菅野久美子のレビュー一覧

  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    人も遺品も〝ゴミ〟になる 
     
    凄まじい腐臭の漂う部屋で―― 
    私は、亡くなった人々の抱えていた「生きづらさ」が 他人事とは思えなかった。 
     
    誰もが自分の死から逃れられない。 
    気鋭のノンフィクションライターが壮絶な〝後始末〟の実態に迫る。 
    各メディアで大反響! 待望の文庫化。  
     
    「特殊清掃」 とは、自殺や殺人事件などが起きた凄惨な死の現場の原状回復を行う業務全般をさす。そして、そのほとんどを占めるのが孤独死だ。  
    私たちはいずれ一人になる。孤独死やゴミ屋敷などの壮絶な清掃現場をクローズアップし、死者たちの苦悩に思いを馳せ、特殊清掃人らの生きざまを描き、日本社会が抱える孤独・孤立

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    2025年07月31日
  • 女性用風俗 ~第二の性春を買う女たち~(分冊版) 【第1話】

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    学生の頃の同級生の心ない言葉が、主人公のその後の人生にも影響を与えてしまっているのがとても切ない。
    どんな方法であれ、彼女が前向きに生きて行くきっかけが出来たのなら良かったと思う。

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    2025年07月18日
  • 事故物件 死屍の部屋は最期を語る(分冊版) 【第1話】

    購入済み

    特殊清掃業は別作品で読んだことがありますが、この作品は絵が綺麗なせいで虫などの描写がリアルで良くも悪くも圧倒されました。キャラも個性的だし、面白いと思います。

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    2025年02月27日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    何気なく読み始めたが、ずっしりと心に重くのしかかってくるような内容だった。人と人との付き合いが希薄になり、誰にも気づかれないうちに亡くなってしまう。どうしたら、そんな状態を防ぐことが出来るだろうか。考え続けなくてはいけない。

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    2024年09月18日
  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    孤独死したくない〜でも自分がどう死ぬかなんて自殺以外にはわからない。孤独死しても早く発見されるようにはどうすればいいのか読後頭の隅で考えています。

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    2024年08月31日
  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    セルフネグレクト、孤独死や特殊清掃に興味がある。
    私達普通の人は常に何かの目標に向かって毎日を忙しく過ごしている。好きな人に愛されたい、昇進したい、評価されたい、子供を良い大学に入れたい、美味しい物を食べたい、、、など生きることや生殖に関連した煩悩に常に振り回されそれを満たすのに忙しい。
    でも、それらが上手く行かなくなったときに、全てがどうでも良くなる瞬間というのは誰にでもある。
    そこから這い上がるか、そのままネグレクトに陥るかの違いで、孤独死、廃人が社会から隔絶されてしまうのは悲しい世の中。コロナを経て、ネット社会も合間って繋がりがなくても普通の人は生きていける世の中になったが、弊害というの

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    2024年08月13日
  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    菅野久美子『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』毎日文庫。

    壮絶な特殊清掃の現場にスポットを当てたルポルタージュにより、今まさに崖っぷちにある日本社会の現状を炙り出したノンフィクション。

    以前読んだ双葉文庫の『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』とも重なる部分が多い。


    自殺や殺人事件などが起きた凄惨な死の現場の原状回復を行う業務全般を担う『特殊清掃』。『特殊清掃』に頼らざるを得ない現場の殆どをを占めるのが孤独死である。

    本作では、こうした悲惨な特殊清掃の現場や孤独死した人物の過去や家族、関係者の証言などから孤独・孤立社会の実態に迫ろうとしている。


    日本独特の終身雇用制と

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    2024年08月09日
  • 超孤独死社会 【毎日文庫】

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    ゴミ屋敷の解像度が高い。特段文章力や表現力や語彙力が高いわけでもないのに、これでもかこれでもか、と繰り出される描写にかなりダメージをうける。現場を見たからこその執拗さなのだろか。

    特殊清掃業(のみならず、人が避ける仕事)を信念を持って生業とする方を尊敬するとともに、これは行政の仕事だよな、とも思う。
    社会福祉が国や市町村によらず、ビジネスによって賄われることと、相互扶助の精神が機能しない事は同じ問題に根ざしているのではなかろうか。

    AIと機械が死体を片付ける社会、結構ではないかと思ってしまう私は緩やかに孤独死に向かっているのかもしれない。
    この本から受けたダメージが回復したら安楽死の本でも

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    2024年08月02日
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。

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    それでも遺族かと!…と言いたくなるが実際に遠縁の親類の死についていきなり投げられても納得はできないだろうなぁとは思う。
    多分戦前頃までの日本はムラ社会で親戚やらご近所の繋がりが強く、戦後は会社という新たな形態でムラ社会を代替えする様な流れであったが少子高齢化により破綻したとも見える。
    本書に出てきた組み立て式の道具でどんな依頼も受ける神主さんの国の滅びを予見する様な発言が印象に残った。

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    2024年05月05日
  • 孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル

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    菅野久美子『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』双葉文庫。

    2017年刊行の同名作品を加筆修正、文庫化。

    双葉文庫からルポルタージュが刊行されるのは珍しい。

    孤独死を迎える人は現在でも年間3万人と言われる。未婚率の増加などで単身世帯は年々増加し、2030年には3世帯に1世帯が単身世帯になると言う。つまりは、将来的にますます孤独死が増加することが予測されるということだ。その数1000万人。日本の人口の10%余りが孤独死予備軍とされているのだ。

