あらすじ
ワタミ会長 渡邉美樹氏、推薦。「歴史をヒントに、日本経済・復活を予測するユニークな書」
ドリームインキュベータ会長 堀紘一氏、推薦。「日本史の教訓―お金とは『幸せの缶詰』?」
日本経済は1,200年以上前から、内向きな「ヤマヒコ」的価値観と、外向きな「ウミヒコ」的価値観のあいだを行き来してきた。この歴史のリズムから読み解ける、未来の繁栄法則とは何か。著者は、「中国経済の膨張は大チャンス!」と喝破する。「遣唐使、日宋貿易、大航海時代」のお金の動きと現代のそれを比較し、お金の向かう先=繁栄する場を予測し、日本経済を活性化させるためのヒントを導き出していく。その他、大岡越前はケインズだった、信長は天才アントレプレナー、瀬戸内海は「海の高速道路」など、アッと驚く歴史解釈が満載!マネーの動きで日本史を読み解く画期的な書。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ウミヒコ、ヤマヒコで商売の日本史を読み解く 日本史を商売という目線で読み解くのが面白い。時代によって日本人がウミヒコになったりヤマヒコになったりする変遷を歴史的に解説して、そして現代にどうなっているのかを理解できた。
この本は2010年に書かれたものだが、今のSDGsやクラウドファンディングのような経済活動が予想されていて、驚いた。
この当時よりは日本は明るくなり、ウミヒコになっているのではないかと思う。
Posted by ブクログ
日本の歴史を紐解くと、二つの時代に分けることができる。
海外へ積極進出し、文化を吸収する時代と、国内政治に重点をおき、海外戦略を抑えた時代である。
『なぜ織田信長は他国より有利な戦争を行えたか』、『平氏はなぜ栄えることができたのか』…
日本の歴史は経済観念によって説明できる点があることを教えてくれる本。
Posted by ブクログ
自分の歴史の知識がないことを痛感させられますが、とても勉強になった一冊です!
ホントに歴史から学ぶことはたくさんありますね♪
歴史の中でのお金の意味や動き、いつも生活の中で自然に使っているけど、知らなかったことはたくさんあります!
この本を読んでお金というものが今まで以上に深いものだなぁと思いました☆まだまだ自分自身、勉強が足りませんが、一生懸命がんばろうと思える素敵な一冊です☆
Posted by ブクログ
投資家藤野英人氏の著。
日本の経済の流れを日本書紀に出てくる海幸彦と山幸彦の性格と照らし合わせて、変化を求める海洋民族的な外向きの時代、または、安定を求める農耕民族的な内向きの時代が交互に訪れていることを歴史的に説明するところから本書が始まる。
そして、現在は日本史上稀な「萎縮の時代」と表現している。人の心のあり方や現代のこころの問題にも共通している経済の視点がとても興味深い。
お金は何のためにあるのかという根本的なところから、ビジネスを通じて、どのように生きるのか、自分を成長させていくのかという人生の大きなテーマが浮かび上がってくる。日本全体が、政治も経済も教育も、揺らいでいる中、原点に戻ることも大切だと改めて感じた。
Posted by ブクログ
意外に知らない日本の商売の歴史の話、この本では軽い説明だが、もっと深く勉強してみたい。ウミヒコヤマヒコのスィングの話は非常に納得。
商売のヒントというか心構えの勉強になりました。
Posted by ブクログ
過去の日本の有り方から今の日本、そして今後日本がどうなっていくかを考えるために読もうと思った本。
日本の商売の歴史を丁寧に時系列的に説明しており、学校では知れなかった日本の商売の面白い歴史を知ることが出来た。
例えば、日本は海外に積極的に訪れて自国を発展してきた「ウミヒコ」の時代と、海外に行かず、日本国内でインフラなど国内整備を中心に行ってきた「ヤマヒコ」時代が交互に訪れているとのこと。
そして、「ウミヒコ」、つまり海外へ積極的に訪れる時代では中国が大きな力を持っている時が一貫されていた。
