森田季節のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短歌によって周囲の環境を変える異能「歌垣」を使い戦うスポーツ、「歌会」。
歌聖高校一年生の登尾伊勢は、ライバルであり恋人である先輩の朝良木鏡霞への恋心を歌に乗せ、歌会の全国高校選抜トーナメントへ挑む。
短歌を使った異能スポーツバトル風の、青春百合SF小説です。数年前、ハヤカワ文庫の百合SFフェアというなかなか尖ったフェアが開催されており、そのフェアで文庫化された小説。短歌を詠むことで周囲の環境を変え、その力をぶつけ合って戦うスポーツがあるというちょっと変わった設定の本です。
主人公の伊勢が詠むのは、最初から最後まで一貫して先輩でありライバルであり恋人である鏡霞への恋と愛。トーナメントの出場権を賭けて戦う伊勢と鏡霞の戦いは一話の序盤で決着がつき、伊勢が勝つのですが、その後も鏡霞への愛を胸にトーナメントに挑む伊勢は真っすぐで鮮やかで、自分勝手で愛らしい。若くて無鉄砲な感じが可愛いです。ファンも多そうだけどアンチも多そう。
個人的にはトーナメント出場者の愛宕原豊火の読む歌が雰囲気あって好きでした。