あらすじ
会計の基本から、M&Aでの企業価値評価方法、株主への還元政策・IR戦略の要点まで。充実のケーススタディで、経営戦略のつながりが直感的につかめる。大手証券会社からメガバンク、総合商社まで、上場企業から大人気の研修がこれ一冊に!現場と理論2人のプロが書いたコーポレート・ファイナンス本の決定版。
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Posted by ブクログ
【目的】
コーポレートファイナンス全般の復習。
【評価】
網羅性と内容の分かりやすさからコーポレートファイナンスの日本の教科書としては決定版で良いと思う。実例が頻繁に登場するのが良い。
ファイナンスバックグラウンドのビジネスパーソンにとっては簡単で基礎的すぎる内容が多いかもしれないが、復習にはとても良く、ペイアウトやIR戦略等業務で担当していないとイメージが持ちづらいパートも充実しているのが良い。
又一貫して、ファイナンスを守りではなく攻めの経営戦略の武器として捉えている点と、市場との対話を重視している点が特徴的であり、正に戦略と実践というタイトルに相応しい内容になっている。
Posted by ブクログ
ファイナンス理論と実践が分かり易く整理されている。理論面では、図を使いながら直感的な理解を促しているのは良い。但し、初学者向けで3表やDCF、Valuation method、資本コストを理解していれば本書の8割は不要。後半の配当政策やIR政策は忘れがちな視点として有益であった。マッキンゼー本と同様にROICによる分析を推している。
・会社は、原因(収益性・生産性)と結果(安全性・成長性)の4つで評価
・ROAよりもROEの方がその原因を突き止めるには最適
・時系列と他社比較で分析
・ただし、ROAのRには事業以外の試算が入っており分子とApple to Appleではない
・ROICが一番最適である
・収益性は、営業利益率(原価率・原価償却率・販管費率)に分解される
・生産性は回転率(売上高運転資本比率、売上高事業用資産比率、売上高、その他事業資産)
・ROICの計算式はDCF法に準拠(事業用資産ににみ注目)
・配当政策についてもきちんと言及されている。配当vs自社株買い
・IR政策。機関投資家か個人投資家か。
・
Posted by ブクログ
実践的な本。
会社やファイナンスの全体感がわかりやすく表現されており素晴らしい。よい復習となった。
初学者向け?
特にバリエーションプロセスの具体事例が親切でわかりやすい。この部分は非常にによい。
株主還元政策、レイアウト政策などにしっかり紙面をさいているのもよい。
メモ
・dcfの全体像。
dcfで事業価値を求める。
非事業価値を求める
企業価値から有利子負債を控除する
株主価値が求められる。
・fcfの求め方
営業利益から想定税金を控除し
税引後営業利益を算出
noplat
減価償却費を足し、
設備投資を控除し
運転資金を控除して算出。
・長期的には減価償却費と設備投資はバランスしていくと考えることが普通。それが合理的であるため。
・waccと永久成長率で感応度分析を行ってみる
・マルチプルは対応に注意。
・ネットデッド=有利子負債−非事業価値
・ebitdaマルチプルは8倍程度が目安
・m&a効果はepsで計測可能。買収で自社の一株純利益が増えるか否か。利益は押し上げるが、逆に借入や株式交換、のれんによってはepsを押し下げうる。、
・tobプレミアムの目安は30%
・irの役目は流動性の創出
・dcfは成長鈍化し、永久成長率が安定することを前提にしたもの。急成長途上のsuには不向き
・irrの目安。設立まもない50%。vc初ラウンド35-45%。上場前15-25%
・目安数字 roa5%営利率6%資産回転率0.8回roe10% ebitdaマルチプル8倍 per15倍