藤野英人のレビュー一覧
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アクティブファンドの「ひふみ投信」なだけにインパクトのある題名
その2章は現在主流となりつつあるインデックス投資についてファンドマネージャーの見解があるがインデックスファンドの積立投資をしている自分にとっても「そうだよね」と納得のいくものがある
アクティブファンドのファンドマネージャーである著者自身が日本のアクティブファンドの99%がダメだと文中で書かれているのも現在のファンド事情の皮肉かもしれない
3章以降はどうやったらインデックス(ベンチマーク)に勝てるのかの手法を簡単に説明してくれるが以前の著書「スリッパの法則」のほうが詳しく書かれています
この本では個別株のすすめではなく「ひふみ投信」をはじめ厳選されたアクティブファンドのすすめだから当たり前ですね。。。
最後の6章ではお勧めの投資信託である5ファンドを紹介しています
設定来がTOPIXに負けて信託期限も迫った「大和住銀日本小型株ファンド」を勧めていることに疑問があります
そして独立系投信のパイオニアである「さわかみ投信」をオススメしていないのも皮肉
資産規模の大きくなった「さわかみ投信」はインデックスと大差のない中身となってしまったのでしょう
「さわかみ投信」を追随するであろう厳選ファンドも資産規模が大きくなった時の運用は興味深いものがあります -
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日経平均やインデックスが冴えない中で、着実に株価を上げている企業やこれから長期的に伸びそうな企業を厳選して紹介しています。
株価上昇の理由やこれからの展望などを株価チャートも含めて紹介されているので説得力があります。
企業単体だけでなく、著者が運用している投資信託はもちろんのこと(商売ですからね)、おススメの投資信託についても紹介されています。
日経平均やインデックスの危うさについて書かれています。
株を買うときの判断材料(PER、PBRなど)も少しだけ書かれています。
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中長期的に株を運用したい人と私のような株初心者向けだと思います。
日経平均を見ていると日本は元気が無いのかなと思ったりしますが、日経平均に現れない優良企業がこんなにもいるなんて、とてもワクワクしました。
色々な企業の今を書かれている旬な内容なので、時間が経つとあまり役に立たなくなりますが、何年後かに再読して、ここから成長してきたんだなと、ほくそ笑みたいもんです。 -
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「日経平均は死んだ」アクティブ運用のススメ。
投資関係、金融関連の知識には全く乏しい私ですが、確かに以前読んだ本で進めていたのはインデックス運用ばかりでした。
サルがダーツ投げて運用したのとファンドのプロが運用したのと、どっちが勝つか?というと大して変わらないという話であったり、アクティブ運用はインデックス運用に勝てないという話であったり。
ふーん、よくわからないけれど統計学的に考えれば(?)最終的にはインデックスが強いって事なのかなー、でも皆がインデックスに流れたら市場ってどうなってくの?というのが??だったのですが、こちらの本はそれに対する考え方の一助となると思いました。素人が勝てるかどうかは別として。。。
著者は「日経平均は死んだ」と言ってますが2つの理由をあげています。1つは日経平均が日本の経済や株式市場の実態を正しく映し出すものではなくなったという点、もう1つは日本経済の再生している面よりも衰退している面ばかりを映し出す指標になってるという点。
この2つって別に独立した事象じゃないんじゃない?って思うんだけど、言ってる事は正しい気がします。
先日読んだ本でも納得しましたが、今は不均衡がマーケットのあちこちに存在しており、価格と価値が乖離している状況。皆がインデックスに走るとさらにそのゆがみは開く傾向となり、そこがアクティブ投資のチャンス、というのがこの本の主張で、それも納得です。
が、現実問題として市況は不透明であって、伸びる!と思った会社が思うように伸びないで大損こく、みたいなリスクも同じくらいあるんじゃないかなー。
リスク面にも説得ある説明があればさらに理解が深まるのに、そこが薄いのがちょっと残念でした。
印象に残った点として2012年以降のトレンドを5つあげてました。
1IT革命の加速、2新エネルギー革命の本格化、 3新興国経済の勃興、4グローバルデフレ、5所有から利用へ
この3と4はどうなんだろうなあ。。。著者は世界経済全体として高い成長とデフレが併存する状況になるだろう、と言ってますがこれはどうなんだろうか。
