あらすじ
ゴムに塩と砂糖をまぶしたような激しい味の「サルミアッキ」に驚愕、お互い言葉が通じないトラムの運転手さんの親切に涙、怪しいクラブ「地獄」に果敢に挑戦、フィンランドのおふくろの味に舌鼓……。旅好きな俳優が、映画の撮影で滞在したフィンランドの日々をユーモアと愛情たっぷりに綴る、人情味溢れる旅の話。笑えてジンとくる、名エッセイ。
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Posted by ブクログ
この夏のフィンランド旅行にいまだに心が囚われているので、この本から流れ出るフィンランドの夏の風があまりに心地よくてまた戻りたくなった。
解説、解説というより遠い北欧からの手紙のようでほっこり。
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その文章力に舌を巻く。
夏から秋にかけてのフィンランド。映画『かもめ食堂』のロケで、1カ月間ヘルシンキに暮らした。
ロケの話題が多いと思いきや、どのようにして現地の生活に入り溶け込んでいったかが綴られる。夜になるとアルコールが入って豹変するヘルシンキの人びとも興味深い。
佳境は、ロケがすべて終わって、ひとりファーム・ステイする話。農場でも見ながら田舎でゆっくりするつもりが……読み進むにつれて、手に汗握り、しかも捧腹絶倒。2日間の出来事が40ページにわたって展開する。
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「かもめ食堂」はとっても前に観た映画。
群ようこ原作で
井上陽水の曲がよかった、‘’クレイジーラブ‘’。
片桐はいりさんがその映画「かもめ食堂」の
撮影で行ったフィンランドでの
一月余りの旅と弟さんが住んでいる
グァテマラ旅の思い出のエッセイです。
はいりさんのあの表情や言葉つかいや話し方が
目に浮かぶので可笑しくて可笑しくてあっという間に
読んでしまいました。
フィンランドはとてもゆっくり時間が流れていたそうです。1日だけホームステイしたお家のお話が好きです。
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フィンランドに行ってみたい、フィンランドで過ごしてみたい
そんな気持ちでいっぱいです。
そして、片桐はいりさんめっちゃ面白い!素敵な俳優さんですね。この方だからこそ、フィンランドを楽しめたんだろうな、と思うような内容でした。
読み終わって、ほわっと心があたたかく、でもフィンランドから帰ってきて(行ってないのに!)寂しい気持ちになりました。
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痛快なフィンランド旅行記。
仕事の合間でのフィンランド滞在を
暮らすように楽しんでいる作者の
息遣いが聞こえてくるようだ。
ユーモアたっぷりで老若男女読みやすい。
映画「かもめ食堂」とご一緒に。
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気ままに冒険して、食べて、遊んでをしてるはいりさんの旅の仕方が凄く憧れで羨ましかった…
フィンランドってだけでも憧れなのに、長期滞在はさらに憧れる。
蕎麦が凄い食べたかったのに、いざ食べるとそうでもないっていうのちょっと分かって面白かった。
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片桐はいりさんが映画撮影で滞在したフィンランドについての旅行記。
はいりさんはすごく行動力があって、撮影の合間にいろいろなことをするのでいろいろなことが起こる。文章が上手で、どのエピソードも面白い。
自分の旅行と比べて、明らかに行動力が違う。一人で知らない国のクラブとか行かないもんな。。。
タンペレも訪れていて懐かしかった。ムーミン谷は自分も行ったが、黒い河や黒ソーセージなどは知らなかったし体験の質が異なっている。流石です。
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フィンランドの景色や住む人たちがつくりだす雰囲気を、文章からとても感じられるエッセーだった。
出会った人、街、部屋、自然・太陽の描写などフィンランドを感じる読書体験。
フィンランドの人たちが持つゆとりのある感覚(自分にも他人にも余裕をみせられる)が素敵。著者は東京で過ごす日本人であり、日本人から見えるフィンランド人との、時間感覚の違い(日本人の余裕のなさ)や、味覚の違い(サルミアッキ、トナカイ肉、じゃがいも、そばとかニラの話とか)などが新鮮で面白かった。ほとんど日本にいる自分から見ると、この本で一緒に大冒険をしてきたような気分。世界は広い!
ps.カンボジアはフランス領だったのでフランスパンも絶品なのは学び、気になる!
