【感想・ネタバレ】コーポレートファイナンス 戦略と実践のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

実際に実務を行なっている上級者向けの本だと思うが、現場に即していて分かりやすく読みやすい。
財務や経理の担当者ならずとも市場と数字で対話することの重要さとカンコツが書かれている。難易度が高く消化しきれない章は何度か読み返しておきたい。

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Posted by ブクログ 2022年03月08日

経営する上で、市場との対話におけるファイナンス実用書。

ROA(ROICの方がベター)を元に、DCF法を使って理論上の事業価値を求める。
PERやEBITDAマルチプルを元に、市場での実際の企業価値の評価を求める。
この理論と現実の差異を考慮して、M&AやIR戦略、株主還元政策まで説明され...続きを読むている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月21日

【目的】
コーポレートファイナンス全般の復習。

【評価】
網羅性と内容の分かりやすさからコーポレートファイナンスの日本の教科書としては決定版で良いと思う。実例が頻繁に登場するのが良い。
ファイナンスバックグラウンドのビジネスパーソンにとっては簡単で基礎的すぎる内容が多いかもしれないが、復習にはとて...続きを読むも良く、ペイアウトやIR戦略等業務で担当していないとイメージが持ちづらいパートも充実しているのが良い。
又一貫して、ファイナンスを守りではなく攻めの経営戦略の武器として捉えている点と、市場との対話を重視している点が特徴的であり、正に戦略と実践というタイトルに相応しい内容になっている。

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Posted by ブクログ 2021年02月07日

理論の理解に留まらず、"市場との対話"を通したファイナンスができるようになることを目標にしている一冊。
株主資本コスト、WACCといった基本的な事項に加え、βのアンレバー化などのややマニアックな(しかし実務上重要な)概念や、株主還元政策・ベンチャーファイナンス等のイマイチ体系的に...続きを読む理解できていなかった+αの事項に対してキチンとした解説がされており、大変タメになった。
これまでファイナンスに苦手意識があったが、この本を通じファイナンスに携わってみたい気持ちが高まった。良書と思います。

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Posted by ブクログ 2021年01月05日

サブタイトルに相応しい、戦略と実務がふんだんに書かれていた専門書であった。理論パートも実務パートも具体的で要点を抑えていたように感じられ、最後の1ページまで蛇足になる範囲はなかった。

小生は数冊ファイナンス理論にかかる本を読んできたが、どうしても本の中で紹介されている理論と自身の実務の間に距離感が...続きを読む感じていた。ただし、本書ではその溝を埋める工夫がされている。

一つは、ファイナンスの理論をもとに企業分析をする際に比較となる市場平均の紹介だろう。紹介にとどまらず、どの数値を抑えておきべきか明記している点は非常に役にたつ。

 【覚えるべき数値】
 ・ROA : 5% ※営業利益ベース
  = 営業利益率 6% × 総資産回転率 0.8回
 ・ROE : 10%
 ・PER : 15倍
 ・EBITDA倍率 : 8倍

特に、本書で使われてるケース問題は過去の事例を用いている上、本書で解説されている理論を用いて解き進めるため、理論の需要性が直に感じられたものになっている。また、便宜上の数値の選択や説明がされていない点も良かった。(WACCで用いられる利息や自社株買い後のBetaなど)


【勉強になったテーマ】*本書で初見且つ重要なもの
- 企業のライフステージごとの適切な資金調達がある。
- 「収益性」・「生産性」を原因に、「成長性」・「安定性」という結果を得られ、これらが企業のキャラクターとなる。
 →ROAが収益性と生産性をもつ。
- 外食企業の黄金比率
- PER = 株価 / EPS
- ROICの分解ツリーの先には、事業投資資産回転率を細分化することで、運転資本・有形固定資産・その他資産に分解できる。
- 事業価値、企業価値、株主価値のウォーターフロー図
- * Levered beta vs Unlevered beta
- 買収価格に含まれるプレミアムの種類、潜在的なプレミアムとシナジーによるプレミアム。
- VWAP : Volume Weighted Average Ratio (売上高加重平均株価)をもとにTOBで買収価格を決定。
- * Re-CapitlizationによるWACCの変化