今の日本は「ヤマヒコ」である。江戸時代もそうであったが、自国だけで発展するには限界がある。
そして中国の発展。
今こそ「ウミヒコ」の時代への転換期であると著者は主張している。
過去の歴史という証拠があることで、著者の主張に説得力があった。
日本の商売史をまったく知らなかった自分にとって、非常に有益な本となり、また日本人が昔から大事にしていた、「商売を通じての社会貢献」の意義を改めて大事にしようと思えた本。
是非、多くの方に読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
@fu4 さんの著書。大学受験の時に学んだ日本史の中の経済・金融史の通読をした感じ。面白かった。これからの時代はヤマヒコの時代からウミヒコの時代にスイングするのだろうなぁ。
歴史に学ぶ経済法則として
海の向こうから新しい経済の動きがやってくる
政策の効果が予定通りになっていることは少ない
お金の流れの方向を見極めよ
負のエネルギーが経済を動かすリスクに気をつける
人気取り政策は政権が弱ったときに登場し経済を混乱させる(亀井。。。)
ヤマヒコの時代は東、ウミヒコの時代は西が栄える
見えない資産の力を理解する
政治がらみのビジネスには危うさがある
リーダーが組織、時には歴史を動かす
日本人のDNAには冒険者の血が流れている
ヤマヒコ、ウミヒコそれぞれの時代で成長産業は違う
自分のお金が社会を動かすことを意識する
赤字は組織をおかしくする
ビジネスを傷つける政策リスクを警戒すべし
政府を信じてはいけない
禍福は糾える縄の如し、混乱のあとの発展に注目
相場の怖さを認識する
株取引に真面目に向きあえば利益を出せる
公共財のマーケットを正しく使う
集権、分権のプラスとマイナスを見極める
僕が一番気になったのは、221ページで紹介されている村口和孝さんというかたがやってらっしゃる模擬店で小中学生に擬似会社を経営させるという金融教育。ちょっとしらべてみようかな。
Posted by ブクログ
日本の歴史は、オープンとクローズを
揺れ動いてきた。
平清盛が、日宋貿易で稼ぎまくったと思うえば、
鎌倉時代は、内向き。
その後、足利義満が日明貿易で稼ぐ。
そこから、また内向きになって、
織豊時代のオープンさ。
そして、鎖国に向かう江戸時代。
お金の切り口で歴史見ると面白い。
×専門性は、オンリーワンになるヒントなのかも。
お金の専門性×歴史の知識。
雑草学者の稲垣先生のように、
働いた経験も活かし、
生物学×経営学。
など。
Posted by ブクログ
海彦山彦の視点は今まで考えたこともなかったが、現在の日本をふと見回してみると、なんとなく納得してしまう。モノの見方を多面的にしておきたいものだ。
Posted by ブクログ
ひふみ投信の藤野氏の著作。
純粋な歴史学ではないことを最初に頭に入れておかないと、かなり違和感があるかもしれない。
しかし、経済・経営・金融の視点で日本史を概観する試みはとても面白く、日本の歴史を外向きな「ウミヒコ」の時代と内向きな「ヤマヒコ」の時代がスイングするものとして捉える考え方も、少々乱暴ではあるが(歴史学として賛同できるかは別だが)主張の展開としては興味深い。
純粋な歴史本というよりは、著者自体も注目するように(著者がファンドマネージャーなだけに)マネーに関わる本といえる。その意味で史論ではなく試論、史観ではなく私観の本。
単純に知識として知らなかったことも多く、ずいぶんタメになったと思う。また日本人は歴史上ずっとコツコツ農耕型の民族であったわけではないとの主張や、中国との関係など納得できるところが多かった。
後半部分は歴史というより投資本の主張になっているが、日本人の商売意識について触れられ、われわれ日本人は何のために働くのかなど共感できる部分も多かった。
クセはあるが、よい試みの本だと思う。
Posted by ブクログ
日本史っていうと主に政治に関することがイメージとして強かったけれど経済をメインとした商売の歴史に着目するところがおもしろかった。日本人は伝統的に内向きといわれるが、歴史的にみたらそれも一概には言えないことだと感じた。
