保田隆明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「必要以上に高い格付けを維持することの経営努力とコストは馬鹿にならない」
企業の価値とはなにか?
M&Aの意義や実務上の注意点は?
資金調達の方法と特徴は?
といった企業をファイナンスの視点で多角的に見てそれぞれについて易しくわかりやすく解説してあり、入門の「教科書」的な位置づけ。
分厚い割にスラスラ読める。
<メモ>
・アナリストがある企業を評価しないレポートを発表した際には、当該企業の財務部が証券会社にクレームをつけることがあった。
→アナリストの客は投資家だが、投資銀行部門の客は企業
→投資銀行からの圧力でアナリストの独立性が保てないのは問題
→現在の、投資銀行部門と株式 -
Posted by ブクログ
ネタバレ分厚い本ながら、わかりやすく親切な本。
理論的な基礎はおさえつつ、具体例を現実的な数値で説明されており、図表も豊富で、イメージがつきやすい。
会計、ファイナンス関連の本は、今までにも読んできてるけど、ゼロから学びたい人にも推せる1冊。
こーゆーもんだから覚えとけではなく、必ず理由があったり、実務ではこのくらいになるといった、プロの実践者による本である価値は大きい。
個人的に、ポイントをまとめると、
・ファイナンスの目的は「企業価値の最大化」
→活動は「調達、運用、還元」に集約される。
・企業価値を向上させる為には「将来のキャッシュフローを増やす」か「割引率(WACC:加重平均資本コス