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特殊清掃、略して“特掃”。遺体発見が遅れたせいで腐敗が進んでダメージを受けた部屋や、殺人事件や死亡事故、あるいは自殺などが発生した凄惨な現場の原状回復を手掛ける業務全般のことをいう。そして、この特殊清掃のほとんどを占めるのは孤独死だ。著者の試算によると、わが国では現在およそ1000万人が孤立状態にある。これは、とてつもなく大きな数字だ。そして、孤独死の8割を占めるごみ屋敷や不摂生などのセルフ・ネグレクト(自己放任)は、“緩やかな自殺”とも言われており、社会から静かにフェードアウトしていっている。誰もが、いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。けれども、死を迎えるに当たってあらかじめ準備をすることはできる。死別や別居、離婚などで、私たちはいずれ、おひとりさまになる。そんなときに、どんな生き様ならぬ死に様を迎えるのか。本書では、特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私たちにとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に徹底的に向き合う。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
Posted by ブクログ 2022年05月27日
内向的な人にはささりやすい内容と感じた。
自分の死に方であったり、大切な人が急にいなくなったりと言う悲しみであったり。死を身近なものとして普段から感じているかどうかによってかなり感じ方が違うと思う。
第二章で、家族が亡くなったがあまりにも遺体の損傷が酷いので会わない方がいい、という場面ががあったが自...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月26日
特殊清掃…殺人現場、遺体発見が遅れたせいで腐敗やダメージが進んだ部屋、ゴミ屋敷化した部屋などを掃除するお仕事。
特殊清掃を請け負う5人の方の人生とその現場、
そして亡くなった人の見え隠れする人生を描いたルポ
まるで本からその現場の温度と臭いまでが伝わってくる…
著者の思いまでもが伝わってくる…
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月03日
特殊清掃をする人や孤独死に至る前にサポートする人にも迫っている。
孤独死が特殊なものではなくて、生きづらさは元々の性格だけでなく、セルフネグレクトは様々なことがきっかけになる。
自分自身にも家族にも有り得ることに感じて怖くなった。
子供がいても、親や兄弟と定期的に会っていてもごみ屋敷になっている可...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月17日
起きて、出かけて、帰ってくる。家には誰もいない。語らいながら食事をする相手もいない。生きる気力が失せ、朽ち果てていく。いつしかゴミも溜まっていく。悪化していく持病。逃れようにも体の自由が利かない。助けが来るあてもない。苦しみ抜いた末にやっと訪れる死の境地。なきがらが悪臭を放つ。染み出た体液が床を汚す...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月12日
社会で表舞台には出ないけれど、必ず、そして今やものすごく需要のある業種だと思う。
このような業種を特殊清掃ということを初めて知った。
かなりしっかり書いてあるので、読むのが苦手な人もいるかもしれないが、増えてこればそれだけ悪徳業者もいる、この本に載っているような良心的な業者もいる、見極めが難しい。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月30日
特殊清掃の人は利益度外視でやっているということが分かり、大変恐縮したような気持ちで本書を読み終えましたとも…! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、中にはぼったくりとも言えるような金額を遺族に吹っ掛ける業者も居るようですがね…本書に登場した自称スーパーマンの男性なんか尊敬と言う言葉じゃ足...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月05日
最近は話題になることも増えた、「特殊清掃」の世界。
興味本意で読んでみると、重く、そして、悲しくて切なくなり、そうして、どうにも解決できないやるせなさに向き合うことになります。
特殊清掃を実際に行うひとの想い。
突然、日常生活では無関係だった人について、血縁があるからといって責任をとらざるを得なく...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月26日
以前、所有していたアパートで孤独死の案件があった。
独居男性だったが、とある新興宗教の信者だったこともあってか、翌日には訪問した信者に発見され、遺体の損傷などはさほどなかったようだ。
少なくとも宗教を媒介にした他者との交流が、彼にはあったということだ。
とはいえ、当人の死後は、葬儀をしてくれるわけで...続きを読む
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