【感想・ネタバレ】もぎりよ今夜も有難うのレビュー

あらすじ

映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され――。「映画館の出身です!」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。

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Posted by ブクログ

天の橋立・城崎温泉・舞鶴・静岡の映画街と行ったことのある場所がたくさん出てきて、エピソード内のはいりさんの郷愁に引きずられるように、懐かしさに浸った。

もぎりのある映画館に行ったことはない。映画館に行くとその作品と向き合う時間になるから、その分駄作には怒りたくなるし、いいものが観れた時は世界に感謝するし、逆に家でも真剣に観れた作品の時は、なんで映画館に行かなかったんだろうと過去の自分を責める。昔のままではいられず、均質化していった映画館だけど、特別な場所なのは変わりない。

いつかはいりさんがもぎりする映画館に行ってみたいし、大森を歩いてらっしゃるのに遭遇したい。

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2025年11月09日

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「キネマ旬報」連載のエッセイ。『わたしのマトカ』や『グアテマラの弟』とはまた違ったテイスト。
大学卒業後20年ほど銀座の映画館で「もぎり」をしていた。エッセイはその頃の話が中心。あふれ出る映画愛と映画館愛。これだけひたむきになれるとは。しかも、映画に出るようになっても、もぎりをしていたとは!
映画を見にきた高名な某歌舞伎役者を怒らせて帰してしまう話や、銀座のキオスクを回って翌朝発売の「ぴあ」を手に入れる話がおもしろい。自分のかつて勤めていた映画館で出演映画の舞台挨拶をするエピソードは感動的。

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2025年05月03日

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大好きな片桐はいりさんの作品。映画のチケット切りのお仕事をされていたときのお話。職場での様々なエピソードを愛をもって面白く描かれており、仕事を本当に愛されていたんだなと伝わる。

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2025年08月15日

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『かもめ食堂』など
俳優さんとしても
大好きだった片桐はいりさん

数年前に
『私のマトカ』
『グアテマラの弟』を
読んで
ますます
大好きになりました

本屋巡りをして
旅先でやっと出会えた
『もぎりよ今夜も有難う』

少々映画ファンぐらいの
私には知らない映画も
多かったですが、
やっぱり面白い
読後感のよいエッセイ

はいりさんは
世の中に、
ちょっぴり愉快な悪戯を
しかけたいという
ただそれだけの衝動で、
もぎりも、
演じる仕事もやっていることに
気がついたと
本書の中で書いている
それが
私が、
はいりさんや
はいりさんのエッセイが
好きな理由なんだな
と私も気がついた

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2024年08月31日

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お薦め書評で絶賛されていたのを見て、手に取りました。はいりさんのエッセイは初めて読みましたが、下手に洒落気がこもった文体で飾られた物語なんかではなく、再度読み返したくなるほど、内容の厚い読み物でした。
はいりさんの好奇心に連れ立って、はいりさんを取り巻くコミュニティの中に、私も紛れ込みたくなりました

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2024年05月14日

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 女優片桐はいりの映画館によせるおもいをエッセイにしたほんです。全国の映画館を見て回り古い昭和の映画館をもぎりとか高場(たかば)というシネコンの時代には化石化した用語で語っています。映画そのものを主題にした話は一切ありませんが、読ませる本です。

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2024年03月22日

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この本を読んだ次の日に映画館で映画を観た。
どの映画館にもいろんな人の思い出がある。私が観に行ったのは都内の大型シネコンだけども、全国にこんなにも魅力的で温かい映画館があるんだな。学生時代、ドキドキしながら入った名画座。すでにシネコンに慣れてた私には戸惑いもあったけど、入れ替え制でなかった空間が妙に心地よかったのを思い出した。映画の話じゃなくて映画館の話。映画館を愛すことで、これからもたくさんの素敵な作品と、街に出会いたい。

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2023年07月02日

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昔の映画館の話がとにかく面白い。そして豊かな語彙力と表現力にただただ圧倒された。大人が対象の読書感想文コンクールがあったら課題図書にしたい。

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2023年04月15日

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片桐はいりさんの文章もすごく好き!
私は音光映像長時間集中がだめな人なので、映画はなかなか普段見ないのですが。。。
そんな私でも映画館にいって映画をあじわいたいと思える1冊でした。
映画館そのものの魅力、映画のある街の魅力、映画がつくられていく魅力、映画にまつわるとにかく全ての好きと愛が詰まった本でした。
もう好きとかじゃなくはいりさんの人生そのものなんだなあ映画はきっと、、
好きをずっと続けていくことも人生になっていくんだなー。