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購入済み

実務的な本

2020年12月13日

類書と比較して良いところは、かなり実務的なところを意識していることであると思う。
一通りのトピックは扱っており、実例もあるためかなりの良書だと思う。

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Posted by ブクログ 2020年09月05日

実務に役立ちそう。普通の理論書やと、書いてある理論を理解するだけで終わってたらあかん。そっから実務に繋がるように自分で噛み砕いて、ネットかなんかでケースを探して分析してみるとかせんとホンマに必要な実戦感覚は多分得られん。
ただ、この本の場合理論と実務の橋渡しを紙幅に収めてくれてる。本来自分で発展させ...続きを読むなあかん部分を教えてくれるイメージ。ROIがすこぶるええ。
あともう一つ、筆者が思う投資銀行の価値はマーケットに対する深い見識だと。バリュエーションとかファイナンス理論なんて理解してて当たり前で、日々生き物のように動くマーケットと対峙することこそコーポレートファイナンス戦略である、と書いてある。確かに、でも投資銀行の人ってわりとマーケットに疎い。キャピマ以外の人間でもマーケットの動きに敏感にならなあかんな〜という意識を得た。

ええ本やったけどワイくらいの理解度やと一回じゃ吸収し切れんかった〜何回か読まなあかんわ〜めんどいけど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月11日

ファイナンス理論と実践が分かり易く整理されている。理論面では、図を使いながら直感的な理解を促しているのは良い。但し、初学者向けで3表やDCF、Valuation method、資本コストを理解していれば本書の8割は不要。後半の配当政策やIR政策は忘れがちな視点として有益であった。マッキンゼー本と同様...続きを読むにROICによる分析を推している。

・会社は、原因(収益性・生産性)と結果(安全性・成長性)の4つで評価
・ROAよりもROEの方がその原因を突き止めるには最適
・時系列と他社比較で分析
・ただし、ROAのRには事業以外の試算が入っており分子とApple to Appleではない
・ROICが一番最適である
・収益性は、営業利益率(原価率・原価償却率・販管費率)に分解される
・生産性は回転率(売上高運転資本比率、売上高事業用資産比率、売上高、その他事業資産)
・ROICの計算式はDCF法に準拠(事業用資産ににみ注目)
・配当政策についてもきちんと言及されている。配当vs自社株買い
・IR政策。機関投資家か個人投資家か。

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

ファイナンスの基礎と実践向けの本
財務諸表の読み方はもちろん、様々な財務に関する数値に対して説明してくれている
M&A業務、株価算定などにも当然のように言及している
事業を営んでいたり、企業の経営管理的なポジションに居る人は必読かと思います。
個人的にも再読、都度必要なときにめくる本

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Posted by ブクログ 2020年03月26日

コーポレートファイナンスに関する、いわば教科書。
企業価値評価、資金調達スキーム・戦略、株主政策・株主還元・IR戦略などが扱われている。
説明が丁寧で分かりやすく、また、基本から実践例までを扱っている。また、読み物としても面白い。「なるほど」「あ〜、そうなんだ」と思うことも多い。
ファイナンスの戦略...続きを読むは、経営戦略を支えるもの、あるいは、一体で考えるべきものであることが、よく分かる。

読み進めていて、書いてある内容は、よく理解できる。でも、内容を「理解する」「分かる」ということと「仕事で使える」とは、全く違う。
ここは、自分自身の課題。

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Posted by ブクログ 2020年01月04日

『戦略的コーポレートファイナンス』の次に読みました。基礎的なところから、実践的なところまで、かつ無知な私にも噛み砕いて説明してくれたので、とても良い。理論はそうだけど、実際はこうなるよね、という疑問にも実務ではこういう考え方で整理します、というところまで書いてくれていて、実務に応用させやすい。人にも...続きを読む勧めたい。これ一冊で会社の人達が使っている共通言語がある程度理解できる。

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Posted by ブクログ 2024年01月19日

コーポレートファイナンス 戦略と実践
 はじめに
  コーポレートファイナンスこそ、キャリアアップへの近道
  理論はわかって当たり前。ファイナンスの真髄は「市場との対峙」にある

 第1章 ファイナンスの全体像:Life of a Company
  01 事業戦略と財務戦略は車の「両輪」
   ...続きを読む 誕生 ひたすら生き抜く(目安として設立後5年まで)
    成長 ビジネスの拡大(株式上場まで)
    成熟 さらなる成長への資金ニーズ(M&Aや市場での資金調達を活用)

 第2章 ファイナンスに必要な会計を理解する
  01 ファイナンスと会計の関係は「原因と結果」
  02 P/Lはフロー、B/Sはストック
  03 キャッシュフローとは? 利益とキャッシュフローの違い
  04 利益は「意見」、キャッシュは「事実」
  05 キャッシュフロー計算書に登場する3種類のキャッシュフロー
    営業活動によるキャッシュフロー
    投資活動によるキャッシュフロー
    財務活動によるキャッシュフロー
  06 キャッシュフローを見れば企業のライフステージがわかる
  07 運転資本とキャッシュフローの関係性

