阿部恭子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
提起されている問題は非常に意義深く重要な視点で、価値のある活動なのは間違いないのだが、いかんせん、本として見た時に、体裁が整っていないというか、整理されていないというか。
様々な事例が挙がっているのはいいとして、こんなことがあったという事実のほかに、それでどうなのか、そこから何を学ぶべきで、何が足りなくて、どうすべきだったのか、といった考察や問題提起がないままに次々と事例が紹介されていくのが半分以上。だからなんなの、と言いたくなる。加害者家族支援に取り組むきっかけとして著者の経験が語られている章もあるのだが、自分の体験が伝えたかったのか、それとも加害者家族支援がなぜ必要なのか、家族支援として何をどうすべきということを訴えたかったのか、そのあたりがあいまいになってしまっている。
筆者が本書で訴えたかったことはなんなのか、焦点がぼやけてしまったことが残念。構成の問題かな。 -
Posted by ブクログ
犯罪加害者家族を支援するNPOの理事長である阿部恭子さんの著書。活動に興味があったので読んでみた。
これまでの経験を元に書かれているのだが、文章が冗長で、構成もよくない。繰り返しが多く読みにくい。
↑これは完全に編集が悪い。
他の方のご感想にもある通り、結論の飛躍や少ないデータでの一般化が目立ち、そのせいで非常に説得力に欠ける。
また、参考文献8冊の内7冊がご本人の著書とは…。
「息子が人を殺しました」などキャッチーなタイトルが多いが、単なる焼き直しでなく本ごとに主題を絞って述べて欲しい。
活動されている内容は大変素晴らしいと思うので、もっと多くの人に響く本を届けてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ加害者家族支援のNPO法人を立ち上げた著者の、加害者家族に関しての話や相談内容といった内容でした。冊子も薄く200Pもないのでさらっと読めると思います。
一番驚いたのは、加害者家族に一切何も知らせてもらえないのですね。
これは驚きました。
加害者家族はみんなから後ろ指さされ、何も教えてもらえない。どれほど疎外感を感じることでしょうか。加害者家族に自殺者が多いという傾向があると書いてあったのは少し納得してしまいました。
またクローズアップ現代のインタビューの話が出てましたが、そういえば何年か前にとある毒物事件の加害者家族である方が「これまでどのような暮らしをしてきたか」という内容見た記憶があります。やはり通常の生活にはほど遠い暮らしをしてきたようです。
そして、最近、その方の親族が自殺されたようだとニュースになっていました。
SNSで簡単に家族情報など拡散され、晒される怖い時代になりました。
全く知らない人にまで石を投げつけられると思うとこの世にはいられないと思うのも
納得です。
NPO法人ができてたった13年。
本でも書いてありますが、まだまだ日本に浸透するには時間が必要なのかなとは私も思います。でも、一人でも救われる世の中になっていったらいいなと思いました。
私も世間に踊らされず一人一人を見ていける人になりたいと思います。
最後に、「同級生による残酷な嫌がらせ」の項目ですが、これ絶対最後に会ったのは、被害者の子供と加害者の子供ですよね・・・。
この2人は後にどうなったのか知りたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
本というより記録集といったイメージ。
これまた知らない世界だった。被害者家族に注目することはよくあるが、加害者家族というのは新しい見解だった。確かに自分の子どもや配偶者が罪を犯してしまうとその家族に全責任があるように考えてしまうが、実際はそう一筋縄にはいかないようである。あとから見れば犯罪を予防できたかもしれないように見えるが、それが自分だったらと考えれば全ての原因追求を家族にするのは違うのではないかと思う。特に加害者の子どもについては作中にもあったが、この子が親のようになるとは限らないわけで、親が罪を犯したからといってその子どもの可能性まで潰してしまうのは一番あってはならないことだと思った。