菅野久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セルフネグレクト、孤独死や特殊清掃に興味がある。
私達普通の人は常に何かの目標に向かって毎日を忙しく過ごしている。好きな人に愛されたい、昇進したい、評価されたい、子供を良い大学に入れたい、美味しい物を食べたい、、、など生きることや生殖に関連した煩悩に常に振り回されそれを満たすのに忙しい。
でも、それらが上手く行かなくなったときに、全てがどうでも良くなる瞬間というのは誰にでもある。
そこから這い上がるか、そのままネグレクトに陥るかの違いで、孤独死、廃人が社会から隔絶されてしまうのは悲しい世の中。コロナを経て、ネット社会も合間って繋がりがなくても普通の人は生きていける世の中になったが、弊害というの -
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菅野久美子『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』毎日文庫。
壮絶な特殊清掃の現場にスポットを当てたルポルタージュにより、今まさに崖っぷちにある日本社会の現状を炙り出したノンフィクション。
以前読んだ双葉文庫の『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』とも重なる部分が多い。
自殺や殺人事件などが起きた凄惨な死の現場の原状回復を行う業務全般を担う『特殊清掃』。『特殊清掃』に頼らざるを得ない現場の殆どをを占めるのが孤独死である。
本作では、こうした悲惨な特殊清掃の現場や孤独死した人物の過去や家族、関係者の証言などから孤独・孤立社会の実態に迫ろうとしている。
日本独特の終身雇用制と -
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷の解像度が高い。特段文章力や表現力や語彙力が高いわけでもないのに、これでもかこれでもか、と繰り出される描写にかなりダメージをうける。現場を見たからこその執拗さなのだろか。
特殊清掃業(のみならず、人が避ける仕事)を信念を持って生業とする方を尊敬するとともに、これは行政の仕事だよな、とも思う。
社会福祉が国や市町村によらず、ビジネスによって賄われることと、相互扶助の精神が機能しない事は同じ問題に根ざしているのではなかろうか。
AIと機械が死体を片付ける社会、結構ではないかと思ってしまう私は緩やかに孤独死に向かっているのかもしれない。
この本から受けたダメージが回復したら安楽死の本でも -
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菅野久美子『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』双葉文庫。
2017年刊行の同名作品を加筆修正、文庫化。
双葉文庫からルポルタージュが刊行されるのは珍しい。
孤独死を迎える人は現在でも年間3万人と言われる。未婚率の増加などで単身世帯は年々増加し、2030年には3世帯に1世帯が単身世帯になると言う。つまりは、将来的にますます孤独死が増加することが予測されるということだ。その数1000万人。日本の人口の10%余りが孤独死予備軍とされているのだ。
著者は実際に孤独死が起きた現場に赴き、遺族にインタビューを行ったり、孤独死を防ぐためのコミュニティの場をルポするなど、孤独死の問題とそれを -
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特殊清掃の人は利益度外視でやっているということが分かり、大変恐縮したような気持ちで本書を読み終えましたとも…! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、中にはぼったくりとも言えるような金額を遺族に吹っ掛ける業者も居るようですがね…本書に登場した自称スーパーマンの男性なんか尊敬と言う言葉じゃ足りないくらい尊敬に値しますねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
孤独死を無くすためにAIを活用するとか本書には様々な案が取り上げられていますが、結局のところ、人は人の間だけでしか生きられない…だからこそ人間!と書くのであってね、近隣の人が見つけてあげられるのが一番じゃないでしょうかね…日頃 -
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最近は話題になることも増えた、「特殊清掃」の世界。
興味本意で読んでみると、重く、そして、悲しくて切なくなり、そうして、どうにも解決できないやるせなさに向き合うことになります。
特殊清掃を実際に行うひとの想い。
突然、日常生活では無関係だった人について、血縁があるからといって責任をとらざるを得なくなる人の想い。
そうした状況になるとは全く知らなかった肉親の、無念の想い。
いろいろなものが渦巻いてしまい、文章から現場の臭いが漂ってくるようで息苦しくなります。
ひとは一人では生きていけません。
どこででもよく聞くことばです。
では、ひとが一人で死んだらどうなるのか。
それがよくわかりま -
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ネタバレ※インスタに掲載したコメントの転載です
昨年の夏、熱中症による孤独死が多かった。腐敗した遺体があった部屋を現状回復させる現場のルポは、読んでいてかなりキツイ。でも、それは自分の隣の部屋で起きているかもしれないし、最近、連絡が取れていない身内や知人に起きているできごとかもしれない。
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生野区は高齢化率31.4%、ひとり暮らし高齢者比率20.6%でどちらも24区中2位で、地域福祉が充実しているから一人でも暮らせるともとれるが、こどもや孫世代がまちに帰ってこない結果とも言える。また、家賃の安さからの流入も一定ある。
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この本には、40代・50代という年齢ゆえに福祉ネットワークから漏れて孤立し、 -
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以前、所有していたアパートで孤独死の案件があった。
独居男性だったが、とある新興宗教の信者だったこともあってか、翌日には訪問した信者に発見され、遺体の損傷などはさほどなかったようだ。
少なくとも宗教を媒介にした他者との交流が、彼にはあったということだ。
とはいえ、当人の死後は、葬儀をしてくれるわけでも合同墓に入れてくれるとかいうわけでもなく、なんのための宗教だと思わないでもなかったが。
著者も述べるように、孤独死に至るまでには、その前に幾つもの人生の躓きがあるのだろう。
それが何だったのかは知る由もないが、彼も、汚部屋や悪臭のクレームだけでなく、家賃の滞納が目立ち始め、退去に向け訴訟を行って -
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ネタバレ2024/12/22予約 34
2025/03/11予約 18
虐待サバイバーが母親の死に顔を見たくない関わりたくない気持ちから家族代行業を依頼しようと決めるまで。昔は母親にとっての子どもで、今は自分の子どもにとっての母親のパーセンテージのほうが高いが、どちらも経験しているので共感するところもある。この親のもとに産まれなければ、別の組み合わせならば、と思うほど親子って難しい。それでも子どもを10ヶ月お腹で育て出産後も親は続く、それだけでも十分ヘビーな行為ではあるとも実感する。
著者が一番納得できる結論を導く事ができ何よりだと思う。