年時点で、現代でも納得感のある、分業・貨幣・価格・元本・地代・富裕の構造が導き出されてるすごさよ。長すぎて死んだけど、読んでよかったと思える本。

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    2021年12月09日
  • 国富論(上)

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    経済学部を卒業したが、経済学の起こりとなるアダム=スミスの国富論を手にしたことがなく、初めて読んでみた。
    星5評価をしているが、凄いと言われているからであって、個人的にこの本を評価できるほどは読み込めていない。
    上巻のみで読み切るのに3ヶ月半かかった。
    国富論を半分読んで分かったのは、大学で習う経済学の数式や図でまとめられた単純なものを国富論が示していたわけではないこと。経済学の授業は国富論の内容を簡略化したものであり、実際にこの本を読むと違ったニュアンスが多数ある。
    自由主義を推奨してはいるが、それは市場に全てを委ねることを勧めているわけではないことがわかる。経済学というより、哲学に近い内容

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    2020年09月21日
  • 道徳感情論

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    『国富論』の著者で、資本主義の元祖とも言えるアダム・スミスの著。『国富論』の内容から無秩序な自由競争を推進したように批判されることもあるスミスだが、そんな見方が間違っていることを教えてくれる一冊。驚異的とも言える人間社会の洞察力が見て取れる。

    スミスや資本主義について勉強するなら『国富論』はもちろん、合わせて『道徳感情論』を読んで欲しい。

    何十年後か分からないが、必ず再評価される本だ。

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    2016年12月12日
  • 国富論(上) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    学生時代になんとなく習った気がするけど、よく思い出せない代表例がアダム・スミス『国富論』であろう。国富論といえば「神の見えざる手」という表現が有名であり、マーケットメカニズムよって国民が欲するあらゆるサービスが提供されるので、国家の権限は治安維持や国防、司法に限定すべきであるといった新自由主義的文脈に援用されることが多い。

    しかし、アダム・スミスはそんなことは一言も言っていない。自由放任主義によって個人の利己的な行動が市場の調整機能によって全体の経済を豊かにするという内容は出てくるものの、むしろ主題にしているのは道徳経済論という理性や責任に基づいた経済活動の重要性である。

    そしてこのような

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    2025年10月06日
  • 国富論I

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    アダム・スミスの「国富論」の1巻、古典経済学の祖である著者はグラスゴー大学で倫理学や道徳哲学の教授もしている。

    第一篇で労働の生産力における改善の原因と、その生産物が国民のさまざまな階級のあいだに自然に分配させる秩序について、第二篇で資本の性質、蓄積、用途について論じている。

    分業、貨幣の起源と使用、商品の真の価格と名目上の価格、労働は価値交換の真の尺度などなど、わかりやすい章題に加え、訳者の小見出しが秀逸で小見出しだけ読み進める事ができ、さらに注釈には解説まで交えてある。

    時代背景の理解と当時の価値観、貨幣価値や貨幣単位の違いなどの知識が不足し、パッとイメージすることが出来ない箇所があ

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    2025年06月07日
  • 国富論(下) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    下巻では、国家の防衛費や司法費、公共に関して、また財政収入、とくに税に関連することについて語られる。加えて『国富論』の解説では、これまでの内容の流れや本書の著者アダム・スミスの経歴が端的にまとめられている。

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    2025年05月11日
  • 国富論(中) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    中巻では主にマクロ経済に関して語っている。ローマ帝国崩壊後のヨーロッパ、いくつかの植民地の言及、重商主義、重農主義の批判、貿易収支、通商条約など、国家の政策にかかわることを他国と比較しながら考察する。

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    2025年05月04日
  • 国富論(上) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    著者は冒頭で生活の必需品、利便品ともに労働によって生み出されることを主張している。また労働の生産性を飛躍的に向上してきたのは分業の結果といい、それと関連して、通貨の起源、普及の過程について語る。

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    2025年05月04日
  • 国富論(下) 国の豊かさの本質と原因についての研究

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    プロの翻訳家 山岡洋一による新しい訳で読む国富論、とても有名な本ですが、なかなか最後まで読むのは難しい本でもあります。とりあえず、巻末にあります、根岸隆の解題から読み始めております。★四つ

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    2023年06月18日
  • 道徳感情論

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    アダムススミスの主著であり、以前から読みたかった本。難解で、正直意味が分からないながらも、どうにか最後まで読み通すことが出来た。

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    2020年10月03日
  • 道徳感情論

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    国富論に並ぶアダム・スミスの主著。

    「道徳感情論」と「国富論」前提となる人間観が、共感的か、エゴイスティックかということで矛盾しているみたいに言われることもあるが、「道徳感情論」の初版は、「国富論」出版前だが、「道徳感情論」の第6版は、「国富論」の出版後に出ていることから、アダム・スミスとして、この2冊には、一貫した人間観があると考えて良いはず。

    実際に読んでみると、人間の共感性を基本としているが、同時にエゴイスティックな面やしょうもないまでにセコイところ、とほほな面もしっかり観察している。

    そして、そういうしょうもなさも含めて、自然、神の大きな意思(見えざる手)のもとでは、全体としてO

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    2018年08月04日
  • 道徳感情論

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    岩波以外になかなかでなかった訳がこのほかにまもなくもう1冊出るようだ。有り難い限りだが、そこまで需要があるのかな。ちょっと不思議。まあ、老後の楽しみのつもりが少しはやくよめるようになった。

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    2014年03月17日
  • 道徳感情論

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    「共感」という切り口から、人間の感情を深く考察したもの。著述そのものはとても意味深いが、訳が悪いのかとにかく読みづらい。

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    2013年09月04日
  • 国富論I

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    見えざる手による人間が持つ本性を見極め、経済学に影響を与えた古典。
    なかなか読みでがあり、何度読み返しても理解しがたいところもあります。

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    2022年07月21日
  • 道徳感情論

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    ネタバレ

    人間は、他の人のことを心に懸けずにはいられない。“経済学の父”が、『国富論』に先立って構想した、「共感」原理に基づく道徳哲学を読み解く書籍。

    私たちは、他人が悲しんでいると自分も悲しくなる。
    それは想像力の働きによって、自分の身を他人の身に置き換えて考えるからだ。想像こそが、他人を思いやる気持ちの源である。

    私たちは、友人に喜びよりも悲しみをわかってもらいたいと願う。
    不幸な人は、共感が得られたら悲嘆を引き受けてもらったと感じる。この時、相手は悲しみを分かち合ったと言える。

    私たちは自分の富を誇示し、貧しさを隠そうとする。それは、人間が悲しみよりも喜びに共感する傾向があるからだ。

    栄達

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    2022年02月27日