片桐はいりのレビュー一覧
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グアテマラねえ
このエッセイを読むまでは、うーん グアテマラねえ、と全く興味もなかったが、このエッセイを読んで興味を持って色々と調べてみた。このエッセイで登場する家族たちは皆個性的でなかなかに面白い。そう思わせている作者の筆力に敬意を表したい。
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Posted by ブクログ
『かもめ食堂』のキャストの一人、片桐はいりさんが、撮影中に滞在したフィンランドでの体験を綴ったエッセーです。
表現がとてもすばらしく、思わず笑ってしまう比喩が随所に登場します。
たとえばサルミアッキを「タイヤやゴムホースに塩と砂糖をまぶしてかじったような味」と表現するあたりは、まさに片桐はいりさん節。
フィンランドあるあるも楽しく、遊園地やコンサートでの“徹底した無表情ぶり”など、思わずうなずいてしまう描写が続きます。
スオミ食堂の章では、映画の舞台となった「カハヴィラ・スオミ(閉店しラヴィントラ・カモメに引き継がれました)」のおじさんやおばさんの話が丁寧に書かれており、私自身が以前食事をしたときの記憶がよみがえり、感慨深い気持ちになりました。
そして一番好きなのは、ファームステイのエピソードです。
「いいですよ、田舎!森があります。……他には何もないですけど、田舎いいですよ」と言われて向かった先での、のんびりとした時間の描写がとても魅力的で、読んでいるこちらまでゆるんでしまいます。いつか自分も泊まってみたいと思わせてくれる場所でした。
※このファームは、トゥルク郊外にある「TAATTISTEN TILA」だと思われます。同じく『かもめ食堂』のキャストである小林聡美さんのエッセー『ワタシは最高にツイている』にも登場します。 -
Posted by ブクログ
映画「かもめ食堂」の撮影でのフィンランド滞在とその前後を綴ったエッセイ。表題のマトカは、フィンランド語で「旅」を意味するそうです。
「かもめ食堂」は、小説も映画も大好き。
片桐さんは、どうやらかなり食いしん坊のご様子。
フィンランドと言えばシナモンロールの他に「サルミアッキ」も有名ですが、未知のものに果敢にチャレンジし続けている姿が格好いい。一回食べてみて合わないなぁ、で終わらないのが何気にすごい。
隙間時間に一人で積極的に町に繰り出したりと、アクティブ!
撮影の裏側というよりは、片桐さんの目を通したフィンランドでの体験や感じたこと、といった印象でした。
撮影旅出発前の自宅でも、現地でも片桐さんがバタバタと立ち動く姿が目に浮かびます。マッサージエピソードに笑い、ファーム体験は色々な意味でドキドキしました。
自然豊かで、日本よりも時間の流れがゆったりしてて、おおらかな人が多いイメージのフィンランド。
芸術家がしっかり社会制度で守られているというのは素晴らしい。
無表情で分かりにくくもあるけど、実は目いっぱい楽しんでたりするなんて可愛いなぁ。
また更にフィンランドという国に興味が湧いてきました。
「かもめ食堂」に出演されていた小林聡美さんのエッセイ 『ワタシは最高にツイている 』もあるようなので読んでみたい。
『外国人の目になって、まわりを見てみる。すると、いろんなことが新しく思えた。今までしんどかったことも、ちょっと笑えてみたりもする。』 -
Posted by ブクログ
星3.5
片桐はいりが、ずっと半分行方不明状態だった弟を訪ねて行った先は、中米のグアテマラの都市アンティグア(世界遺産)だった。
そこで、現地の女性とその連れ子のフェルディナンドと暮らす弟。
一家で営むスペイン語学校にはいろいろな人が出入りしたり、食後必ず取るシエスタ(昼寝)など、日本では味わえないまったりした空気がただよっているのだった。
ずっと音信不通だったのに、父親が病に倒れた後は献身的に看病を続ける弟。グアテマラの人のように、家族を何より大切に思う様子が伝わってきた。
片桐はいりの人柄にも読んだらみな好感を持つだろう。
文庫本の解説をその弟さんが書いているが、それがまたよかった。 -
Posted by ブクログ
連絡先だけを残してグアテマラに渡り、古都アンティグアで家と仕事と家族を得た、片桐はいりさんの弟さんにまつわるエッセイ。
中米って響きというか、そこに根付くラテンの人々って凄く魅力的なイメージ。
本書に登場するアンティグアの人たちも物凄く魅力的で、特に大と小のフェルナンドが大好き。
それになんと言っても片桐さんのワードチョイスというか、表現の仕方がしっくりきて本当に好きだなーって思う。
グアテマラなんてコーヒーの銘柄くらいの認識だったけど、グアテマラ富士(ボルカン・デ・アグア)や温泉など、日本文化に通ずるところもあって、勝手に親近感が湧いた。
私が中米に足を踏み入れることはあるのだろうか…と思いつつも、パカヤ火山の溶岩の上を歩く体験や、市場でお買い物したり、ティカルを訪れてみたいと思った。