あらすじ
数々の孤独死現場を取材してきた著者が直面した現場には、家族やパートナー、社会との関係に苦しんだ「生きづらさ」の痕跡があった──。他の人のように上手く生きられない。現代人が抱えるどうしようもない辛さを様々な角度と視点から探る、著者初のエッセイ。毒親、引きこもり、婚活、女性用風俗、就職氷河期世代……複雑に絡み合う現代の「B面」から、私たちの生き方を考える。
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Posted by ブクログ
私自身も生きづらいなぁと思っていて、タイトルに惹かれ、この本を手に取ってみたが、共感はなし。ただ、自分の知らない世界を知れた。また世に対する味方を変える一つになった。
一つはっとさせられたエピソードがある。最近の若者は質素の再発見、"アップデートされた清貧"という新しいライフスタイルを提案している。生活レベルを下げつつ金銭的な自己防衛に努め、日常の小さな幸せに目を向ける。言わば生存戦略だと。"社会が変わらなければ、自分が変われ"という自己啓発的な思考がある。
まさに私もそうやって"自分が変わる"にフォーカスしていた…。社会は変わらないと決めつけていた。いかんいかん。社会課題として認識しなくなると、自分で自分の首を締めかねない。これが普通と思ってはいけない。良き気付きをいただいたと思う。
【一言感想】
格差社会の日本。どちらに転ぶも自分次第。ただ必ずしも本人の問題だけでは済まされない。もっと視野を広げないとだな。