Posted by ブクログ
昔、教科書で習った一面的な歴史の知識が、経済という視点でみると深みが出てきてとても面白い。不勉強な自分にとっては初めて知ることが多く、勉強になりました。過去から学ぶことは多い。
Posted by ブクログ
お金の視点で奈良時代~現代までの日本史をひもとく本。
プロローグで海彦山彦の物語が出てきて、
ウミヒコ=開放的・自由・変化
ヤマヒコ=閉鎖的・平等・安定
という本書の骨格をなす定義付けが行われる。
ところが、いまいち物語の内容と定義付けがパシッと一致しないのでいきなりくじけそうになるw。
しかし、頑張って読み進めて第1章までたどり着くと、このやや無理のある定義の便利さがわかってくる。
なんとなく「日本人=こつこつ・農耕型」のイメージがあるが、ずっとそうであったわけではなく、昔からウミヒコ的な時代、ヤマヒコ的な時代を繰り返してきたのだ、というのが本書による解釈。
高校時代、日本史はなんてつまらないんだろう、と思っていたけど、こういう見方をすると意外と面白い。
最後に著者は、「ここ20年くらいは基本、ヤマヒコ的だよね、もう少しウミヒコに振ろうよ」と提案する。
著者は外資出身の独立系ファンドマネージャーなのでアレだが、それでも正論だと思う。
Posted by ブクログ
歴史に弱い私でも楽しく読めました。斬新な視点もさることながら、歴史そして経済がわかりやすい言葉で書かれていて本当によかった。なかでも興味深かったのは、世界初の金融市場が出来たのは大阪だったこと。全編を通して著者の日本をもっと良くしたい、日本人にもっと元気を出して欲しいという静かで熱い志を感じることができます。歴史そして経済に興味がある方にはおもしろいかも。
Posted by ブクログ
ビジネスは収益源に注目しようp141リーダーの意向が組織に反映される。p101あなたにとってお金とは?197
お金にはさまざまな可能性がある。幸せの缶詰。なくす事を恐れてないだろうか。私たちはもっとお金に対して向かい合い、考える必要がある 向上心、成長の意思。
Posted by ブクログ
投資する側の人の縄文型弥生型史観。投資に色は無けれども、走る傾向があるのは確か。今が中国が外向き出したタイミングだが、日本が定期的に委縮するのも書いてくれたらよかったのに。
Posted by ブクログ
いいことを書いているのだろうけど今の自分には合わなかったというのが正直なところだ。のっけから、「山幸彦と海幸彦」の話が出てくるのだが、私はこの部分でうまく話題に乗れなかった。つまり、興味がもてなかった。なので、後半までのれなかった、というのが正直なところ。
ただ、最後の5分の1のところは、ある程度興味をもってよめました。歴史というものに興味がある方は楽しめる一冊だと思います。
Posted by ブクログ
ありきたりな日本史ではなくビジネス側面、特に金融取引の観点からの考察を加えて歴史を紐解く。ウミヒコ・ヤマヒコという切り分け方には若干強引さが否めないものの、教科書的な日本語知識だけでは感じられないようなエピソードが多く、ちょっと目から鱗なところも多い感じ。こういうアプローチもありなんだな、ということをよく理解できます。
Posted by ブクログ
「面白さ:面白くなさ=6:4」みたいな、
まあちょいおもしろレベル。
歴史から今後の経済の流れを考える、
という本書のコンセプトは微妙だと思うが、
純粋な日本経済史の(浅く広い)読み物としては良い。
というか日本史を復習できたことが一番の収穫。
内容の薄さはある意味ちょうど良い気もする。
Posted by ブクログ
【感想】
日本人を「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」の二面性からわけて、視点が面白い。
歴史を経済の観点からみていて、そういう見方もあるかと改めて納得。
気軽に楽しく読める
【ポイント】