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2023年04月03日

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原田マハ『キネマの神様』文庫本の巻末解説を書いているのが、この本の著者・片桐はいり。ご存じの個性派女優だが、この方が映画館育ち(元もぎり嬢、ちなみに原田マハもそうだったらしい)とは、知らなかった。それにこんなに文章が上手くて語りが面白くって、などということもぼくは全然知らなかった。

 そんな元もぎり嬢であるばかりか今もボランティアでもぎりチャンスがあれば映画館に繰り出してしまうという皆様ご存じの本業は女優である片桐はいりによる、映画愛溢れる名エッセイ集。シネコンの現在ではシネチッタ銀座として知られる元・銀座文化というシアター(当時はシネコンではなく名画座という種類の愛すべき映画館であった)でもぎり嬢をやっていたという著者だが、『キネマ旬報』編集者から文章を依頼されてきただけあって、エッセイ能力は映画愛ともども半端ではない。若い頃の青春の思い出と、映画と、映画館のことを、愛情いっぱいに語ってくれるばかりか、その頃の映画館の暗闇が蘇り、映画への愛がこみ上げ、言葉のひとつひとつが心に響いてくる。まさに古い名画座時代の映画ファンにとって、かけがえのない一冊なのである。

 銀座での映画と言えば、ぼくは個人的に父と行った数少ない劇場体験となるテアトル東京の巨大シネラマ・スクリーンが記憶に残る。普通の映画館ですら今のシネコンに比べれば相当スクリーンが大きかったのに、その三倍もあるような横長巨大スクリーンの上を、チャールズ・ブロンソンとアラン・ドロンと三船敏郎が、銃で、剣で、暴れまわってくれるのだった。そう、その作品は、英仏日三大俳優共演で話題となった『レッド・サン』である。三船がどうだったとか、時代設定がどうなのかな、とか父子で楽しく語り合いながら帰る夜道が楽しかった。くっきりと記憶に残る今は亡き父のあのときの笑顔。1971年。中学三年のある日。

 ぼく自身は若い頃は強烈な映画ファンであった。小学生の頃から大宮オリンピアに通い、浪人時代以降は、池袋文芸坐を軸に、『ぴあ』を毎週買い求めては名画座をまわった。週末の夜などは、オールナイトの5本立てなども観ました。就職をしても会社が本郷三丁目だったので池袋までは地下鉄で15分とシチュエーションにも恵まれていた。

 入場券を買い込んではもぎり嬢(時代から言って文芸坐であればそれが若き原田マハさんであったことも考えられる)にもぎってもらい、名画座の暗闇にはいってゆくときの浮き浮きした気分は忘れられない。煙草の煙が立ち上るあの頃の闇。映画が目的ではない怪しげな人の姿。それら、当時の映画館という非日常空間のことを本書は沢山思い出させてくれる。映画というものを酸素のように求めていたあの頃の自分、アゲイン! と思わせてくれる。

 本エッセイは前半部分にそういった映画愛や映画館の裏話、逸話などに要点が詰まっており、後半は現在に近い片桐はいりという女優の役者仕事に絡めながらの旅芸人のような映画紀行、または古い映画館や映画館の跡を訪ねる作者のこだわりとそのときの思いが、綴られる。タイムスリップによる夢の再現から、現在から振り返るあの時代への哀愁とを両面から向かい鏡のように見せてくれる。映画のように。万華鏡のように。

 映画に人生の一部をつぎ込んだという意識のある方には、是非とも本書を手に取って頂きたい。映像がデジタル化する前の時代に生きた年代の方であれば、本書は幼い時代の幻燈のように、屋外の広場に張られたスクリーンの風に波打つ映像のように、切なく心を打ってくれるものとぼくは想うのである。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

もぎり・映画館・もぎり・映画館・もぎり・もぎり…

片桐はいりさんのもぎり時代の思い出から俳優になるまで、なった後、執筆現在に至るまでの映画館にまつわるもぎり話を存分に詰め込んだ一冊です。

お茶目でクールでユニークでレトロな文体の面白さと言ったら。
「わたしのマトカ」ももうすでに読んでしまっているので、あとは「グアテマラの弟」しか残っていないのが寂しいです。

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2022年11月05日

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みずからの出自を問われたら、「映画館の出身です!」と胸張ってこたえたい。そう語る著者の映画館にまつわる思い出話。
もぎり時代の思い出、旅先で出逢った映画館のこと。

片桐はいりのエッセイはこれが3冊目ですが、毎度のことながらその真っ直ぐな言葉が胸に響きます。様々なことに心が奮える様がそのまま真っ直ぐ入ってくるんですね。
だからこのエッセイを読むと映画館で映画を観たくなります。映画館という空間そのものを楽しみたくなります。ああ、素敵です。