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井上咲楽ちゃんのフィンランドvlogのコメント欄でおすすめされてたいた本。かもめ食堂を撮影していた1ヶ月間のエッセイ。
狼の群れへ、仕事が嫌になったら読み返して心を落ち着かせようと思った。
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暮らすような旅の良さがギュッと詰まった本だった。旅先の心持ちのリズムやおおらかな女神のような気持ちが東京に戻ってきてからも抜けない話、すごくわかる。
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難しい本の読書が続いて、気楽に読めるものを、と考えて浮かんだのがこちらの本でした。前に2度くらい読んでいて、とても楽しく面白く読めた印象が残っていました。読書慣れしていない人でも読みやすいと思います。エッセイって、読みやすくて魅力的なものが多くて良いなと思います。
旅好きな片桐さんが、映画「かもめ食堂」の撮影で滞在した、フィンランドの日々について語るエッセイです。私はこの映画「かもめ食堂」も大好きで、何度も見ています。片桐さんの文章から、フィンランドの優しくて面白い文化が伝わってきて、外国や旅っていいなと思って、この後数冊は旅エッセイの本(沢木耕太郎の深夜特急、角田光代さんの旅エッセイなど)を読んで過ごしました。その感想もまた書こうと思います。
脱線しましたが、特にサウナの話が好きです。片桐さんの周りでは不思議なことがよく起こる気がします。旅向きの人だと思います。この次の「グアテマラの弟」も面白いです。「もぎりよ今夜も有難う」は持っていないのでほしいな〜と思っています。
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片桐はいりさんがかもめ食堂の撮影でフィンランドへ渡った時の旅の話。フィンランドも海外旅行も経験のない私には驚きと楽しさの連続であった。特にファームステイとクラブの話が強烈で印象的だった。私には度胸がなくて経験できないようなことが、片桐さんの視点で経験できて面白かった。私もこの忙しなく時間の進む日本での日常から逃れてのんびりとフィンランドで過ごしてみたくなった。
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映画「かもめ食堂」を見てどハマりした私は読むべき!と思い、初片桐はいりさん。
やっぱり海外旅行記、特に北欧ものは大好物だなぁ。
生のスナップえんどうを食べながら歩くのが、すごく北欧ぽくて楽しそう。
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片桐さんが見た、体験したフィンランドは、私に新しいフィンランドの一面を教えてくれました!
ファーム・ステイの所、おもしろすぎです!
フィンランドの人たちにも、もっと興味が湧きました!!
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前評判の通り、くすっと笑えるフィンランド滞在期間のエッセイ。
食べて、現地の人と交流して、行きたいと思ったところには迷わず行く。そんなはいりさんの旅の仕方が格好良い。描写も上手くてどんなことが起きていたのかイメージがしやすく、私も久々に旅のハプニングを味わいに行きたいな〜という気分になれた。
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何となくフィンランドがどんな国だろう…と気になり、手に取ったこのエッセイ。
フィンランドに住む人々の人柄、自然の雄大さなど、想像しやすく、また、はいりさんワールドでくすっと笑もあり楽しく読み切れました!