4/著者は、「多くの雇用を創出し、最も人々に利益を還元したファンドマネージャー」になりたい。
5/お金とはそれ自体がエネルギーを持ち、「儲かるところに集まる」
一方、儲からないと一瞬でその場から逃げ出す
142/組織の赤字体質は、その将来を著しく損ねます。「貧すれば鈍する」という状況が生まれる。
赤字の悪影響は、特に未来へのとうしができなくなる。特に人材へのとうしができなくなる。
144/村上世彰の判決文「安く買って、高く売るという徹底した利益至上主義には慄然とする」
←「安く買って高く売る」は商売の基本 ←政策リスク
172/「地方の衰退」が社会問題になっているが、その遠因は「金融の1940年体制」がある。
181/日本の経済史では、いつの時代でも政府の側から物事を整理して管理しようとする発想がある。
特に「ヤマヒコ」政権は強い。
188/日本経済を見る時の第一の視点
「経済は揺れ動き、変わり続ける」
「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」の間をいったりきたりするスイングを繰り返す。
194/世界の経済の動き
お金だけでは評価できない「見えない価値(インタンジブルバリュー)」を大切にしようとの動き。
ビジネスを通じて社会貢献をしようという動き。
199/お金とは「何かをする、または準備するための手段」と多くの投資家は考えている。
200/「社会を良くし、他の人を幸せにする手段」 ←「幸せの缶詰」
216/会社に満足しているとした就業者は、日本では三割以下、米、独、スウェーデンでは、六割。
「仕方なく働いている」日本人。←会社とは、ストレスに耐え、時間を費やし、お金に変える場所
←昔は、「日本の企業は会社と社員が一体感を持っている」が強みだった。
224/『グリーン』という意志
グリーンとは、環境への配慮という意味だけでなく、CSRやエシック(倫理性)やサスティナビリティ
(持続可能性)という思想など、広い内容を持つもの。
【目次】
●はじめに-経済を見る「物差し」を見つけよう
●プロローグ 日本人の「ウミヒコ」と「ヤマヒコ」のDNAを探ろう
●第1章 驚きながらお金と経済を取り入れた日本人----古代から中世の日本人とお金
・第一講 海の向こうから新しいものがやってくる----遣唐使とお金
・第二講 マネーサプライを握った平氏----お金から見た源平合戦
・第三講 内向き政権・鎌倉幕府の興亡----土地への執着の始まり
●第2章 覇者の後ろに「お金」があった----中世の政治権力は金融と結びつく
・第四講 欲望を利用し、利用される----足利家はイベンストメントバンカーだった
・第五講 天才・信長の現代的経済政策----人々の欲望が煮えたぎった安土桃山時代
・第六講 お金と物流を管理する徳川幕府----国を閉じることの功罪
●第3章 上に政策あれば、下に対策あり----官の強権と向き合う近世の庶民
・第七講 江戸三大改革の光と影----名奉行たちの金融論
・第八講 グローバリズムに飲み込まれた幕末・明治の日本----困った政府の借金踏み倒し
●第4章 今を形づくる、明治、昭和の残像----国と個人が向き合い続けた現代の金融史
・第九講 投資が身近になり、夢とチャンスを紡ぎ出す
・第十講 今の日本に影響を与える「一九四〇年体制」
●第5章 日本史から読み解く未来のお金の物語
・1 経済観察に必要な三つの視点
・2 お金とは「未来の幸せの缶詰」
・3 今は日本史の中で珍しい「萎縮の時代」
・4 私たちが新しい歴史をつくる
●おわりに
Posted by ブクログ
これからの自分のあり方として、自分の国の歴史を知らないのは致命的かなと思い、読み始める。
ヤマヒコ・ウミヒコの当てはめ方には多少無理があると思うが、各年代の権力者がどのように経済を動かしてきたのかということがわかりやすく書かれている。
当たり前なことだが、以下のことを改めて認識した。
・貨幣の価値は、それを発行している国の信用が軸になる
