菅野久美子のレビュー一覧

  • ルポ 女性用風俗
    タイトルのインパクトに惹かれて手に取った一冊。
    女性用風俗のルポルタージュから見えてくる今の日本の生きづらさが痛いほどに伝わってきた。
    タイトルで食わず嫌いしないで読むと目から鱗が落ちる経験が待っている。
  • ルポ 女性用風俗
    ■女性用風俗業界では女性がセラピストに依存してハマることを「沼る」と言い、逆にセラピストが女性を囲い込みわざと依存的な関係を作ることを「沼らせる」と表現する。性経験の少ない女性は、その「沼」に落ちやすい。
  • ルポ 女性用風俗
    ジェンダー平等時代の女性が抱える矛盾を女性用風俗が受け止めている

    メンタルが破壊された人々の拠り所になっているのか
  • ルポ 女性用風俗
    全体的には興味深かった。

    利用者さん、経営者層、セラピストのインタビューがなされていて、女性用風俗を俯瞰…まではいかないけれど、一通りのことは分かった。

    一方で著者の精神的な幼稚さが目立ったのが惜しい。自らに降りかかる不幸を社会や他人のせいにしているところが散見され、考察が浅くなってしまっていた...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    内向的な人にはささりやすい内容と感じた。
    自分の死に方であったり、大切な人が急にいなくなったりと言う悲しみであったり。死を身近なものとして普段から感じているかどうかによってかなり感じ方が違うと思う。
    第二章で、家族が亡くなったがあまりにも遺体の損傷が酷いので会わない方がいい、という場面ががあったが自...続きを読む
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。
    日本のコミュニティのベースとなっている血縁社会が崩壊しつつある中、家族に遺棄された人々の「孤独」環境について、その原因から実態まで、孤独にまつわる問題を紹介した著作。
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。
    周死期、つながりをどこかには持っておく必要がある、は本当にそう思う。でも難しいよね。特にコミュニケーションも技能だから、それを持てない場合、また障害がコミュニケーションを阻害するものだった場合、あるいはそれまでの来歴が邪魔をする場合。
    それでも、孤立死に対応する人たちがこれだけいる。すごいことだと思...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    特殊清掃…殺人現場、遺体発見が遅れたせいで腐敗やダメージが進んだ部屋、ゴミ屋敷化した部屋などを掃除するお仕事。

    特殊清掃を請け負う5人の方の人生とその現場、
    そして亡くなった人の見え隠れする人生を描いたルポ

    まるで本からその現場の温度と臭いまでが伝わってくる…
    著者の思いまでもが伝わってくる…
    ...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    壮絶な内容でした。少なくとも身近な人セルフネグレクトにならないよう、ゆるーい関係でも作っていきたいと思います。
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。
    それでも遺族かと!…と言いたくなるが実際に遠縁の親類の死についていきなり投げられても納得はできないだろうなぁとは思う。
    多分戦前頃までの日本はムラ社会で親戚やらご近所の繋がりが強く、戦後は会社という新たな形態でムラ社会を代替えする様な流れであったが少子高齢化により破綻したとも見える。
    本書に出てきた...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    特殊清掃をする人や孤独死に至る前にサポートする人にも迫っている。
    孤独死が特殊なものではなくて、生きづらさは元々の性格だけでなく、セルフネグレクトは様々なことがきっかけになる。
    自分自身にも家族にも有り得ることに感じて怖くなった。

    子供がいても、親や兄弟と定期的に会っていてもごみ屋敷になっている可...続きを読む
  • 家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。
    家族代行サービスや特殊清掃員といった人達の取材をもとに孤独死やその背景となった社会に関してのルポ

    家庭のあり方は変わっている。
    健常的な多くの人は知らないけど
    相当に悲惨な社会状況であることを知れる。
    それに対して活動している人達がいるのが救い。
  • ルポ 女性用風俗
    最近ジャンルとして確立してきた女性用風俗について、利用者、経営者、セラピストらのルポと、宮台氏との対談

    男女雇用均等やコロナ禍の背景だったり
    風俗を利用する男女の違いだったり、
    全部そうではないでしょうと思うけど
    現代日本を知る上で色々と興味深い
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    起きて、出かけて、帰ってくる。家には誰もいない。語らいながら食事をする相手もいない。生きる気力が失せ、朽ち果てていく。いつしかゴミも溜まっていく。悪化していく持病。逃れようにも体の自由が利かない。助けが来るあてもない。苦しみ抜いた末にやっと訪れる死の境地。なきがらが悪臭を放つ。染み出た体液が床を汚す...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    社会で表舞台には出ないけれど、必ず、そして今やものすごく需要のある業種だと思う。
    このような業種を特殊清掃ということを初めて知った。
    かなりしっかり書いてあるので、読むのが苦手な人もいるかもしれないが、増えてこればそれだけ悪徳業者もいる、この本に載っているような良心的な業者もいる、見極めが難しい。
    ...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    凄まじかった。

    こんな風に孤独死に向き合ってくださる特殊清掃の方々。社会的な地位は高くないが、今後ますます必要とされることだろうと思う。

    ドライすぎる人では周囲に寄り添えないし、共感力の高すぎる人には辛すぎて出来ない仕事。

    本当に頭が下がります。
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    特殊清掃の人は利益度外視でやっているということが分かり、大変恐縮したような気持ちで本書を読み終えましたとも…! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、中にはぼったくりとも言えるような金額を遺族に吹っ掛ける業者も居るようですがね…本書に登場した自称スーパーマンの男性なんか尊敬と言う言葉じゃ足...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    最近は話題になることも増えた、「特殊清掃」の世界。
    興味本意で読んでみると、重く、そして、悲しくて切なくなり、そうして、どうにも解決できないやるせなさに向き合うことになります。

    特殊清掃を実際に行うひとの想い。
    突然、日常生活では無関係だった人について、血縁があるからといって責任をとらざるを得なく...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    ※インスタに掲載したコメントの転載です

    昨年の夏、熱中症による孤独死が多かった。腐敗した遺体があった部屋を現状回復させる現場のルポは、読んでいてかなりキツイ。でも、それは自分の隣の部屋で起きているかもしれないし、最近、連絡が取れていない身内や知人に起きているできごとかもしれない。

    生野区は高齢...続きを読む
  • 超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
    子と同居しているのに親の死に1週間も気が付かないというのが衝撃だった。同居していてそこまで疎遠な関係というのがちょっと理解できないし、これで孤独死が起こるのなら対策の立てようがない。