菅野久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人も遺品も〝ゴミ〟になる
凄まじい腐臭の漂う部屋で――
私は、亡くなった人々の抱えていた「生きづらさ」が 他人事とは思えなかった。
誰もが自分の死から逃れられない。
気鋭のノンフィクションライターが壮絶な〝後始末〟の実態に迫る。
各メディアで大反響! 待望の文庫化。
「特殊清掃」 とは、自殺や殺人事件などが起きた凄惨な死の現場の原状回復を行う業務全般をさす。そして、そのほとんどを占めるのが孤独死だ。
私たちはいずれ一人になる。孤独死やゴミ屋敷などの壮絶な清掃現場をクローズアップし、死者たちの苦悩に思いを馳せ、特殊清掃人らの生きざまを描き、日本社会が抱える孤独・孤立問題に斬り込んだ渾身のノンフィクション。
男の人の方が寿命が短いので 最後は1人になるんだろうなと思い読んでおこうと思った。
終わりの方の大阪の業者さんの社長さんに頼りたくなる気持ち、とてもよくわかる。
苦しまないで死ぬのって難しいな…
この本読んだら 病院や施設で最期を迎える方がまだマシだなと思った。
暑い時期に賃貸で孤独死したら 業者によってはすごく費用がいるんだな。
これから、孤独死する人も特殊清掃会社ももっと増えるだろうなと思う。 -
購入済み
特殊清掃業は別作品で読んだことがありますが、この作品は絵が綺麗なせいで虫などの描写がリアルで良くも悪くも圧倒されました。キャラも個性的だし、面白いと思います。
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Posted by ブクログ
セルフネグレクト、孤独死や特殊清掃に興味がある。
私達普通の人は常に何かの目標に向かって毎日を忙しく過ごしている。好きな人に愛されたい、昇進したい、評価されたい、子供を良い大学に入れたい、美味しい物を食べたい、、、など生きることや生殖に関連した煩悩に常に振り回されそれを満たすのに忙しい。
でも、それらが上手く行かなくなったときに、全てがどうでも良くなる瞬間というのは誰にでもある。
そこから這い上がるか、そのままネグレクトに陥るかの違いで、孤独死、廃人が社会から隔絶されてしまうのは悲しい世の中。コロナを経て、ネット社会も合間って繋がりがなくても普通の人は生きていける世の中になったが、弊害というのは確実に存在する。
孤独死が悲しいことだと思うのは生きている人間からの偏見だと思うが、その前段階で、ネグレクトに陥らないネットワーク、近所同士の井戸端会議のようなものは、人類繁栄には必要なものだったのではないか。
特殊清掃人はこの世の中で「人がやりたがらない事」の代表格を引き受けているすごい人たち。いくら仕事といえども地獄のような環境で黙々と作業する姿を想像するとむしろ神々しい。 -
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷の解像度が高い。特段文章力や表現力や語彙力が高いわけでもないのに、これでもかこれでもか、と繰り出される描写にかなりダメージをうける。現場を見たからこその執拗さなのだろか。
特殊清掃業(のみならず、人が避ける仕事)を信念を持って生業とする方を尊敬するとともに、これは行政の仕事だよな、とも思う。
社会福祉が国や市町村によらず、ビジネスによって賄われることと、相互扶助の精神が機能しない事は同じ問題に根ざしているのではなかろうか。
AIと機械が死体を片付ける社会、結構ではないかと思ってしまう私は緩やかに孤独死に向かっているのかもしれない。
この本から受けたダメージが回復したら安楽死の本でも読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
特殊清掃の人は利益度外視でやっているということが分かり、大変恐縮したような気持ちで本書を読み終えましたとも…! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、中にはぼったくりとも言えるような金額を遺族に吹っ掛ける業者も居るようですがね…本書に登場した自称スーパーマンの男性なんか尊敬と言う言葉じゃ足りないくらい尊敬に値しますねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
孤独死を無くすためにAIを活用するとか本書には様々な案が取り上げられていますが、結局のところ、人は人の間だけでしか生きられない…だからこそ人間!と書くのであってね、近隣の人が見つけてあげられるのが一番じゃないでしょうかね…日頃からのお付き合いが重要というわけですな…さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
ネタバレ※インスタに掲載したコメントの転載です
昨年の夏、熱中症による孤独死が多かった。腐敗した遺体があった部屋を現状回復させる現場のルポは、読んでいてかなりキツイ。でも、それは自分の隣の部屋で起きているかもしれないし、最近、連絡が取れていない身内や知人に起きているできごとかもしれない。
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生野区は高齢化率31.4%、ひとり暮らし高齢者比率20.6%でどちらも24区中2位で、地域福祉が充実しているから一人でも暮らせるともとれるが、こどもや孫世代がまちに帰ってこない結果とも言える。また、家賃の安さからの流入も一定ある。
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この本には、40代・50代という年齢ゆえに福祉ネットワークから漏れて孤立し、ゴミ屋敷の中で死んでいた人の話も出てくる。制度はいつも、法そのものが古かったり、施策が作る側の想像力が欠けていたりして、なかなか穴が埋まらない。その現実を突きつけられる。
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若いときはエリートで、外資系の企業で活躍していた兄は、ある時期から「仕事が忙しい」と会う機会がなくなった。20年ぶりに会うと、ゴミに埋もれて引きこもっていた。失職したことを、知られたくないがゆえに、身内に「助けて」が言えなかった不幸。
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必要な時に「助けて」と言えることこそ、「生きる力」。でも、言えない人がいる。不器用で傷つきやすくて、周りが時間をかけて関係を築かなければ悩みが言えない。その人の「生きたい」「立ち直りたい」気持ちを呼び起こし、応援し、ゆっくり一緒に歩いていく役割の人たちは誰なのか、行政職員の人員が増えない中で、悩む。
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今言えるのは、とにかくひとり暮らしの身内がいれば、近所の人にも一度お願いをしておくといいことと、ITも活用した見守りサービスを使うこと。そして、自分の近所に住む人を「気にかける」ことから始めたい。
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この本では、孤独死した人やその家族、特殊清掃に関わる人の人生を感じるだけでなく、解決のヒントが最後にまとめてある。
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その中で「これだ!」と思ったのは「セカンド小学校」というアイデア。孤独死者数・年間約3万人という数字を出した研究者の提案で、リタイア後の生涯学習などを義務化するというもの。定年後に全員、地域の「セカンド小学校」に入り、出席すれば地域の商品券がもらえたり、逆に欠席すれば年金が減額される。
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強制力を伴うので、地域ネットワークの中に入りやすくなるし、「閉じこもり」が避けられる……生野区のめざす「まちぐるみ教育・みんなの学校」構想の中に入れこめるような提案だった。
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行政としての視点で読みながら、一方で「自分はどんな人生の終わり方をしたいか」についても、考えてしまう一冊。重かった。