菅野久美子のレビュー一覧

  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    以前、所有していたアパートで孤独死の案件があった。
    独居男性だったが、とある新興宗教の信者だったこともあってか、翌日には訪問した信者に発見され、遺体の損傷などはさほどなかったようだ。
    少なくとも宗教を媒介にした他者との交流が、彼にはあったということだ。
    とはいえ、当人の死後は、葬儀をしてくれるわけでも合同墓に入れてくれるとかいうわけでもなく、なんのための宗教だと思わないでもなかったが。

    著者も述べるように、孤独死に至るまでには、その前に幾つもの人生の躓きがあるのだろう。
    それが何だったのかは知る由もないが、彼も、汚部屋や悪臭のクレームだけでなく、家賃の滞納が目立ち始め、退去に向け訴訟を行って

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    2019年04月26日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    独身者が増えている昨今、孤独死は増加傾向となり、これから益々このような事案は増える事は予想出来ます。孤独死の原因は色々とありますが、この著書で挙げられているものは、大概が「ゴミ屋敷」と言われる足の踏み場もない部屋で亡くなっている事。そんな惨状を整理する仕事人の姿を交ぜながら、これからの社会を垣間見る一つと言う印象が残ります。

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    2019年04月24日
  • 女性用風俗 ~第二の性春を買う女たち~(分冊版) 【第1話】

    匿名

    購入済み

    そうだね〰。

    なんか想像とは違ってたけど。
    30歳越えで処女での生きづらさ、理解できる。
    これは性体験だけに留まらず、色んな非体験な出来事でも同じ事が言えるのでは?。
    思わず知ったかぶりしてしまうとか。

    男性でも女性でも経験したかしてないかでは焦り方の考えも同じだと思う。
    かと言って経験したから上だ!とかでもないし。
    これも個人の自由であって、だから何?って臆せずに過ごせたら一番よいんだろうな…とは思います。

    今回のラストのヒロインの最終的な気持ちをポロッと言っていたけど、それで良いと思いますね。
    合わない人は合わないんだから仕方ないじゃない。

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    2025年07月06日
  • 母を捨てる

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    ネタバレ

    2024/12/22予約 34
    2025/03/11予約 18
    虐待サバイバーが母親の死に顔を見たくない関わりたくない気持ちから家族代行業を依頼しようと決めるまで。昔は母親にとっての子どもで、今は自分の子どもにとっての母親のパーセンテージのほうが高いが、どちらも経験しているので共感するところもある。この親のもとに産まれなければ、別の組み合わせならば、と思うほど親子って難しい。それでも子どもを10ヶ月お腹で育て出産後も親は続く、それだけでも十分ヘビーな行為ではあるとも実感する。
    著者が一番納得できる結論を導く事ができ何よりだと思う。

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    2025年05月28日
  • 母を捨てる

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    淡々と書かれている。
    家族代行やセルフネグレクトというものは知らなかった。
    捨ててもいいのだと思えると少し楽になる

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    2025年05月07日
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。

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    「家族代行」を利用している方が少なからずいる、という現実に驚き……。当事者ではなく、ある意味「世間の目」である親族の言動は、日本人らしい。「血縁なのだから助け合う」という考え方は幻想になりそうだ。

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    2025年04月23日
  • 大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました

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    ネタバレ

    「事故物件に住んでみた!」の著者もなかなか大変なことになっていたのを知る。
    事故物件とうつ病ってかなり相性悪そう。

    虫や臭いが漏れないようにと目張りをしている物件、まだ腐敗臭が残る物件に突撃する著者、ガッツがあるな。
    0円物件に色々なものを感じている著者とビジネスのことだけを考えている投資者の溝というか、違いが印象的だった。私は著者寄り。