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2021年07月23日

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つくづく、映画館出身の人なのだなぁ、と思う。ちょうどゴールデンウィーク中子供と行くには混んでるだろうと思いきや、天下のコナンもネットから予約すれば1時間おきに好きな席を取れる便利なシステムでポップコーンも楽しめたけど。私自身映画館でバイトしていた時を思い出し、古き良き時代を知る著者を羨ましくも思い、その時代の良さをこうやって書き記してくれていることに感謝。大森にふらっといって著者の姿もそっと覗き見たい。地方の劇場にも足を運びたくなりました。

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2024年05月06日

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片桐はいりが、映画という文化芸術と、映画館という場所が本当に好きなんだなということが伝わってくる。色んな街に行って映画館を探すというのも面白い趣味だなと思った。
片桐入りの場合は探す対象が「映画館」だけれど、何か対象を固定して、それを色んな国や地域で探すというのは自分も時々やるので、その点に共感して楽しむことができた。
山形県の酒田に昔あったグリーンハウスという映画館、世界一の映画館と評されることもあったとのことで、気になる。

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2023年05月28日

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片桐はいりさんのエッセイ集。
想像どおりの人柄でした。
映画が映画館が大好きで、誰に対しても平等、態度を変えないそんな彼女の映画館にまつわる話は映画の作品に絡められている。
懐かしかったり、知らなかった映画館の世界を知れて楽しかった。
芸能活動をされていても、もぎりのお仕事も機会があればされていたなんて知っていたら行ってみたくなる。
これは他のエッセイも読みたくなります。

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2022年12月20日

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映画館を箱として楽しむ、という趣味自体が新鮮ですが、大変奥深く、自分では知ることのできない映画の世界をいいとこ取りで知れてお得な気分になりました。
文章も読みやすく、ほのぼのとしています。
片桐はいりさんのような感覚の鋭さで観察したり楽しめたりしたら日常が豊かになるだろうなと羨ましく思いました。

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2022年02月19日

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記録。
雑誌で連載していた時の短編集。
読んでいると、自分も映画館の旅をしたような気持ちになれる本。
今やTOHO等キレイな今風な作りの映画館が当たり前だけど、この本からは映画の懐かしい〜においや熱気が感じられる。平成生まれなので行った事はないけれど。笑

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2021年01月20日

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映画のお話ではありませんが、夜の住宅展示場を街に見立てお芝居をするというアイディアや一日読書の旅の様子が興味深かったです。

映画のことお芝居のこと読書のこと。皆どこかでつながっている気がします。

映画を観て、本を読んで、時々お芝居を観に行って。そんな心豊かな生活。私も見習いたいと思いました。

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2025年08月08日

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長編小説の間にちまちま読み進めていた片桐はいりさんのエッセイ。
小林聡美さんの著作でもそうだったけれど、『かもめ食堂』のサチエさんとミドリさんそのままなお人柄が感じられます。

平成ですら「レトロ」と呼ばれてしまう現代。平成前期生まれな私からすると、「本当に昭和ってこんなことが……?!」と驚くエピソードが多かったです。笑
おおらかで、人々に余裕と希望があって……。こんな時代に、さぞ映画館は夢のような存在だったことでしょうね。
各エピソードのタイトルは映画をもじったものになっていますし、作中にも本当にたくさんの作品が出てくるのですが、まだまだ観たことのないものばかり。もっとたくさんの作品に触れたいなと思わせてくれるエッセイでした。

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2024年06月02日

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「映画館の出身」を自称する俳優・片桐はいりによるエッセイ。彼女が銀座文化劇場(現・シネスイッチ銀座)でもぎりのアルバイトとして勤めた日々や、これまでに訪れた日本各地の映画館(現役、廃業済みを問わず)について等がユーモア溢れる文章で綴られている。また、書名・各章名・文庫版あとがき題名はそれぞれ映画題名のパロディーになっていて楽しい。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

テレビで拝見する機会はありますが、独特な空気感を持っておられると個人的には思っていました。
なので、「片桐はいり」というその独特な?ブランドが、何をベースに構築されているか、興味があり拝読しました。

読んでの感想…とりあえず映画やもぎりに対する愛が溢れています。
私自身、映画は子供が観たいものを同伴でシネコンにはよく行っています。ですが、いわゆるザ映画館に行きたい気持ちになりました。
それは、片桐さんの文才?によるところなのかもしれません。
個性が滲み出る言葉のチョイスや言い回しが伝える力に変わっているのかなと思いました。

とりあえず、今後テレビなどで片桐はいりさんを目にすると、気にせずにはいられないでしょう。

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2022年10月16日

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本当に好きなこと(映画、映画館)に没頭した青年時代、本当に幸せそうに語っている。「宝物のような七年間」(P12)とあるとおり。仲間もみな映画好きというのもよい。そういう環境は確かに幸せ。