結局世界の経済って連鎖の方向だと思うので、併存しないで4が3を妨げて全般的に悪い方向に周って行くんじゃないの?なんて私は思うけれど、どうなるのか要注目なポイントである事には間違いないって事なんだろうな。
あと5、これは個人的に興味があるので追ってみたいテーマだと思いました。
勝てるかどうか別として(大損はシャレにならないけど。。)、身銭切ってアクティブ運用やってみるっていうのが、実は経済を考える一番の動機になるかもしれないので、小金でなり紙上(笑)でなり、ちょっとやってみようかなーという気になりました。 -
Posted by ブクログ
ドラえもんにある道具が実現したら・・・
というよりかは、
「ひみつ道具」の機能を持った商品(サービス)が開発されたら、
経済はどうなっていくのか。
そういう視点で書いてある、経済の本なのだ。゜
例えば、タケコプター。
これが開発されたら、とりあえず車の渋滞、満員電車から解放される。
逆に今度は空中で人が行き交うことになる。
ぶつかったらば、地上のそれとはわけが違う。警察も「白タケ」で交通整理する。
「空中での正面衝突」という事故が発生することで、保険業界も変化する。
空中を移動するのでユニクロあたりが専用のヒートテックでも作るかもしれない。
こんな感じで、「あんきパン」や「どこでもドア」、「ほんやくコンニャク」など、
いくつかの道具について、実現した世界での経済について述べられていて、
非常に面白い。
筆者は金融業界の人なので、
投資の視点で述べられていることから、
経済の世界で新しい動きが出た時に、
それが各業界にどう影響を与えて行くのかを知るのにはイメージしやすい一冊だ。 -
Posted by ブクログ
もしタケコプターが実現したら?を大真面目に取り上げて、経済学について解説し、実際の企業名まで上げて、世の中がどうなるか考える本。
いうまでもないことだけれども、私はこういうくだらないことを大真面目に考える、というのが大好きだ。タケコプターが実現したら、東レはこんな商品を作って出して株が上がるとか、ホンダは一時的には困るけどこうするはずだとか、まったく大きなお世話なんですが、そういう風に考えることはとても愉しい。
そして、この著者はファンドマネージャーを仕事にしているそうなのだけれども、投資というもの、経済、お金、そして人間に対して、愛情深い考え方を持っている。株を買うというのは、結局は「生きた人間」を応援することだと。銀行は、お金のあるところからお金のないところにお金を回して世の中を助ける商売だと。例えニートだって、人間は生きてればお金がかかるものだし、お金を使うということは、経済と世の中に貢献してるんだと。
そんな風な、ハートウォーム(?)な捉え方はしてこなかったので、なるほどね、と思った。 -
Posted by ブクログ
【感想】
日本人を「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」の二面性からわけて、視点が面白い。
歴史を経済の観点からみていて、そういう見方もあるかと改めて納得。
気軽に楽しく読める
【ポイント】
4/著者は、「多くの雇用を創出し、最も人々に利益を還元したファンドマネージャー」になりたい。
5/お金とはそれ自体がエネルギーを持ち、「儲かるところに集まる」
一方、儲からないと一瞬でその場から逃げ出す
142/組織の赤字体質は、その将来を著しく損ねます。「貧すれば鈍する」という状況が生まれる。
赤字の悪影響は、特に未来へのとうしができなくなる。特に人材へのとうしができなくなる。
144/村上世彰の判決文「安く買って、高く売るという徹底した利益至上主義には慄然とする」
←「安く買って高く売る」は商売の基本 ←政策リスク
172/「地方の衰退」が社会問題になっているが、その遠因は「金融の1940年体制」がある。
181/日本の経済史では、いつの時代でも政府の側から物事を整理して管理しようとする発想がある。
特に「ヤマヒコ」政権は強い。
188/日本経済を見る時の第一の視点
「経済は揺れ動き、変わり続ける」
「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」の間をいったりきたりするスイングを繰り返す。
194/世界の経済の動き
お金だけでは評価できない「見えない価値(インタンジブルバリュー)」を大切にしようとの動き。
ビジネスを通じて社会貢献をしようという動き。
199/お金とは「何かをする、または準備するための手段」と多くの投資家は考えている。
200/「社会を良くし、他の人を幸せにする手段」 ←「幸せの缶詰」
216/会社に満足しているとした就業者は、日本では三割以下、米、独、スウェーデンでは、六割。
「仕方なく働いている」日本人。←会社とは、ストレスに耐え、時間を費やし、お金に変える場所
←昔は、「日本の企業は会社と社員が一体感を持っている」が強みだった。
224/『グリーン』という意志