    保証人を親族ではなく代理業者がやるようになってきた昨今、身元不明のままの人がますます増えそうな気がしてる。

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    2025年03月28日
  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    特殊清掃現場から見えてきたものが書かれている本。
    孤独死した人のことだけでなく、特殊清掃業者や生きているときにサポートする団体や人にもスポットが当たって話を聞いているところが興味深かった。
    終活サポートする団体の人が「要介護者と親族が笑顔で接するのが一番。ニコニコして介護できる状態を作る」というのが納得。
    こういうことはお願いしたいなと思った。
    特殊清掃現場というと老人の孤独死ばかり想像していたが、ゴミ屋敷に住んでいた若い人が失踪した事例は結構衝撃的だった。オムツが散乱したゴミ屋敷になっている最中も別居の家族と普通に付き合っていて、仕事にも普通に行っていたなんて…。

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    2025年02月26日
  • 孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル

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    ・孤独死の実情、防ぐための取り組み、関わる人たちの声などが書かれている本。
    ・結婚していても2人だけで閉じていれば、どちらかが亡くなったときに一気に孤立するリスクがある。
    友人知人とのコミュニケーションが大事。
    ・若い世代は隣近所や自分のことを深く知らない人には干渉されないほうがいいと感じているが、そういう考えはリスクが高い。
    多少面倒だと思っても近隣の人と挨拶するなどして交流することを心がけることが重要。
    ・高齢の孤立予防には、生涯現役で働くことが一番の処方箋。
    ・人と関わるのが苦手な人ほど地域の活動をして人と関わる機会を増やしたほうがいい。
    ・困っている人がいたら…頼まれたら助ける、頼まれ

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    2024年09月21日
  • 母を捨てる

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    「超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる」著者の自伝。
    同年代なので、暗い90年代とか「日本一醜い親への手紙」とか「完全自殺マニュアル」とかエヴァンゲリオンとかがグサグサ刺さる。
    ハルキストな現実逃避エセインテリおじさんとかも死ぬほどいた時代であったな…と思う。

    著者が書くように、そういう時代の空気があった。戦後の急激な変化に対応しきれない世代に育てられて旧態依然とした価値観に縛られながらも、新自由主義に踊らされたしらけ世代。

    そんな世代に育てられた私たち氷河期世代が生きづらさを抱えないわけないじゃないですか。
    母親のヒステリーと父親の暴力はほとんどの家庭で標準装備でしたよね。離婚とか難しい

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    2024年09月17日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    途中で気分が悪くなったり、愕然したりしましたが、これもまた現実なのだと認識していかなければならないと感じました。

    特殊清掃が増えていく世の中であってほしくないと思いますが、近所か家族等の関係性が薄まっているので難しいと思いました。

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    2024年08月11日
  • 孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル

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    なかなか思えないようだった。筆者は丁寧に取材を重ねて、この課題と向き合っている姿がよくわかった。
    筆者のような意識を持って、人との付き合いについて今一度考えさせられる本だった。

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    2024年05月06日
  • 母を捨てる

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    「母をさがす」の後に読んだこの本は、真逆と言ってもいいような…

    時代や社会情勢、環境により自分の思うようにならなかった…という母親もいるかもしれないし、それぞれ母親に対する思いは違うのもわかる。

    著者は、赤裸々に毒母との38年を描いている。
    4歳の時の記憶にある虐待から始まり、教育虐待、そして中学からは引きこもり、家庭内暴力…など。

    本当は愛情に飢えていたのかもしれない、虐待されながらも母親の身体の温かさを感じたり、作文を書き表彰され喜んでもらえることを望んでいたのだから。
    だけど「日本一醜い親への手紙」を何度も読むということは、知らない誰かも似たような気持ちだと感じていたかったのかと思

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    2024年04月19日
  • 生きづらさ時代

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     私自身も生きづらいなぁと思っていて、タイトルに惹かれ、この本を手に取ってみたが、共感はなし。ただ、自分の知らない世界を知れた。また世に対する味方を変える一つになった。

