片桐はいりのレビュー一覧

  • もぎりよ今夜も有難う

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    天の橋立・城崎温泉・舞鶴・静岡の映画街と行ったことのある場所がたくさん出てきて、エピソード内のはいりさんの郷愁に引きずられるように、懐かしさに浸った。

    もぎりのある映画館に行ったことはない。映画館に行くとその作品と向き合う時間になるから、その分駄作には怒りたくなるし、いいものが観れた時は世界に感謝するし、逆に家でも真剣に観れた作品の時は、なんで映画館に行かなかったんだろうと過去の自分を責める。昔のままではいられず、均質化していった映画館だけど、特別な場所なのは変わりない。

    いつかはいりさんがもぎりする映画館に行ってみたいし、大森を歩いてらっしゃるのに遭遇したい。

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    2025年11月09日
  • わたしのマトカ

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    この夏のフィンランド旅行にいまだに心が囚われているので、この本から流れ出るフィンランドの夏の風があまりに心地よくてまた戻りたくなった。

    解説、解説というより遠い北欧からの手紙のようでほっこり。

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    2025年10月22日
  • グアテマラの弟

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    中学以来口をきいたこともないほど疎遠になっていた2歳違いの弟。音信はしばらく途絶えていたが、地球の裏側にいることが判明。どうやら家族もいるらしい。その弟の状況を見にグアテマラまでゆくことになる。
    最初の頃は国際電話でしかコンタクトできなかったのに、ファックスやインターネットなど通信手段の進歩につれて、ふたりの心理的距離もどんどん縮まってゆく。やがて日本の家族とグアテマラの家族のご対面、その交流のエピソードがおもしろい。
    『わたしのマトカ』はフィンランド一色だったが、本書は中米グアテマラ一色。すっかり現地の色に染まった片桐はいりが目に浮かぶ。

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    2025年05月03日
  • もぎりよ今夜も有難う

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    「キネマ旬報」連載のエッセイ。『わたしのマトカ』や『グアテマラの弟』とはまた違ったテイスト。
    大学卒業後20年ほど銀座の映画館で「もぎり」をしていた。エッセイはその頃の話が中心。あふれ出る映画愛と映画館愛。これだけひたむきになれるとは。しかも、映画に出るようになっても、もぎりをしていたとは!
    映画を見にきた高名な某歌舞伎役者を怒らせて帰してしまう話や、銀座のキオスクを回って翌朝発売の「ぴあ」を手に入れる話がおもしろい。自分のかつて勤めていた映画館で出演映画の舞台挨拶をするエピソードは感動的。

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    2025年05月03日
  • わたしのマトカ

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    その文章力に舌を巻く。
    夏から秋にかけてのフィンランド。映画『かもめ食堂』のロケで、1カ月間ヘルシンキに暮らした。
    ロケの話題が多いと思いきや、どのようにして現地の生活に入り溶け込んでいったかが綴られる。夜になるとアルコールが入って豹変するヘルシンキの人びとも興味深い。
    佳境は、ロケがすべて終わって、ひとりファーム・ステイする話。農場でも見ながら田舎でゆっくりするつもりが……読み進むにつれて、手に汗握り、しかも捧腹絶倒。2日間の出来事が40ページにわたって展開する。

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    2025年05月03日
  • もぎりよ今夜も有難う

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    大好きな片桐はいりさんの作品。映画のチケット切りのお仕事をされていたときのお話。職場での様々なエピソードを愛をもって面白く描かれており、仕事を本当に愛されていたんだなと伝わる。

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    2025年08月15日
  • わたしのマトカ

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    日常をはいりさんの目線で面白おかしく書いていて、途中思わず吹き出してしまうほど。この本を読んで片桐はいりさんが大好きになりました。

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    2025年08月15日
  • わたしのマトカ

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    「かもめ食堂」はとっても前に観た映画。
    群ようこ原作で
    井上陽水の曲がよかった、‘’クレイジーラブ‘’。

    片桐はいりさんがその映画「かもめ食堂」の
    撮影で行ったフィンランドでの
    一月余りの旅と弟さんが住んでいる
    グァテマラ旅の思い出のエッセイです。

    はいりさんのあの表情や言葉つかいや話し方が
    目に浮かぶので可笑しくて可笑しくてあっという間に
    読んでしまいました。
    フィンランドはとてもゆっくり時間が流れていたそうです。1日だけホームステイしたお家のお話が好きです。

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    2025年04月20日
  • グアテマラの弟

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    その国がどんな所なのかを知らなくても、その土地まで連れて行ってくれるのが片桐はいりさんの文章の魅力。(「わたしのマトカ」ではフィンランドに連れて行ってくれた。)

    淡々とした文章の中に「えっ!結構な事件‥だよね!?」と読み返してしまう程のやらかしエピソードがあって、面白かった。寝る前に読んでいたらそのエピソードが夢にまで出てきたので、そのくらい没入感のあるエッセイだったと思う。