グリーンとは、環境への配慮という意味だけでなく、CSRやエシック(倫理性)やサスティナビリティ
(持続可能性)という思想など、広い内容を持つもの。
【目次】
●はじめに-経済を見る「物差し」を見つけよう
●プロローグ 日本人の「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」のDNAを探ろう
●第1章 驚きながらお金と経済を取り入れた日本人----古代から中世の日本人とお金
・第一講 海の向こうから新しいものがやってくる----遣唐使とお金
・第二講 マネーサプライを握った平氏----お金から見た源平合戦
・第三講 内向き政権・鎌倉幕府の興亡----土地への執着の始まり
●第2章 覇者の後ろに「お金」があった----中世の政治権力は金融と結びつく
・第四講 欲望を利用し、利用される----足利家はイベンストメントバンカーだった
・第五講 天才・信長の現代的経済政策----人々の欲望が煮えたぎった安土桃山時代
・第六講 お金と物流を管理する徳川幕府----国を閉じることの功罪
●第3章 上に政策あれば、下に対策あり----官の強権と向き合う近世の庶民
・第七講 江戸三大改革の光と影----名奉行たちの金融論
・第八講 グローバリズムに飲み込まれた幕末・明治の日本----困った政府の借金踏み倒し
●第4章 今を形づくる、明治、昭和の残像----国と個人が向き合い続けた現代の金融史
・第九講 投資が身近になり、夢とチャンスを紡ぎ出す
・第十講 今の日本に影響を与える「一九四〇年体制」
●第5章 日本史から読み解く未来のお金の物語
・1 経済観察に必要な三つの視点
・2 お金とは「未来の幸せの缶詰」
・3 今は日本史の中で珍しい「萎縮の時代」
・4 私たちが新しい歴史をつくる
●おわりに -
Posted by ブクログ
ネタバレホリエモンブログで紹介されていたし、日本史を多面的に勉強しようと思っていたので読んでみた
どんな本か
金融や経済の視点から日本史を解釈しなおしてみるとどうなるか、という趣旨の本
専門家ではないので解釈重視とし、著者は投資上の指針として「大局観」を持つべき、としており、そのために日本史を参考にしている
その参考にするときの、著者の解釈を紹介しようというんだ
解釈の特徴
よって本書の特徴=解釈の特徴ということになる
では本書の解釈の特徴とは何か
「日本の歴史は以下の2つの時期の間をスイングしていると解釈する」
ところにある
・「ウミヒコ」的(=冒険的、開放、自由、経済・金融に積極的、海外を志向する)の人々が力を持つ時期(遣唐使、平家、戦国時代、明治維新、中国の力が強いときに力を持つ)
・「ヤマヒコ」的(=保守的、規制強化、経済・金融を忌避する傾向、国内を志向する、中国の力が弱い時に力を持つ)性格の人々が力を持った時期(源氏、江戸時代、昭和~現在)
翻って、現在、日本では、
「日本人は元来、農耕民族だから保守的で内向き志向が強い」
よって
「それは良くないから外に出よう」
とかもしくは
「だから日本人はダメなんだ」
とかいう言論を良く聞く
だが、長期的な視野に立って日本を見てみると保守的で内向きな「ヤマヒコ」的人間ばかりではなく、冒険的で自由な「ウミヒコ」的人間も多かったことが分かると言うんだ
本書の結論
本書は以上のような解釈を、実例(「遣唐使」や「戦国時代」、「明治維新」など)を紐解いて説得力を増すことに成功している
そして、その解釈を元にして、「ウミヒコ」「ヤマヒコ」のどちらが良い悪いと言うことではなく、ただ
「そういう流れが日本史にはあるんじゃないの?そう考えると投資に使えるんじゃないの?」
と言っているんだ
つまり、
「そういった流れの中で現在がどういう状況で次がどうなるのかを見極めるべきだ」
と言っているんだ
まとめ
日本史解釈から離れた最後の章では、現状は「ヤマヒコ」的政権であり、しかもその弊害が大きく出てしまっている
だからこそ、
「グローバル化の波が押し寄せている現在の日本は海外を志向し経済・金融に積極的な「ウミヒコ」的政策を打ち出していくべきだ」
という、著者の意見が前面に出ている
しかし、著者は悲観論者ではなく、「ヤマヒコ」的政権からの揺り返しが起き、「ウミヒコ」的政権に移っていくだろうと楽観視しており
その変化を早めるために本書を書いた、と著者は述べている
感想
実は
「日本人は元来、農耕民族だから保守的で内向き志向が強い」
よって
「それは良くないから外に出よう」
とかもしくは
「だから日本人はダメなんだ」
ということを考えているのは他ならない自分だったりしたのだけど、この本を読んで悲観することは無いのかもしれない、と思い直すことができた
だからといって現状の日本を楽観視することは僕にはできないが、それでも長期的視点で見ればまだまだ希望があるのかもしれない(もしかしたら一旦破綻するのかもだけど)、とそう思わせてくれる本だった