保田隆明のレビュー一覧
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ネタバレ実践的な本。
会社やファイナンスの全体感がわかりやすく表現されており素晴らしい。よい復習となった。
初学者向け?
特にバリエーションプロセスの具体事例が親切でわかりやすい。この部分は非常にによい。
株主還元政策、レイアウト政策などにしっかり紙面をさいているのもよい。
メモ
・dcfの全体像。
dcfで事業価値を求める。
非事業価値を求める
企業価値から有利子負債を控除する
株主価値が求められる。
・fcfの求め方
営業利益から想定税金を控除し
税引後営業利益を算出
noplat
減価償却費を足し、
設備投資を控除し
運転資金を控除して算出。
・長期的には減価償却費と設 -
Posted by ブクログ
投資銀行の業務内容がざっくりと分かった。
IBDってよく聞くけど、なんだろうって言う人にとっておすすめの本。
M&Aを事業会社の立場で関わってみたいなと思った。
ちなみに、よくある部門は以下の通り。
①投資銀行本部(IBD)
企業に対してのM&Aアドバイザリーや資金調達のお手伝いをする業務。手数料は企業からもらう。
②セールス部門:投資家から株の売買注文を獲得してきて、売買時に手数料を頂戴するビジネスモデル。手数料は投資家からもらう。常に投資家に有益な情報を提供することが最重要。
③トレーディング部門
証券会社が持っているお金で株の売買を行い、利益を稼ぐ部門。自己勘定 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一時期、日本でも話題となった、村上ファンド、ローンスター、サーベラス、リップルウッドなど、投資ファンド(VCファンド、事業再生ファンド、バイアウトファンド)などについて、素人にもわかりやすく説明した本。
日本では90年代後半から、VCファンドとして、ジャフコ・エヌ・アイ・エフベンチャーズなどが活躍していた。
その後、企業の選択と集中により、MBOなどの加速したため、バイアウトファンドが活性化。最近でも、ワールドや、ポッカなどで行われている。事業再生を手掛ける場合も多くその境界はあまりない。
日本では、80年代から投資組合が組織されたが、組合自身が商法上、出資者が出資額を超えた無限責任 -
Posted by ブクログ
ファンドとは、というのをわかりやすく書いてある
・任意組合:パススルー可、無限責任
(GP:業務執行組合員、LP:一般組合員)
・匿名組合:GPとLPの立場がぱっくり分かれているケース
(GP:営業者、LP:匿名組合員)
・投資事業有限責任組合:パススルー可、要監査※おかねかかる、一般組合員の有限責任 ⇒登記必要、海外には50%未満の投資しかできない
(GP:無限責任組合員、LP:有限責任組合員)
・合同会社(LLC):法人である、有限責任、パススルーではない
・有限責任事業組合(LLP):共同事業性用件(お金だけではLPになれない)、パススルー可 -
Posted by ブクログ
入門書を改めて購入・読んでみる。
油断していたが、意外に内容が濃いというか丁寧に説明している。
WACCやDCFの概念から具体例まで綺麗に落とし込んでいる。
悲観・現実的・楽観的シナリオなどは、他の入門書では省略されてる場合が多いので親切である。
ましてや最適資本構成も記載しているとは、入門書なのにやるなっ。
また、M&A契約書のドラフト案まで考察しているのには感心した。
M&Aの内容が特に力を入れて書いている。
対象は事業会社の経営戦略担当者・財務戦略担当者に向けて書かれていると思われるが、投資銀行を目指す学生・新入社員ならば、業務内容を大変よく理解できる書籍である。
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Posted by ブクログ
某サイトで、お勧めとあったので読んでみました。
自分は投資銀行には興味がなかったのですが、そんな業務内容かもよく知らなかったので手にとってみました。
女子大生ミヤビの仕事ぶりを通じて外資系投資銀行を理解しようというコンセプトの小説
本書では投資銀行業務である
投資銀行、セールス、トレーディングのうち、投資銀行部門に焦点を絞っている。
具体的には、化粧品メーカーのアドバイザーに始まり他社のM&Aを締約するまでの流れが中心
その中で外資系投資銀行の仕事、その生活スタイル、企業文化、やりがいなどについて理解できます。
小難しい言葉だけでなく、笑いありなので投資銀行っ -
Posted by ブクログ
新卒で投資銀行の投資銀行本部に入った主人公が先輩と一緒に巨額のM&A案件を成立させるまでのお話。
お話というか、業界・業務理解用に、かっこいい部分をそんなに難しい言葉を使わずに書かれたものです。
投資銀行にはもちろん他の部門もあるし、ツール(というか提案内容)もあります。
けど、特定の会社への日々の提案
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実際に提案内容の入札が行われる
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買収価格や賠償金交渉
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成立・記者会見
という流れでそれなりの緊張感を伴って追える点がよかったです。
きっと会社が発行する文字群としての会社説明を見るよりはわかりやすいです。
過度に影響されない程度に業界や業務を研究する際の「一事例」として