    グアテマラで出会う人々との関係性に心が温かくなるシーンもあり、片桐はいりさんのエッセイをもっともっともーっと読みたくなった。

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    2025年01月16日
  • グアテマラの弟

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    一度見たら忘れない癖のある女優片桐はいり。その弟がグアテマラに住み着いた。兄弟仲がいいわけではなかったが、まばゆいラテンの文化、陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうちにほぐれていく。
    はいりさんご家族の魅力とグアテマラの魅力が詰まっている。18あるエッセイの中で特に鮫とシエスタ、トイレとロダン、物乞いとアミーゴの3つがお気に入り



    (グアテマラの弟
    旅行先のふらりと入った古本屋で民族感のあるかわいらしい外装とタイトルで手に取った一冊。

    中央アメリカのメキシコの下の国。コーヒー豆?くらいしかなじみがない名前。
    人との距離、昼寝シエスタの仕方、挨拶、知り合いとの近さ、温泉の入り方、現地のコーヒ

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    2024年11月23日
  • もぎりよ今夜も有難う

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    『かもめ食堂』など
    俳優さんとしても
    大好きだった片桐はいりさん

    数年前に
    『私のマトカ』
    『グアテマラの弟』を
    読んで
    ますます
    大好きになりました

    本屋巡りをして
    旅先でやっと出会えた
    『もぎりよ今夜も有難う』

    少々映画ファンぐらいの
    私には知らない映画も
    多かったですが、
    やっぱり面白い
    読後感のよいエッセイ

    はいりさんは
    世の中に、
    ちょっぴり愉快な悪戯を
    しかけたいという
    ただそれだけの衝動で、
    もぎりも、
    演じる仕事もやっていることに
    気がついたと
    本書の中で書いている
    それが
    私が、
    はいりさんや
    はいりさんのエッセイが
    好きな理由なんだな
    と私も気がついた

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    2024年08月31日
  • グアテマラの弟

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    購入済み

    おもしろい

    フィンランドの方を読んで、作者さんのシュールなワードセンスに魅せられてこちらも即購入。一時期は同じ屋根の下にいても何の会話もなかった姉弟が、弟の生活するグアテマラへ足を運び、弟も家族に会いに日本に帰ったり、お互いに寄り添う姿がよかった。はいりさんの書いた他のエッセイも読んでみたい。

    #ほのぼの

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    2024年08月05日
  • わたしのマトカ

    QM

    購入済み

    癒し

    こういう外国での生活を描いた物語って本当に引き込まれるし、自分も実際に行ってみたくてたまらなくなるから大好き。

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    2024年07月21日
  • もぎりよ今夜も有難う

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    お薦め書評で絶賛されていたのを見て、手に取りました。はいりさんのエッセイは初めて読みましたが、下手に洒落気がこもった文体で飾られた物語なんかではなく、再度読み返したくなるほど、内容の厚い読み物でした。
    はいりさんの好奇心に連れ立って、はいりさんを取り巻くコミュニティの中に、私も紛れ込みたくなりました。

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    2024年05月14日
  • もぎりよ今夜も有難う

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     女優片桐はいりの映画館によせるおもいをエッセイにしたほんです。全国の映画館を見て回り古い昭和の映画館をもぎりとか高場(たかば)というシネコンの時代には化石化した用語で語っています。映画そのものを主題にした話は一切ありませんが、読ませる本です。

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    2024年03月22日
  • グアテマラの弟

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    片桐はいりさんが書くグアテマラ、とってもとっても魅力的だった。

    グアテマラに住む弟の家に滞在していたためか、毎日の生活や目線がグアテマラの人たちと同じで、それがとてもおもしろい。“観光”では分からないであろうことが、たくさんつまっている。目に見える異文化はもちろん、心で感じる異文化まで描かれているのだ。さらにこれらのエピソード素材に、片桐さんのもつユーモアや人間性も相まって、よりおもしろさが加算されている。なんでも楽しんでなんでも愛する片桐さんだからこそ、これが書けるのだと思う。とんでもなく強い読み物だ。

    良い事よりも、悪い事の方がニュースになりやすく、どうしても日本に伝わるグアテマラの情

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    2024年03月01日
  • わたしのマトカ

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    フィンランドに行ってみたい、フィンランドで過ごしてみたい
    そんな気持ちでいっぱいです。
    そして、片桐はいりさんめっちゃ面白い!素敵な俳優さんですね。この方だからこそ、フィンランドを楽しめたんだろうな、と思うような内容でした。
    読み終わって、ほわっと心があたたかく、でもフィンランドから帰ってきて(行ってないのに!)寂しい気持ちになりました。

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    2023年11月20日
  • わたしのマトカ

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    片桐はいりさん独特の言い回しに、時にはクスッと時には爆笑の楽しいフィンランド滞在記でした。かもめ食堂と合わせて読むとより楽しめます。

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    2023年11月19日
  • グアテマラの弟

    購入済み

    読みやすい

    片桐はいりさんのエッセイ好きです。読みやすくて、はいりさんの可愛らしい一面が見られたり、はいりさんの目線で見る人や旅はとても魅力的です

    #笑える

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    2023年12月04日
  • わたしのマトカ

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    痛快なフィンランド旅行記。
    仕事の合間でのフィンランド滞在を
    暮らすように楽しんでいる作者の
    息遣いが聞こえてくるようだ。

    ユーモアたっぷりで老若男女読みやすい。
    映画「かもめ食堂」とご一緒に。

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    2023年11月07日