銀座の映画館の劇場も良いが、下北沢でせまい芝居小屋の客席にぎゅうぎゅうにおしこんだり他の客を飛び越えたりしながら詰めていくのも、うなづけるし懐かしい感覚。(p81)
酒田のグリーンハウスという独特な劇場も語られている。そういう地域性も、ほんとうは面白いのだろう。(p192)
あとがきにもあるとおり「この町に映画館はありませんか?」という問いかけから始まった出会いも多かろう。そういう、町をみるにあたってのユニークな軸を持っていることもまた贅沢に思う。(p215)

映画や劇に親しみがないと楽しめない本か、と思ったが、(そして親しいがあるほうが楽しめるのは事実だろうが、)そういう共感ができて面白かった。

※「巴里の空の下セーヌは流れる」という映画は気になる。機会あればみてみよう。たぶんみないけど。。。

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2022年06月27日

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文章がとても読みやすく、スッと入ってくる。
昔の映画の楽しみ方やカルチャーを知れて、今の映画との違いやお互いの良い面悪い面など知れて面白かった。
また各章のタイトルを名作のオマージュしたタイトルになっているところも好きでした!

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2022年03月17日

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ネタバレ

「グアテマラの弟」「わたしのマトカ」とはいりさんのエッセイを手にしてきた以上、本書「もぎりよ今夜も有難う」を手にしない訳にはいきませんでした。

はいり節が本作も全開です。

「映画」「映画館」にまつわるはいりさんの愛が詰まっています。

「映画館の出身です!」と自分で言えるはいりさんは学生時代から映画館でもぎりのバイトをしていたそうで、仕事の合間をぬって訪れた地方都市の映画館へも足をのばされているとのこと。

いやぁ〜愛ですなぁ。

「一日もぎり」のはいりさんにどこがで会える日を楽しみに。

説明
内容紹介
映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され――。「映画館の出身です! 」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。
内容(「BOOK」データベースより)
映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され―。「映画館の出身です!」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。
著者について
一九六三年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している。主な出演作に舞台「キレイ」「ニンゲン御破算」「オイル」「R2C2」、映画「かもめ食堂」「なくもんか」、ドラマ「あまちゃん」など。DVDに「片桐はいり4倍速」、著書に『わたしのマトカ』『グアテマラの弟』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片桐/はいり
1963年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

片桐はいりさんが女優となる前から愛してやまなかった、映画と映画館。
昔は劇場としてそこで「もぎり」として働いていたのだそう。

時代の変化と共に変わっていく劇場ともぎり。
けれど、そこには変わらないものもある。
はいりさんと映画、そして劇場とそこへの愛が詰まった一冊だった。

「有難う」「有難う」と言い続けたら、有難いことがかならず起きる。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

女優・片桐はいりさんが学生の頃、映画館でもぎり嬢としてアルバイトしていた頃のエピソード中心のエッセイ集。
彼女の視点が面白いです。

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2021年10月31日

Posted by ブクログ

2021年4冊目。
大好きなはいりさんのエッセイを読むのは3冊目。
あたたかくてやさしく、ユーモアのある語り口で、心がほっこりします。
映画館にまつわるお話が次々と。
はいりさんの思い出話や旅先での出会いなど、どれも素敵で魅力的です。
特に、深谷シネマが出てきたのにはびっくり!
はいりさんが身近なところに来ていたなんて、嬉しくなりました。
また、空港での読書エピソードが印象的でした。

なかなか遠出ができない今だからこそ、本の世界に旅するのもいいですね。
身近に空港がないので、代わりになる場所はどこかしら。

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2021年04月15日

Posted by ブクログ

もぎりの視点から描かれる映画、というより映画館談義。地方に出掛けたら必ず映画館を探し、そこから思わぬ出会いが始まって…好きだからこそ見えてくるドラマが沢山あるのだなと気付かされた。

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2021年01月10日

Posted by ブクログ

銀座文化(現シネスイッチ)でもぎりバイトしていた7年間を、はいりさんがとびきりの文章とユーモア感覚で振り返る、映画愛…いや、映画館愛に満ちた一冊。現在も地方に行くたび、個人経営の古い劇場には飛び込んでいってしまうという旅行録も楽しい。
もう本は出されないのかしら〜。文筆家としての片桐はいりさんのファンです! あ、、もちろん俳優としてもだけど

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2020年11月28日

Posted by ブクログ

片桐はいりさんがもぎりのバイトをしていたことは知ってたので、気になって読んでみました。
片桐さんは謎多き人ですが、これを読んでとても魅力的な方だと感じました。
映画を心の中心に据えながら、旅を、食を、日々を楽しんでいます。すてき。
各話のタイトルが映画をもじっているのが面白い!
映画旅、読書旅、したいなぁ…。

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2019年08月17日

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