作品一覧

  • もぎりよ今夜も有難う
    3.9
    1巻564円 (税込)
    映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され――。「映画館の出身です!」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。
  • グアテマラの弟<豪華立読み版>
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    グアテマラの古都・アンティグアに家と仕事と家族を見つけた年子の弟。ある夏、姉は十三年ぶりに弟一家を訪ねる旅に出た。まばゆい太陽とラテンの文化で、どんどん心身がほぐれていく。そして陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうち心に浮かんだのは、外国を知らずに逝った父、家事にあけくれ続ける母のことだった。旅と家族をめぐる名エッセイ。 本ファイルは幻冬舎文庫『グアテマラの弟』の全198ページのうち29ページ分を収録した<豪華立読み版>です。全編を収録した製品版も、ぜひ各電子書店でご購入下さい。
  • グアテマラの弟
    無料あり
    4.2
    1巻0~564円 (税込)
    グアテマラの古都・アンティグアに家と仕事と家族を見つけた年子の弟。ある夏、姉は十三年ぶりに弟一家を訪ねる旅に出た。まばゆい太陽とラテンの文化で、どんどん心身がほぐれていく。そして陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうち心に浮かんだのは、外国を知らずに逝った父、家事にあけくれ続ける母のことだった。旅と家族をめぐる名エッセイ。
  • わたしのマトカ
    4.0
    1巻627円 (税込)
    ゴムに塩と砂糖をまぶしたような激しい味の「サルミアッキ」に驚愕、お互い言葉が通じないトラムの運転手さんの親切に涙、怪しいクラブ「地獄」に果敢に挑戦、フィンランドのおふくろの味に舌鼓……。旅好きな俳優が、映画の撮影で滞在したフィンランドの日々をユーモアと愛情たっぷりに綴る、人情味溢れる旅の話。笑えてジンとくる、名エッセイ。

ユーザーレビュー

  • もぎりよ今夜も有難う

    Posted by ブクログ

    天の橋立・城崎温泉・舞鶴・静岡の映画街と行ったことのある場所がたくさん出てきて、エピソード内のはいりさんの郷愁に引きずられるように、懐かしさに浸った。

    もぎりのある映画館に行ったことはない。映画館に行くとその作品と向き合う時間になるから、その分駄作には怒りたくなるし、いいものが観れた時は世界に感謝するし、逆に家でも真剣に観れた作品の時は、なんで映画館に行かなかったんだろうと過去の自分を責める。昔のままではいられず、均質化していった映画館だけど、特別な場所なのは変わりない。

    いつかはいりさんがもぎりする映画館に行ってみたいし、大森を歩いてらっしゃるのに遭遇したい。

    0
    2025年11月09日
  • わたしのマトカ

    Posted by ブクログ

    この夏のフィンランド旅行にいまだに心が囚われているので、この本から流れ出るフィンランドの夏の風があまりに心地よくてまた戻りたくなった。

    解説、解説というより遠い北欧からの手紙のようでほっこり。

    0
    2025年10月22日
  • グアテマラの弟

    Posted by ブクログ

    中学以来口をきいたこともないほど疎遠になっていた2歳違いの弟。音信はしばらく途絶えていたが、地球の裏側にいることが判明。どうやら家族もいるらしい。その弟の状況を見にグアテマラまでゆくことになる。
    最初の頃は国際電話でしかコンタクトできなかったのに、ファックスやインターネットなど通信手段の進歩につれて、ふたりの心理的距離もどんどん縮まってゆく。やがて日本の家族とグアテマラの家族のご対面、その交流のエピソードがおもしろい。
    『わたしのマトカ』はフィンランド一色だったが、本書は中米グアテマラ一色。すっかり現地の色に染まった片桐はいりが目に浮かぶ。

    0
    2025年05月03日
  • もぎりよ今夜も有難う

    Posted by ブクログ

    「キネマ旬報」連載のエッセイ。『わたしのマトカ』や『グアテマラの弟』とはまた違ったテイスト。
    大学卒業後20年ほど銀座の映画館で「もぎり」をしていた。エッセイはその頃の話が中心。あふれ出る映画愛と映画館愛。これだけひたむきになれるとは。しかも、映画に出るようになっても、もぎりをしていたとは!
    映画を見にきた高名な某歌舞伎役者を怒らせて帰してしまう話や、銀座のキオスクを回って翌朝発売の「ぴあ」を手に入れる話がおもしろい。自分のかつて勤めていた映画館で出演映画の舞台挨拶をするエピソードは感動的。

    0
    2025年05月03日
  • わたしのマトカ

    Posted by ブクログ

    その文章力に舌を巻く。
    夏から秋にかけてのフィンランド。映画『かもめ食堂』のロケで、1カ月間ヘルシンキに暮らした。
    ロケの話題が多いと思いきや、どのようにして現地の生活に入り溶け込んでいったかが綴られる。夜になるとアルコールが入って豹変するヘルシンキの人びとも興味深い。
    佳境は、ロケがすべて終わって、ひとりファーム・ステイする話。農場でも見ながら田舎でゆっくりするつもりが……読み進むにつれて、手に汗握り、しかも捧腹絶倒。2日間の出来事が40ページにわたって展開する。

    0
    2025年05月03日

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