片桐はいりのレビュー一覧
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映画の撮影で一ヶ月滞在した、森と湖が美しい国フィンランドで出会った温かい人たちとの穏やかで思わず笑顔になってしまう、貴重な体験が詰まったエッセイ。
片桐さんの綴る言葉や考え方がとっても身近で、フィンランドの美しい景色や今目の前に広がっているであろう情景が、目を閉じるとありありと思い浮かんだ。
特に印象に残っているのがファーム・ステイ。
ファームステイ先には何があるの?という片桐さんの質問に、「トランポリンがあるよ」って答えたヒルトネンサンに思わず笑った。
実際はトランポリンを楽しむ余裕もないくらい唯一無二の滞在になっていて、旅先では観光地巡りもいいけど、こういうのも魅力的でいいな、と思えた。
フィンランドの時間と心に余裕を持った暮らしに「限りなく、便秘とは遠い世界だ(P.174)」とも綴っていて、前よりもさらにフィンランド行きたい欲が高まった。笑
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何かの拍子でわたしの中にちょっとゆがんだ正義の味方がやってくる。(P.162)
ささいな理不尽にいちいち目くじらを立てて、小さな復讐をくりかえすよりも、もっと上等な武器を手に入れたような気がした。
余裕、という武器。(P.167) -
Posted by ブクログ
前作の「わたしのマトカ」に続いて読みました。
グアテマラという中米の国があることを初めて知りました。そこに住む片桐さんの弟さん。寡黙でありながら、おおらかな雰囲気の人であることが伝わってきました。
このおおらかさが、外国で行きていける素質なのかなと思いました。あまり細かいことを気にせず、あるがまま全て良し、という精神を私も学びたいです。
弟さんは大学の夏休みにメキシコから南米に放浪の旅に出かけ、それでグアテマラに出会い、移住までしてしまうのだから素晴らしい行動力だと思います。
自分も外国を旅したらそのような住みたい国が見つかるだろうか、そこはどんな国だろう、と想像したら旅に行ってみたくなります。
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Posted by ブクログ
長編小説の間にちまちま読み進めていた片桐はいりさんのエッセイ。
小林聡美さんの著作でもそうだったけれど、『かもめ食堂』のサチエさんとミドリさんそのままなお人柄が感じられます。
平成ですら「レトロ」と呼ばれてしまう現代。平成前期生まれな私からすると、「本当に昭和ってこんなことが……?!」と驚くエピソードが多かったです。笑
おおらかで、人々に余裕と希望があって……。こんな時代に、さぞ映画館は夢のような存在だったことでしょうね。
各エピソードのタイトルは映画をもじったものになっていますし、作中にも本当にたくさんの作品が出てくるのですが、まだまだ観たことのないものばかり。もっとたくさんの作品に触れたいなと思わせてくれるエッセイでした。 -
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テレビで拝見する機会はありますが、独特な空気感を持っておられると個人的には思っていました。
なので、「片桐はいり」というその独特な?ブランドが、何をベースに構築されているか、興味があり拝読しました。
読んでの感想…とりあえず映画やもぎりに対する愛が溢れています。
私自身、映画は子供が観たいものを同伴でシネコンにはよく行っています。ですが、いわゆるザ映画館に行きたい気持ちになりました。
それは、片桐さんの文才?によるところなのかもしれません。
個性が滲み出る言葉のチョイスや言い回しが伝える力に変わっているのかなと思いました。
とりあえず、今後テレビなどで片桐はいりさんを目にすると、気にせずにはいられないでしょう。 -
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本当に好きなこと(映画、映画館)に没頭した青年時代、本当に幸せそうに語っている。「宝物のような七年間」(P12)とあるとおり。仲間もみな映画好きというのもよい。そういう環境は確かに幸せ。
銀座の映画館の劇場も良いが、下北沢でせまい芝居小屋の客席にぎゅうぎゅうにおしこんだり他の客を飛び越えたりしながら詰めていくのも、うなづけるし懐かしい感覚。(p81)
酒田のグリーンハウスという独特な劇場も語られている。そういう地域性も、ほんとうは面白いのだろう。(p192)
あとがきにもあるとおり「この町に映画館はありませんか?」という問いかけから始まった出会いも多かろう。そういう、町をみるにあたってのユニークな軸を持っていることもまた贅沢に思う。(p215)
映画や劇に親しみがないと楽しめない本か、と思ったが、(そして親しいがあるほうが楽しめるのは事実だろうが、)そういう共感ができて面白かった。
※「巴里の空の下セーヌは流れる」という映画は気になる。機会あればみてみよう。たぶんみないけど。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「グアテマラの弟」「わたしのマトカ」とはいりさんのエッセイを手にしてきた以上、本書「もぎりよ今夜も有難う」を手にしない訳にはいきませんでした。
はいり節が本作も全開です。
「映画」「映画館」にまつわるはいりさんの愛が詰まっています。
「映画館の出身です!」と自分で言えるはいりさんは学生時代から映画館でもぎりのバイトをしていたそうで、仕事の合間をぬって訪れた地方都市の映画館へも足をのばされているとのこと。
いやぁ〜愛ですなぁ。
「一日もぎり」のはいりさんにどこがで会える日を楽しみに。
説明
内容紹介
映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され――。「映画館の出身です! 」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。
内容(「BOOK」データベースより)
映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化でもぎりのアルバイトをした7年間がキラキラした宝物のように思い出され―。「映画館の出身です!」と自らの出自を述べる俳優が、映画が活況だった頃の懐かしい思い出や、旅先の映画館での温かいエピソードをユーモアとペーソスを交えて綴る名エッセイ。
著者について
一九六三年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している。主な出演作に舞台「キレイ」「ニンゲン御破算」「オイル」「R2C2」、映画「かもめ食堂」「なくもんか」、ドラマ「あまちゃん」など。DVDに「片桐はいり4倍速」、著書に『わたしのマトカ』『グアテマラの弟』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片桐/はいり
1963年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)