・一部の既得権益を守るための道理のないルールを作ることは、最終的にその組織を追い込むことになる
Posted by ブクログ
ホリエモンブログで紹介されていたし、日本史を多面的に勉強しようと思っていたので読んでみた
どんな本か
金融や経済の視点から日本史を解釈しなおしてみるとどうなるか、という趣旨の本
専門家ではないので解釈重視とし、著者は投資上の指針として「大局観」を持つべき、としており、そのために日本史を参考にしている
その参考にするときの、著者の解釈を紹介しようというんだ
解釈の特徴
よって本書の特徴=解釈の特徴ということになる
では本書の解釈の特徴とは何か
「日本の歴史は以下の2つの時期の間をスイングしていると解釈する」
ところにある
・「ウミヒコ」的(=冒険的、開放、自由、経済・金融に積極的、海外を志向する)の人々が力を持つ時期(遣唐使、平家、戦国時代、明治維新、中国の力が強いときに力を持つ)
・「ヤマヒコ」的(=保守的、規制強化、経済・金融を忌避する傾向、国内を志向する、中国の力が弱い時に力を持つ)性格の人々が力を持った時期(源氏、江戸時代、昭和~現在)
翻って、現在、日本では、
「日本人は元来、農耕民族だから保守的で内向き志向が強い」
よって
「それは良くないから外に出よう」
とかもしくは
「だから日本人はダメなんだ」
とかいう言論を良く聞く
だが、長期的な視野に立って日本を見てみると保守的で内向きな「ヤマヒコ」的人間ばかりではなく、冒険的で自由な「ウミヒコ」的人間も多かったことが分かると言うんだ
本書の結論
本書は以上のような解釈を、実例(「遣唐使」や「戦国時代」、「明治維新」など)を紐解いて説得力を増すことに成功している
そして、その解釈を元にして、「ウミヒコ」「ヤマヒコ」のどちらが良い悪いと言うことではなく、ただ
「そういう流れが日本史にはあるんじゃないの?そう考えると投資に使えるんじゃないの?」
と言っているんだ
つまり、
「そういった流れの中で現在がどういう状況で次がどうなるのかを見極めるべきだ」
と言っているんだ
まとめ
日本史解釈から離れた最後の章では、現状は「ヤマヒコ」的政権であり、しかもその弊害が大きく出てしまっている
だからこそ、
「グローバル化の波が押し寄せている現在の日本は海外を志向し経済・金融に積極的な「ウミヒコ」的政策を打ち出していくべきだ」
という、著者の意見が前面に出ている
しかし、著者は悲観論者ではなく、「ヤマヒコ」的政権からの揺り返しが起き、「ウミヒコ」的政権に移っていくだろうと楽観視しており
その変化を早めるために本書を書いた、と著者は述べている
感想
実は
「日本人は元来、農耕民族だから保守的で内向き志向が強い」
よって
「それは良くないから外に出よう」
とかもしくは
「だから日本人はダメなんだ」
ということを考えているのは他ならない自分だったりしたのだけど、この本を読んで悲観することは無いのかもしれない、と思い直すことができた
だからといって現状の日本を楽観視することは僕にはできないが、それでも長期的視点で見ればまだまだ希望があるのかもしれない(もしかしたら一旦破綻するのかもだけど)、とそう思わせてくれる本だった
Posted by ブクログ
日本の歴史は「ヤマヒコ」的内向的価値観が占める時代と「ウミヒコ」的開放的価値観との間を揺れ動いてきたという趣旨で話が展開されます。
作用あれば当然反作用あるわけで、時代を「○○ヒコ」という一面だけで切り取るのはいささか乱暴すぎまするような気がします。
歴史の内容については教科書に毛の生えた程度の知識でした。
そこから未来を読み解くかのように、「これからのお金の向かう先を予測し、日本経済を活性化させるためのヒントを導き出す」とは、ちょっと大上段に構え過ぎではないかという読後感。
最近のタイトルのつけ方や紹介は内容が伴っていないことが多すぎて、だまされたかのような後味の悪さがします・・・。
編集人や出版社さんの姿勢なのでしょうが残念。
これは本書とは関係ないですね。失礼しました。