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Posted by ブクログ
「母をさがす」の後に読んだこの本は、真逆と言ってもいいような…
時代や社会情勢、環境により自分の思うようにならなかった…という母親もいるかもしれないし、それぞれ母親に対する思いは違うのもわかる。
著者は、赤裸々に毒母との38年を描いている。
4歳の時の記憶にある虐待から始まり、教育虐待、そして中学からは引きこもり、家庭内暴力…など。
本当は愛情に飢えていたのかもしれない、虐待されながらも母親の身体の温かさを感じたり、作文を書き表彰され喜んでもらえることを望んでいたのだから。
だけど「日本一醜い親への手紙」を何度も読むということは、知らない誰かも似たような気持ちだと感じていたかったのかと思うと辛すぎる。
何歳になっても、母に認めてもらいたい私が、確かにずっとここにいる。
その半面、母から逃れたいという相反する強烈な思いもある。
そう言う著者が、死ぬまでこの苦しみを感じるならと書くことで母を捨てたのだと。
激しさのなかに孤独を感じた。