 第3章 会計をファイナンスに生かすためのキャラクター分析
  01 会計は会社のキャラクター(個性)を知るための最強の武器
  02 ROAに隠された「収益性」「生産性」からわかる会社のキャラクター
  03 キャラクター分析のお作法
  04 株式市場はキャラクターをどう評価するか
  05 ROEより重視すべきはROA
  06 ROAと投下資産利益率(ROIC)
  07 ROICはバリュードライバーを明らかにする
  08 ケーススタディ:上場企業をやめてしまったメガネトップ
    3社の税引前ROIC推移

 第4章 ファイナンスの1丁目1番地「現在価値」
  01 現在価値の概念:1年後の100万円より今日の100万円
  02 現在価値の求め方:「複利計算」という基本的な約束事
    打ち出の小槌の値段
  03 リスクとリターンは振り子である

 第5章 資本コストをマスターする
  01 資本コスト(割引率)を計算する
    資本コストは「投資家の期待」で決まる
    加重平均資本コスト(WACC)の概念
    株主資本コストとは
    CAPMは投資家の思考プロセスを反映したもの
    ベータ(β)は個別銘柄のリスクを表す
    デットとエクイティでは、どちらの資本コストが大きい?
    デットとエクイティの最適バランスは?
  02 事業リスクと財務リスク
  03 補論:財務レバレッジとROE

 第6章 DCF法による事業価値の算出方法(超実践版)
  01 DCF法の全体像
    DCF法によるバリュエーションの流れ
    企業価値は「非事業価値」と「事業価値」で構成される
    事業価値は、ビジネスが将来生み出すフリーキャッシュフローの現在価値
    なぜ、ファイナンスの世界ではROICが重宝されるのか?
    DCF法の3つのステップ
    コラム 用語の使い分けについて
  02 フリーキャッシュフローの予測
    フリーキャッシュフローは営業利益からスタートする
    予想財務3表の作り方
     事業計画の立て方
     前提条件の設定
    ケーススタディでDCF法によるバリュエーションを実践する
    予想財務3表を作るための前提条件
    予想P/L
    予想B/S
     予想B/S上の必要手許現預金と余剰現預金について
    予想フリーキャッシュフロー
    予想投下資産
    予想ROIC
  03 WACCの算定
    株主資本コストの推計
     リスクフリーレート
     マーケットリスクプレミアム
    有利子負債資本コストの推計
    資本構成の検討
    WACCの算出
  04 ターミナルバリュー(永続価値)の算定
    ターミナルバリューの考え方
    ターミナルバリューの留意点
    コラム 100年後にもらえるポルシェの価値は?
  05 事業価値・企業価値・株主価値
  06 感応度分析
  07 バリュエーションと株価
  08 補論:DCF法によるバリュエーション詳解
    事業計画策定上の注意
     1 買収先へのコミットメント
     2 複数シナリオを用意する
     3 予想B/Sと予想C/Fも作成してキャッシュが回るか確認する
    予想P/Lと予想B/Sの循環
    WACCを設定するための目標資本構成の循環問題
    株主資本コストを求める際に悩ましいベータの取り扱い
    レバードベータとアンレバードベータ
    DCF法の算定結果はほとんどがターミナルバリューだから意味がない?!
  09 6社クイズ B/SとP/Lには業種ごとの“型”がある

 第7章 株式市場での同業他社の評価
  01 株式市場がどう評価しているのか理解するのがComps
    Compsの手順
    EBITDAマルチプル
    PERとPBR
  02 PERもEBITDAマルチプルも成長性と収益性に応じて高くなる
  03 カレンダライズ(Calendarize)
  04 眼鏡業界のEBITDAマルチプル

 第8章 M&Aにおける買収金額の決め方
  01 買収金額の相場
    グローバルM&Aの買収金額は上昇傾向
    買収にはクールな判断が必要
  02 シナジー効果と買収金額
  03 買収効果を測る指標
    買収効果を何で測るか?
    買収スキームや資金調達方法で買収効果は変わってくる
  04 のれん償却への対応
  05 上場企業の買収におけるTOB価格の決定
  06 LBOへの発展
    LBOのスキーム
    PEファンドの儲けのカラクリ
  07 PEファンドが買収するのは「衣・食・住」ビジネス
  08 教科書通りのファイナンス戦略を実践するソフトバンクグループ
  09 株式会社マイネットによるLBO案件と資金調達スキーム
    コラム 買収形態について

