あらすじ
会社の将来性はささいなことで分かる!! 伝説のファンドマネージャーと呼ばれた著者は、4千社以上の企業を訪問し、調査した上で投資してきた。そして、「儲かる会社」と「儲からない会社」の違いにはいくつかの法則があることを発見した。例えば、「スリッパに履き替える会社は、経営者が会社を家と同じ感覚で見ており、不思議と儲からない」「金ピカの高級腕時計をしている社長は、夜の帝王」「極端に美人の受付嬢のいる会社には問題があり」等々、会社の細部に、半分冗談のようでいて、半分真面目な真実が宿る、と著者は言う。株価や財務諸表が分からなくても、ささいな社風・習慣や社長の様子などから、会社の本質を見抜けるヒントを多数紹介。これらを活用すれば、あなたが今勤務する会社や取引先の危険性を見る際の手がかりにもなるし、俄かに株投資のプロにもなれること受けあい。会社に強くなる実践教科書。
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Posted by ブクログ
本のタイトルにある「スリッパの法則」の法則27
「社内ではスリッパに履きかえる会社に投資すると不思議に儲からない」
は個人投資家には見分けようのできない領域なので株式投資の参考にならないかもしれない
ただそれは表面的なことで著者の藤野さんが言いたいことは経営者の志しであったり従業員の仕事に対する熱意ややりがいであったりと決算書では見えない部分なんだとも言える
それが67ある法則の63~65にある
ビジネスモデル>キャッシュフローの分析>貸借対照表の分析>損益計算書の分析
ここに繋がっているのでしょう?
普通の人がプロのファンドマネージャーにはなれないのでIRに聞かないと短絡的にはビジネスモデルがわからないと思うかも知れないけれど個人で実践しやすい法則もいくつかある
そのひとつに法則61で登場する
「自分でその会社のサービスを受けて満足したら投資価値がある」
などがあります
この本が登場したのが新興市場に勢いがあった頃で現状とはだいぶ感覚的に違って思える面もあるし文中で登場する企業も問題があったりしたものもあります
それでも普遍的な法則がいくつもあるし4000名を越す経営者との面談を通じた経験則は貴重なことです
レオス・キャピタルワークスとして独立したことで年収はサラリーマン時代の三分の一に減ったけれど制約の少ないことで「ワクワク度」は三倍になったそうだ
こういうホンモノの独立系運用会社が・・・しがらみのない日本の未来を担う企業に投資するファンドマネージャーが増えていけば自然と伸びる企業は伸びていくし淘汰されるべきダメ企業も新しい流れの中で喰われていく良い循環が生まれていくんでしょう
現在の日本の株式市場はまだまだ過渡期と言えます
Posted by ブクログ
購入
著者の講演会に行ったので、文庫でたしなんとなく買ってみた本です。
実際この法則がめちゃめちゃ使えるかって言われるとそうでもない気がするんですが、種類もさまざま、数も膨大(3000人以上)な企業の社長の話を聞いてきた著者の視野の広さが伺えました。
無駄のないシンプルな考え方も好きです。
面白い小話や自分の体験談も交えてあり、ビジネス書としてはとても読みやすいので、就職活動以前に呼んでおくといいと思います。
特に投資家やファンドマネージャーになりたい人は読んでて面白いかと。
ファンドマネージャーとしては有名で、カリスマ的存在らしいです。