大崎梢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙の装丁の美しさに思わず手に取った作品でした。父親はなくともごく普通に育ってきた中学生が突然非日常に放り込まれ、旧家のめくるめく因縁に巻き込まれていく物語。あこがれの先生にやっとの思いで再会したらお姉ちゃんはべらして酔っ払っていたという少女マンガもびっくりな始まりから、やはりどこか漫画的にドタバタな巻き込まれ型の展開がつづき、クライマックスはサスペンスあふれる立ち回り、と飽きずに面白くは読めましたし、キャラクタは立っててときおり青春模様にほのぼのとしてそれなりに楽しめました。けれどまあ、全体的にノリは軽いので、さくっと読んでそれまで、となってしまうお話かな、とは思いました。
私はまあラストシ -
Posted by ブクログ
ぱっとしない(外見)、やぼったい(服装)、つまらない(トーク)と
女子高生一般には酷評されているけれど、
亡き父の著書をおもしろいと評価し、図書室の片隅で
古代史の薀蓄を穏やかに語ってくれた先生。
突然姿を消したその先生を、割り切れない想いを胸に
頼りない糸を辿るように追いかけて、やっと見つけたと思ったら。。。
先生は、怪しげな店の中、俺様ムード満載で
美女を何人も侍らせるイケメンに変貌していた!
という冒頭部分から、父の死の謎を追いながら
憧れの先生、美男揃いのその友人達、
厳つい風貌ながらも温かいSP風の三人組との交流や
拉致されたお屋敷でのシンデレラもびっくりのお嬢様扱い、
巫女の -
Posted by ブクログ
ネタバレ四年前、神支村で起きた母娘殺人事件。
犯人は未だ捕まらず、村の中では外の者の仕業だろうという雰囲気が流れている。
中学一年生になったサトは、その日の記憶が抜け落ちており、そのせいで刑事にやたらとしつこくされて困っていた。
中学で仲良くなったサトが急に神支村の祭りについて調べたいと言い出したことで、「ねずみ石」にまつわるお祭りに関わることになるのだが──。
子供が子供らしく描かれているとレビューにあり、興味を持って読んだ一冊。
子供とはいえ、中学生が主人公のミステリであった。
神支村というやや閉鎖感のある村で起きた殺人事件を子供の視点から追っていくのだが、子供特有の友達の取り合いのようなもの