 第9章 株主還元政策
  01 過小評価されている配当の重要性
  02 ペイアウトの全体像
    配当政策
    横並びの日本企業、成長戦略とのバランスで決める欧米企業
    現金を貯め込むだけでいいのか?
    コラム 行き過ぎた業績連動報酬も考え物か
    株主還元にもダイナミズムを!
    コラム 配当性向を100%にしたアマダ
  03 配当について
    配当は株主にとって価値中立的
    機関投資家の配当に対する期待
  04 自社株買いについて
  05 配当 v.s. 自社株買い
  06 株主優待をどう考えるべきか
  07 ペイアウトケーススタディ
  08 補論:リキャップケーススタディ

 第10章 IR戦略
  01 IRの前提知識
  02 誰を対象とするのか
  03 機関投資家 v.s. 個人投資家
  04 日本の株式市場の大株主は誰か
  05 マーケットを司る超重要要素としての流動性
  06 ストラテジストという存在
  07 どの投資家にアプローチするか

 第11章 ベンチャーファイナンス
  01 ベンチャーファイナンスについて
    VCなどリスクを取る株主が得られるものとは?
    出資金額と持分割合の関係
  02 未上場企業の株価はどうやって決めるのか?
    PER以外でベンチャー企業の想定時価総額を求める方法
    出資時の時価総額が決まって、発行する株数も決まる
    コラム 業界平均PERを求める際はどこまでを業界の銘柄として含めるべきなのか?
  03 上場までの株主構成をどう考えるか(資本政策)
  04 クラウドファンディング
    資金調達のみではないクラウドファンディングの役割と効果
    クラウドファンディングの課題と波及効果

 第12章 ビジネスパーソンとしてざっくり知っておくべき主要数字一覧

 あとがき
ダイヤモンド社「コーポレートファイナンス 戦略と実践」 2019年4月

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

Life of a company(コーポレートファイナンスの羅針盤)を基に企業の成長ステージに合わせたファイナンス理論を解説。初級~中級向けとしては決定版といっていい内容ではないだろうか。とかく無味乾燥になりがちな理論を、実務的にはどう扱い、実務と理論上どう乖離しているのか、どうマッチさせるのか、...続きを読む論点は何か、非常に分かり易く解説されている。特に実践面が詳細で素晴らしい。企業価値算出でここまで丁寧に分かり易く説明している書籍は珍しいのではないだろうか。コロナ前の書籍なので、最新情報を反映した改訂版も読んでみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月30日

実践的な本。
会社やファイナンスの全体感がわかりやすく表現されており素晴らしい。よい復習となった。
初学者向け?

特にバリエーションプロセスの具体事例が親切でわかりやすい。この部分は非常にによい。

株主還元政策、レイアウト政策などにしっかり紙面をさいているのもよい。

メモ
・dcfの全体像。
...続きを読む dcfで事業価値を求める。
 非事業価値を求める
 企業価値から有利子負債を控除する
 株主価値が求められる。
・fcfの求め方
 営業利益から想定税金を控除し
 税引後営業利益を算出
 noplat
 減価償却費を足し、
 設備投資を控除し
 運転資金を控除して算出。
・長期的には減価償却費と設備投資はバランスしていくと考えることが普通。それが合理的であるため。
・waccと永久成長率で感応度分析を行ってみる
・マルチプルは対応に注意。
・ネットデッド=有利子負債−非事業価値
・ebitdaマルチプルは8倍程度が目安
・m&a効果はepsで計測可能。買収で自社の一株純利益が増えるか否か。利益は押し上げるが、逆に借入や株式交換、のれんによってはepsを押し下げうる。、
・tobプレミアムの目安は30%
・irの役目は流動性の創出
・dcfは成長鈍化し、永久成長率が安定することを前提にしたもの。急成長途上のsuには不向き
・irrの目安。設立まもない50%。vc初ラウンド35-45%。上場前15-25%
・目安数字 roa5%営利率6%資産回転率0.8回roe10% ebitdaマルチプル8倍 per15倍

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Posted by ブクログ 2021年01月28日

とても具体的かつ実践的。
今回はざっくり内容を掴みたくて読んだものの、
実践の際は手元に置いておきたい一冊。

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Posted by ブクログ 2020年10月24日

覚えておく数字: ROA5%, 営業利益率6%, 資産回転率 0.8回, ROE10%, EBITDA8x,PER15x

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