阿部恭子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今だけ、金だけ、自分だけと考える人が増えているとも聞く中で、本書のタイトルはショッキングだ。著者は、2008年から全国の犯罪加害者家族を対象に支援活動を行い、数多くの事例を通じてたどり着いたお金と幸せに関する本書を執筆した。犯罪家族と言えば、貧困層をイメージするかもしれないが、必ずしもそうとも言えない。お金が運んでくるものは、必ずしも幸せとは限らない。豊かに生きることは、お金持ちになることだろうか。箱入り三姉妹の確執と生涯、家事手伝いという生き方の末路。富裕層の子どもの引きこもりと働かない男が生きる道。田舎の名士に嫁いだ女性と夫の性犯罪。貧乏な恋人を捨て、金持ちと結婚した女の略奪愛の顛末と後悔
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Posted by ブクログ
日本の殺人事件における家族間の割合は最近のデータでも全体の4割を占めるという。著者は、2008年に日本初の加害者家族の支援団体を立ち上げ、これまでに3000件以上の相談にかかわってきた。殺人などの犯罪加害者とその家族と面談を重ねる中で、心を開いた家族が打ち明けた内容が解き明かされていく。具体的事例を通じて犯罪の背景に語られる、父という権力、母という暴力、長男という呪い、近親性交で生まれた子どもたち、親近性交が生じる背景と進む。犯罪の背景に、家制度、家父長制、男尊女卑、性別役割分業等にあぐらをかいた父、押し込められる母、過大な要求をされる長男、放置される弟妹などの家族間の闇が絡み合い、支配と抑
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Posted by ブクログ
家族が重大な事件を起こしたら、
その家族も罰せられるべきなのか?
この問いにYESかNOかという単純な答えは出せない。
そんなことを考えさせれた本
加害者家族の苦悩やその後の人生は壮絶だ
賠償、贖罪、被害者家族に謝罪ができればいいが全てを拒絶される絶望、そして世間からのバッシングと差別
あらゆるものを背負って生きていかなければならない。
この本はそんな加害者家族の苦悩を綴っている。
それはドラマではなくひたすら残酷な事実
犯罪は誰もを不幸に陥れる
加害者家族に対し
「身内が犯罪を犯したのだから家族も罪人」
「家族が悪かったから身内が犯行を犯した」
などと考える人も多く
ネットなどでの誹 -
Posted by ブクログ
犯罪の加害者は罰せられるべきだ。それに異論はない。よくあるのはセンセーショナルな殺人事件の犯人の家族が自殺したという報道。それって当然の報いなのか。犯罪者の家族を守る必要はないのか。
例として登場する加害者家族の多くは住居も仕事も人間関係も捨てて、正体がバレないよう息を潜めて生活している。やがて、彼らは犯罪者本人を家族と思わず、憎悪を向けるか、最初からいなかった者とみなすようになる。それは犯罪被害者を増やすに過ぎない。
犯罪加害者の家族を守ることは、被害者への賠償責任につながるし、将来の加害者の自立や再犯防止の助けにもなる。加害者家族を守ることは社会的な利点があるのだ。なにより、彼らには直 -
Posted by ブクログ
ネタバレ様々な事例を知ることができて、勉強になった。
著者が加害者家族支援に携わるきっかけとなるエピソードもあり、興味深かった。
理想の家族像に縛られて苦しい人が読んだほうがいいのだろうけれど、そういう人たちに届ける方法が無いことが悩ましいと思った。
情報を自分で取りに行くことの出来る人は、そもそも問題にならないと思うし。
そういう能力のない人が他者に支配されたり、騙されたり、狭い世界に閉じ籠もってしまうのかなと思う。
なので、同じ著者の前に読んだ本にあった、関わり続け、支援者がいることをわかってもらうことが大事という点にとても共感した。
それでも、第一歩は相手からアプローチしてもらわないと、存在を