     一つはっとさせられたエピソードがある。最近の若者は質素の再発見、"アップデートされた清貧"という新しいライフスタイルを提案している。生活レベルを下げつつ金銭的な自己防衛に努め、日常の小さな幸せに目を向ける。言わば生存戦略だと。"社会が変わらなければ、自分が変われ"という自己啓発的な思考がある。

     まさに私もそうやって"自分が変わる"にフォーカスしていた…。社会は

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    2023年10月01日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    孤独死した物件の清掃を担う、特殊清掃業者を取材した本。
    覚悟はしていたけど、かなりグロテスクな描写が多かった。

    特に夏場は、特殊清掃業者の繁忙期。
    遺体の腐敗進行が速いため、近隣住民からの苦情が殺到するから。
    あとは、熱中症による死亡も多いから、夏場は孤独死が多いらしい。
    孤独死するような人は貧困層が多いから、そもそもエアコンがなかったり、あっても電気代が高いからつけなかったり、壊れていて放置したりすることが多い。

    高齢者だと、行政の福士に繋がりやすいが、問題は福士に繋がらない若い現役世代。
    失恋、離婚、退職、様々な原因で人生に躓いた人が心を病み、立ち上がることが出来ないまま、どんどん生活

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    2022年11月29日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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     この本からは特殊清掃業車の過酷さと孤独死の社会問題が見えた。
     
     言葉だけは聞いたことがあった特殊清掃だが実際に話を読んでみるとかなりえぐい現状が出てきた。    
     例えば死体跡に残る黒い体液や酷い匂い、ゴミで埋め尽くされ虫が溢れる部屋など。特に夏場は暑さでさらに酷い状況のようだ。こういった部屋を掃除しなくてはならない。
     仕事を受ける流れとしては故人の近隣の人が部屋の匂いに気づき大家、管理会社、遺族などに伝えられそこから連絡が入ることが多い。特に夏場は暑さで死体の腐敗が速く酷い匂いによって発覚することが多く件数も多く、業者にとっては稼ぎ時だ。逆に冬は反対の理由で気づかれづらく数も少な

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    2022年03月04日
  • 大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました

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    事故物件について調べ、体験してきたレポート。最後の、現場検証に立ち会ってきた警察官の方の言葉が印象に残った。
    「浄土真宗だったか、人間は生まれたときから死につかっているというわけではないんですが、みんないつか死ぬわけだから、死に様をどういうふうに迎えるかというだけなんです。私も明日死ぬかわからない。、だから、その日その日を大事に生きるしかない。」p139
    孤独な遺体に接した時に、看取ってあげたからねと遺体の顔を拭いてあげる彼の優しさと誇りを感じた。
    生きているうちにできることは何か、何をするのか、したいのか、考えさせられた。

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    2021年04月16日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    フリーライターによる孤独死の現状とそれをサポートする家族や業者の奮闘を、第三者の立場で、冷静かつ温もりを保ちつつ紹介したルポ。
    読みやすく、孤独死のその住まいの対処の過酷さが伝わってきました。
    大阪のメモリーズの横尾さんの思いが心に響きました。
    生前整理ではなく、「生きていくための整理」である「福祉整理」をしたいと。「健康で自立した生活ができるようにするお部屋の片づけ、前を向いていくための整理をしたい。」p224
    「取材を通して感じたのは、問題は一人で亡くなることではなく、もっと前の段階にある、ということだった。」p263
    これにも共感。そもそも、を見つめないと改善には繋がらない。
    実は身近な

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    2020年11月13日
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。

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    家族に遺棄された人々の末路、孤独死の現場を描く。家族遺棄社会と戦う人々の姿も書いているが、個々の取組みは限界がある。社会的な仕組みづくりが必要なのだろう。自分も息子や娘に負担をかけたくない。子どもたちはどう思っているだろう…。

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    2020年11月05日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    今は年間3万人も孤独死しているらしい。セルフネグレクトにより、部屋はゴミ屋敷と化していく。紹介例は少ないが、特殊清掃の現場と、清掃人の感情、孤独死した人たち一人ひとりに寄り添う書。

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    2020年10月23日