永野水貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレロザリーを救うためとはいえ、ブライトがウィステリアに持ちかけてきた話は中々えげつない。
タイトル通り、妹の代わりに死んでくれと言う。
彼女のブライトに対する気持ちに恐らく気付いていながら。
なまじそれまでの過程を丁寧に描いているからこそ、読んでいて余計に彼への怒りを募らせる羽目になった。
悪役というわけではなく、酷いことを言っている自覚もありながら、それでも結局やっていることはえげつない。
果たしてウィステリアの命を代償にロザリーと結ばれたとして、彼は幸せになれるのだろうか。
呪いのように、その後悔は付き纏うぞ。
そこまでの覚悟というか、将来の見通しまでは持てていなかったのではないかなと勝手に予想。
そのツケが、憂いある今の表情に、そしてきっと丸っと息子に出てきている。
身代わりになっても死ぬどころか、ほぼ当時の姿のまま40代に突入したウィステリア。
年齢は増えたが、初恋を未だ引きずったままなので、異性に耐性のないところにやって来たのが、何の因果かブライトの息子。
しかも見た目そっくり。
そりゃ40代と言えども彼女に冷静になれというのが難しいところ。
聖剣サルトとのツッコミというか漫才がなければ乗り越えられたかどうか。
喋る聖剣のキャラが明るく、ウィステリアにツッコミ入れながらも彼女の味方なのが、悲観的な状況の中でも話が暗くなりすぎなくてよかった。
聖剣の存在に随分救われている。
色々な意味で。
一方でやってきた息子のロイド。
天才肌の自信家だが、それゆえに拗らせている部分も。
前述通り、それは両親が抱えている呪いのような因果のせいもあると思う。
ロザリーはブライトがやらかした件を知らないから、まだ同情の余地はあるし、ロイドもまたそのことを知らないから。
そう、ウィステリアの身の上を知らないから、特に初っ端はかなり読者にも嫌われそうな性格で(初恋の男の顔して容赦なく酷いこと言ってくる感じ)何度真実をぶちまけてしまえよと思ったことか。
その真実を知ったときは、きっと自身の出自を悩むことになるのではないかなと今から楽しみ、もとい心配ではあるけれども。
そこからの手のひら返しが見たいというか。
まあ、その前に「堕ちそう」ではある。
王女アイリーンのためにやって来たというのに、目的を忘れていきそうな気がする。
幸い、ウィステリアはロザリーの義姉なので、甥っ子のロイドと直接の血の繋がりはないから、そういう意味での心配はないのだが。
弟子が堕ちるが早いか、師匠が堕ちるが早いか。
前者な気がする。
そう言えば、その王女アイリーンも何かただならない雰囲気があり、やらかしそうな雰囲気がひしひしと。
結構ドロドロした話になりそうなので、その辺の緩和にも是非聖剣どのには役に立っていただきたいところ。
次巻もぜひウィステリアと漫才のようなやり取りをして空気を和ませてくれ。 -
Posted by ブクログ
再読。
この著者さんの龍の物語よりも私はこちらのほうが断然好き。
レビュー見ていたらだいぶ酷評が多かったのに驚きました……^^;
悪くはないと思うのですが……難しいですね。
切ないです。主人公は自分を妻に、と望むかつての幼馴染兼、師匠を殺された仇として対決しなければならなくなってしまいます。そのために使役する式神を呼ぶのですが、彼に恋をしてしまって……な物語。
憎しみを抱きつつ、けれど式神に恋をしてしまって、しかも仇には重い事情があって……というのがすごく丁寧に描写されていると思います。
中国風の雰囲気も時々挟まれる神秘的な表現に後押しされて想像しやすかったです。何というか、主人公が不憫でなりません。こんなに色々重い事情を抱えながらひねくれなかったのはむしろ奇跡
最後の希望を残しつつ……?というのが何とも空虚な気分(苦笑
話を続けるのかどうかこの時にはわかっていなかったのかもしれません。だからなのか酷評が多いのかなぁ。。私としてはもっと続いて欲しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ容赦ないな・・・黒竜カップルの迎えた結末が、美しくはあるけど悲惨すぎる。特に隻眼の彼が。人間を永久に選んだ竜に対する同族からの見解とか、とにかく少女小説らしからぬ容赦のなさ。どうにか寿命伸ばしたりして一緒にいられる方法があるんじゃないかと思ってたけど、ほんとにないのね。
うーん、竜にとってあまりにも短すぎる時間、刹那であるがゆえの美しさというのは確かにあるが、それは幸せと言い切るには切なさを多く含んでるよね。澄白達にはどうか少しでも幸せな結末を、と祈る。
あと、例の弟くんの黒竜についてなんだが、彼があんなにも策を巡らせ姑息であるのは、人間を食べてるからかなーとちょっと思ったり。人間のそういう部分を、食べることで彼は取り込んでしまったのかなと。そういう能力の持ち主のようだし。黒竜の種族としての特徴でもあるらしい狩人としての高潔さが、彼には感じられないよ。 -
Posted by ブクログ
前の巻から1年経ちました!(発売が)
表紙を見て男性陣が足だけに…!笑いと驚きです(笑
何となくこんな展開だろうなって思ったら結構壮大だった
メルクリオさんは予想を超えるイケメンだった!父は若いしもっと親父っぽい(?)と思ってた(笑)
イラストも前より好みです!
二人とも最初は冷たいなぁ、とか思ったけど案外良い人だったし、後半の父の態度は完璧に一族の長としてでなく一人の父親として主人公と向き合えていて安心したな
そして最後の最後で男性陣に言った言葉の意味が気になる
駆け落ちでもさせるのか?←それはないか(笑
それとも主人公が浄化装置にならない方法でもあるのか次巻に期待です。