片桐はいりのレビュー一覧
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長編小説の間にちまちま読み進めていた片桐はいりさんのエッセイ。
小林聡美さんの著作でもそうだったけれど、『かもめ食堂』のサチエさんとミドリさんそのままなお人柄が感じられます。
平成ですら「レトロ」と呼ばれてしまう現代。平成前期生まれな私からすると、「本当に昭和ってこんなことが……?!」と驚くエピソードが多かったです。笑
おおらかで、人々に余裕と希望があって……。こんな時代に、さぞ映画館は夢のような存在だったことでしょうね。
各エピソードのタイトルは映画をもじったものになっていますし、作中にも本当にたくさんの作品が出てくるのですが、まだまだ観たことのないものばかり。もっとたくさんの作品に触れた -
Posted by ブクログ
テレビで拝見する機会はありますが、独特な空気感を持っておられると個人的には思っていました。
なので、「片桐はいり」というその独特な?ブランドが、何をベースに構築されているか、興味があり拝読しました。
読んでの感想…とりあえず映画やもぎりに対する愛が溢れています。
私自身、映画は子供が観たいものを同伴でシネコンにはよく行っています。ですが、いわゆるザ映画館に行きたい気持ちになりました。
それは、片桐さんの文才?によるところなのかもしれません。
個性が滲み出る言葉のチョイスや言い回しが伝える力に変わっているのかなと思いました。
とりあえず、今後テレビなどで片桐はいりさんを目にすると、気にせずに -
Posted by ブクログ
本当に好きなこと(映画、映画館)に没頭した青年時代、本当に幸せそうに語っている。「宝物のような七年間」(P12)とあるとおり。仲間もみな映画好きというのもよい。そういう環境は確かに幸せ。
銀座の映画館の劇場も良いが、下北沢でせまい芝居小屋の客席にぎゅうぎゅうにおしこんだり他の客を飛び越えたりしながら詰めていくのも、うなづけるし懐かしい感覚。(p81)
酒田のグリーンハウスという独特な劇場も語られている。そういう地域性も、ほんとうは面白いのだろう。(p192)
あとがきにもあるとおり「この町に映画館はありませんか?」という問いかけから始まった出会いも多かろう。そういう、町をみるにあたってのユニ -
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ネタバレ「グアテマラの弟」「わたしのマトカ」とはいりさんのエッセイを手にしてきた以上、本書「もぎりよ今夜も有難う」を手にしない訳にはいきませんでした。
はいり節が本作も全開です。
「映画」「映画館」にまつわるはいりさんの愛が詰まっています。
「映画館の出身です!」と自分で言えるはいりさんは学生時代から映画館でもぎりのバイトをしていたそうで、仕事の合間をぬって訪れた地方都市の映画館へも足をのばされているとのこと。
いやぁ〜愛ですなぁ。
「一日もぎり」のはいりさんにどこがで会える日を楽しみに。
説明
内容紹介
映画「かもめ食堂」の初日挨拶で、シネスイッチ銀座の舞台に立ったとき、かつて銀座文化で