    著者は実際に孤独死が起きた現場に赴き、遺族にインタビューを行ったり、孤独死を防ぐためのコミュニティの場をルポするなど、孤独死の問題とそれを

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    2024年02月17日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    特殊清掃をする人や孤独死に至る前にサポートする人にも迫っている。
    孤独死が特殊なものではなくて、生きづらさは元々の性格だけでなく、セルフネグレクトは様々なことがきっかけになる。
    自分自身にも家族にも有り得ることに感じて怖くなった。

    子供がいても、親や兄弟と定期的に会っていてもごみ屋敷になっている可能性はある。
    助けを求めない、問題ないという相手にどこまで突っ込んでいけるものなのか、社会福祉として公的に出来るのがベストだけど。
    時々ある成年後見人の弁護士が横領とかのニュースを思い出すとひとつに頼りきりも怖いような。

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    2023年11月03日
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。

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    家族代行サービスや特殊清掃員といった人達の取材をもとに孤独死やその背景となった社会に関してのルポ

    家庭のあり方は変わっている。
    健常的な多くの人は知らないけど
    相当に悲惨な社会状況であることを知れる。
    それに対して活動している人達がいるのが救い。

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    2022年07月07日
  • ルポ 女性用風俗

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    最近ジャンルとして確立してきた女性用風俗について、利用者、経営者、セラピストらのルポと、宮台氏との対談

    男女雇用均等やコロナ禍の背景だったり
    風俗を利用する男女の違いだったり、
    全部そうではないでしょうと思うけど
    現代日本を知る上で色々と興味深い

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    2022年06月30日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    起きて、出かけて、帰ってくる。家には誰もいない。語らいながら食事をする相手もいない。生きる気力が失せ、朽ち果てていく。いつしかゴミも溜まっていく。悪化していく持病。逃れようにも体の自由が利かない。助けが来るあてもない。苦しみ抜いた末にやっと訪れる死の境地。なきがらが悪臭を放つ。染み出た体液が床を汚す。幾日も経ち誰かが気づく・・2040年には単身世帯が4割。希薄化する人間関係。増え続ける孤独死。特殊清掃の需要も上がる。その現場で慮られる故人の末日。尊厳あるはずだった人生。壊れていく社会。絆の大切さを知る。

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    2022年06月17日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    社会で表舞台には出ないけれど、必ず、そして今やものすごく需要のある業種だと思う。
    このような業種を特殊清掃ということを初めて知った。
    かなりしっかり書いてあるので、読むのが苦手な人もいるかもしれないが、増えてこればそれだけ悪徳業者もいる、この本に載っているような良心的な業者もいる、見極めが難しい。

    見分けるための業者に星をつけての義務でもできたらいいのに。

    自分の時や親がこのようになったら、と思うと、
    1度調べて見ないと行けないと思う。

    だけどこのような事態を生まないことが1番なのか…

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    2021年01月12日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    ネタバレ

    凄まじかった。

    こんな風に孤独死に向き合ってくださる特殊清掃の方々。社会的な地位は高くないが、今後ますます必要とされることだろうと思う。

    ドライすぎる人では周囲に寄り添えないし、共感力の高すぎる人には辛すぎて出来ない仕事。

    本当に頭が下がります。

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    2020年12月19日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    特殊清掃の人は利益度外視でやっているということが分かり、大変恐縮したような気持ちで本書を読み終えましたとも…! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、中にはぼったくりとも言えるような金額を遺族に吹っ掛ける業者も居るようですがね…本書に登場した自称スーパーマンの男性なんか尊敬と言う言葉じゃ足りないくらい尊敬に値しますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    孤独死を無くすためにAIを活用するとか本書には様々な案が取り上げられていますが、結局のところ、人は人の間だけでしか生きられない…だからこそ人間!と書くのであってね、近隣の人が見つけてあげられるのが一番じゃないでしょうかね…日頃

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    2020年11月30日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

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    最近は話題になることも増えた、「特殊清掃」の世界。
    興味本意で読んでみると、重く、そして、悲しくて切なくなり、そうして、どうにも解決できないやるせなさに向き合うことになります。

    特殊清掃を実際に行うひとの想い。
    突然、日常生活では無関係だった人について、血縁があるからといって責任をとらざるを得なくなる人の想い。
    そうした状況になるとは全く知らなかった肉親の、無念の想い。

    いろいろなものが渦巻いてしまい、文章から現場の臭いが漂ってくるようで息苦しくなります。

    ひとは一人では生きていけません。

    どこででもよく聞くことばです。

    では、ひとが一人で死んだらどうなるのか。

    それがよくわかりま

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    2019年09月05日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ※インスタに掲載したコメントの転載です

    昨年の夏、熱中症による孤独死が多かった。腐敗した遺体があった部屋を現状回復させる現場のルポは、読んでいてかなりキツイ。でも、それは自分の隣の部屋で起きているかもしれないし、最近、連絡が取れていない身内や知人に起きているできごとかもしれない。

    生野区は高齢化率31.4%、ひとり暮らし高齢者比率20.6%でどちらも24区中2位で、地域福祉が充実しているから一人でも暮らせるともとれるが、こどもや孫世代がまちに帰ってこない結果とも言える。また、家賃の安さからの流入も一定ある。

    この本には、40代・50代という年齢ゆえに福祉ネットワークから漏れて孤立し、

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    2019年08月12日
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

    Posted by ブクログ

    子と同居しているのに親の死に1週間も気が付かないというのが衝撃だった。同居していてそこまで疎遠な関係というのがちょっと理解できないし、これで孤独死が起こるのなら対策の立てようがない。

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    2019年10月09日