フィンランド、憧れるなぁー。ゆったりした生活見習お
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映画かもめ食堂が見たくなり、フィンランドに行きたくなり、大根おろしが食べたくなる。
クスッ…と笑える素敵なエッセイ。
はいりさんの他のエッセイも読んでみたい。
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片桐節炸裂で笑った〜。「かもめ食堂」みどりさん役の片桐さんは、こうやってフィンランド生活を送っていたんだ。何の予備知識もなくヘルシンキの街に放たれ、空っぽの袋を持ってタイムサービス!ひと月限定、思い出つめ放題のフィンランドエッセイ。
○まずい上にアルコールが強いサミルアッキ・ウォッカを人に例えて「ブスな上に乱暴だ」、味が強い割に何にでも合うイェーガーマイスターを「ブスだけど性格が良い」と言ったり。
○知らない街に行くと、頑なに地元の乗り物に乗りたがる。小銭レベルの冒険が大好き。同行の友人は、そんな片桐さんの方針を嫌って、途中から別行動に。旅を共にする人を選ぶのは難しい。人にはおのおのの、町との付き合い方がある。
○トラムはごくたまに回ってくる検札係に出くわしさえしなければ、いくらでもただ乗りができる。だけど片桐さんはそんな事はしなかった。一度しか。
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グアテマラの弟が面白かったので、読んでみた。映画かもめ食堂も観たことがあったので興味深く読んだ。フィンランド人の無表情や変わった食べ物、サウナ文化など面白く読んだ。フィンランドに行く機会があれば再読したい。本としてはグアテマラの方が何倍も面白かった。それはハプニングが多かったからであろう。
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「かもめ食堂」フィンランドロケの滞在の日々のエッセイ。生活習慣、気質の違いなど興味深く楽しく読みました。
フィンランド流の“なにもしない”を学ぶべきと心に決めた、はいりさんでしたが、持ち前の考察の深さと好奇心旺盛で、ぼおっとする瞬間さえない行動力でした。
フィンランドの家には欠かすことのできないサウナ、暖炉ではなくてペチカ、農場体験とムーミン谷博物館、興味が湧きました。
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映画の撮影で一ヶ月滞在した、森と湖が美しい国フィンランドで出会った温かい人たちとの穏やかで思わず笑顔になってしまう、貴重な体験が詰まったエッセイ。
片桐さんの綴る言葉や考え方がとっても身近で、フィンランドの美しい景色や今目の前に広がっているであろう情景が、目を閉じるとありありと思い浮かんだ。
特に印象に残っているのがファーム・ステイ。
ファームステイ先には何があるの?という片桐さんの質問に、「トランポリンがあるよ」って答えたヒルトネンサンに思わず笑った。
実際はトランポリンを楽しむ余裕もないくらい唯一無二の滞在になっていて、旅先では観光地巡りもいいけど、こういうのも魅力的でいいな、と思えた。
フィンランドの時間と心に余裕を持った暮らしに「限りなく、便秘とは遠い世界だ(P.174)」とも綴っていて、前よりもさらにフィンランド行きたい欲が高まった。笑
***
何かの拍子でわたしの中にちょっとゆがんだ正義の味方がやってくる。(P.162)
ささいな理不尽にいちいち目くじらを立てて、小さな復讐をくりかえすよりも、もっと上等な武器を手に入れたような気がした。
余裕、という武器。(P.167)
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映画かもめ食堂を見て、フィンランドという国に興味を持ち始めた頃、ふと立ち寄った古本屋で見つけた本。運命的な出会いだった。
片桐さんらしいユーモアと、皮肉と、愛らしさがたっぷり詰まった本!
そこから数ヶ月後、私のフィンランド愛が高まり、ついにフィンランド旅行が実現した。
旅の道中でも読んだが、とても楽しかった。
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かもめ食堂が好きなので、そのロケでのエッセイとTwitterで見つけたのが理由で買ってみた。
行ったことがないけれど、フィンランドの風景が目の前に広がるようだった!
ただもう少し映画のエピソードが含まれていると期待していたので、そこは残念なポイントではあった
Posted by ブクログ
かもめ食堂、という映画でフィンランド ヘルシンキへ行った時の旅行記が中心のエッセイ
ちなみに、マトカとは、フィンランドの言葉で旅という意味らしい
片桐はいりさんという女優さんは映画でも個性的で素敵!
日本とフィンランドの映画の作り方や、そこに携わる人々の違いなど、おもしろかった。
すべて自分で体験したエピソードで正直な感想に
笑えたり、感心したり。
Posted by ブクログ
「マトカ」とは、フィンランド語で「旅」という意味だそうだ。
フィンランドといえばムーミンの生まれた地。
無愛想でリアクションの薄い人々は、その中に温かな人情をもっている。
「かもめ食堂」という映画の撮影で行ったらしい。
この映画を見て、片桐さんが見たフィンランドを味わってみようかな。