片桐はいりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原田マハ『キネマの神様』文庫本の巻末解説を書いているのが、この本の著者・片桐はいり。ご存じの個性派女優だが、この方が映画館育ち(元もぎり嬢、ちなみに原田マハもそうだったらしい)とは、知らなかった。それにこんなに文章が上手くて語りが面白くって、などということもぼくは全然知らなかった。
そんな元もぎり嬢であるばかりか今もボランティアでもぎりチャンスがあれば映画館に繰り出してしまうという皆様ご存じの本業は女優である片桐はいりによる、映画愛溢れる名エッセイ集。シネコンの現在ではシネチッタ銀座として知られる元・銀座文化というシアター(当時はシネコンではなく名画座という種類の愛すべき映画館であった)で -
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グアテマラの弟
旅をしたくなりました。両親に会いたくなりました。家族のことをふと思い浮かべました。
初めは片桐はいりさんの弟さんは向井理さんでした(映画の影響です)が、はいりさんの文章でだんだんと本当の弟さん、奥さん、ご両親をイメージすることができました。
はいりさんのポジティブな雰囲気を感じ取り、わたしも前向きに日々を過ごそうという気持ちになりまさした。
一日一日を大切に精一杯過ごしているようなはいりさんのように一瞬一瞬を過ごしたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
フィンランドの景色や住む人たちがつくりだす雰囲気を、文章からとても感じられるエッセーだった。
出会った人、街、部屋、自然・太陽の描写などフィンランドを感じる読書体験。
フィンランドの人たちが持つゆとりのある感覚(自分にも他人にも余裕をみせられる)が素敵。著者は東京で過ごす日本人であり、日本人から見えるフィンランド人との、時間感覚の違い(日本人の余裕のなさ)や、味覚の違い(サルミアッキ、トナカイ肉、じゃがいも、そばとかニラの話とか)などが新鮮で面白かった。ほとんど日本にいる自分から見ると、この本で一緒に大冒険をしてきたような気分。世界は広い!
ps.カンボジアはフランス領だったのでフランスパン