坂井朱生のレビュー一覧
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ネタバレ桐沢・実友シリーズ最終巻!
大学生になった実友は高校卒業とともに桐沢のそばを離れて徒歩10分にアパートを借りた。
この10分がちょっとずつ溝を作っていくわけで。
実友のトラウマは根底ではそんなにすぐなくなるはずもなく、それに気づいている桐沢も無理に実友を追い詰めない大人の対応。
実友が大学で頼まれたバイト先の男に強姦されそうになり、それを桐沢が助けてハッピーエンド。
これはホント二人の甘々ダダ漏れ小説なので大好き(笑)
でも、今回は第3者介入、しかも実友が強姦されそうになるというちょっと痛い辛い話。
その事実が痛い辛いじゃなくて、その時の実友の心情。
桐沢さんの気持ちや懐の深さに敬服す -
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警備会社チーフ×歴史に縛られ閉じ込められた子
実友シリーズのスピンオフ。シリーズではあまり目立つことのなかった支倉さんだけど、今回はもうこれでもかっていうくらい男らしさ全面推しです!
ちょっと非日常的な部分(秋が古い家の歴史に縛られ、二度と外に出れなくなるとか)とリアルが混じっててうぬぬってなる部分もあるけど、坂井先生のらしい柔らかな文章で気にならない。
2年前出会って別れてからずっとお互いを思い合ってるのに、秋のしがらみで一緒にはいられない。
それでも、本当に家の奥で縛られてしまう前にもう一度支倉に会いたいと外に出た秋の健気さ、そして運命を本能で受け入れようとする切なさ。
途中視点が変 -
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ネタバレ甘い、甘い、甘い!!!!!
30代副社長×高校生 隣人からの発展
いやまあ、この年の差というかいたいけな高校生手を出しちゃう桐沢さんww
実友は早くに母親を亡くし、父に育てられてきたけど疎まれるのが怖くてひたすら自分の気持ちを飲み込んで周りに気を使いながら、その中で寂しいという気持ちが分からなくなってきた可哀そうな子。
周りからの同情すら、「申し訳ない」と思うようなでも、卑屈ということではなくて純粋に人様に迷惑を掛けないように、存在することを許してもらえるように・・っていうすごく切ない気持ち。
そんなところに気づいた桐沢さんをほめてあげたい!!そしてそれを自分が救いたいと、決して真面目 -
Posted by ブクログ
これはなかなかいいお話でした。
ちょっと突拍子もない話の飛び方というか、裏付けがあったりするけど特に違和感なく読めた。
綺麗ごとだけじゃなく、寂しさや悲しさをとにかく温もりで忘れたい気持ちもそれでも誰かを大切に思うこともリアルで。
話は綺麗目な話だけど、それだけじゃない感じがして良かった。
受けは両親を亡くして保護者代わりをお願いした攻めをずっと思い続けているけど、攻めは彼女を追って渡米。
その彼女を亡くし、時間がたって日本へ帰国して受けと住み始める。
保護者をお願いされた立場という枷は意外といろんな人を苦しめたんだなぁと。
続きがあるので読むのが楽しみ。
脇キャラの和彦さんがとても -
Posted by ブクログ
ネタバレ河合実友は高校3年生。父親が北海道に単身赴任でないため一人暮らしをしているが、隣人・桐沢旭と恋人同士になった今では、お互いの家を行き来する毎日が続いていた。
旭と恋人同士になり、精神的な支えができたことで実友は徐々に疎遠だった父親との仲にも変化が訪れようとしていて、最近、再婚相手ができ、北海道に定住を考えるようになった父親が実友に「北海道に来ないか」と言い出し始める。
実友は、一瞬、恋人である桐沢に相談しようと思い立つが、一回り以上も年上で多忙な桐沢を気遣い、また、「こんなことも自分で決められない」と思われてしまうのが怖くて、結局相談できずにいた。
そうやって言いたいことを我慢してしま -
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Posted by ブクログ
仕事に意欲を見出せなくなったシェフ・美作良彰×社会生活不適合な19歳・下綱育人
育人は、多分何かしらの発達障害なのでしょうに、何故あんなにしっかりしてて、しかも育人を可愛がっている政孝が、彼に合った教育なり、接し方をしなかったのでしょう。小学校高学年だったら、まだ何か彼の為になる事あったでしょうに…。
などと常識的なことを考えると、BLは楽しめなくなるので!!
ほとんど、二人だけでお話が進んでいきますね。育人が良彰と一緒にいるのが嬉しいってのがいい感じに伝わってくる。
餌付け系?いや、最初から懐いてるし。
良彰カッコイイし、育人かわいいし、気分よく浸れました。面白かったです。