江部康二のレビュー一覧
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食事療法は長く続ける事が大事なのは分かっているけど、
なかなか続かない、のが定説ですが、
これは簡単に続けられますね。
肉も魚も制限は特にないし、とにかく糖類だけ控えればいいだけで
面倒なカロリー計算などもありませんから。
ただ、
ご飯や麺類や粉モノが好きな人には辛いかもしれません。
それからお菓子好きな人も。
ここを我慢できればすぐに効果が現れるという所も魅力的な方法です。
糖尿病以外にも生活習慣病にも効果があるという所もすごくいいです。
でも完全に万能という訳でもないところもちゃんと説明されている所が説得力があります。
糖質制限食って?って思った時に最初に手に取るにふさわしい本だと思います。 -
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ネタバレ今週おすすめする一冊は、作家の宮本輝氏と医師の江部康二氏によ
る対談本『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』です。意外な組
み合わせですが、この二人は、糖尿病で、かつ、糖尿病克服のため
にある食事療法を実践しているという点で共通しています。
この食事療法とは、糖質制限食。糖質(糖分や炭水化物)を摂らな
い食事のことで、江部氏が確立してきたものです。糖質は砂糖のみ
ならずお米やパンや麺類やイモ類に幅広く含まれますから、糖質を
制限するというのは意外と簡単ではありません。甘いものや醸造酒
は勿論、和食で言うところの主食はほぼ断念せざるを得ません。
それでも糖質制限はほとんど全ての病気に効果があると聞けば、誰
もが試してみたくなるはず。これは血糖値の安定が代謝機能の安定
と血流促進を促し、自然治癒力を高めるからと説明されていますが、
納得できる理屈です。病気のみならず、ダイエットは勿論、肌のツ
ヤや養毛にも効果もあるそうなので、試さない手はありません。
糖質制限食が説得的なのは、それが人類本来の食事に思えてくるか
らです。というのも、農耕が始まったのが1万年前で、人類発祥か
らそれまでの399万年間は狩猟採集生活だったため、炭水化物は満
足に摂れないのがむしろ当たり前。おまけに精製された炭水化物を
とれるようになったのはせいぜいここ200年のことで、それを庶民
が3食普通に食べられるようになったのは、たかだかここ50年間の
ことです。
そう考えると、今の食生活は人類の身体のメカニズムには糖質過剰
になっていると言えるわけで、文明病の原因は糖質にあると言われ
ると、そうだよなあと思わず納得してしまうのです。かく言う井上
も、ここ数年間、玄米菜食中心で、食生活は比較的健康な方かなと
思っていたのですが、本書を読んで確実に糖を摂り過ぎだなと痛感
しました。これから糖質制限を心がけてみようと思っています。
糖尿病やメタボに悩む方は勿論、ダイエットが必要な方、アレルギ
ー体質を改善したい方は必読でしょう。また、食生活のあり方や医
療問題に関心の深い方、食や健康でビジネスをお考えの方にもおす
すめです。糖質制限食を実践するかどうかは別として、食に対する
考え方を一新してくれる一冊なので、是非、読んでみて下さい。
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▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)
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糖質制限食をすると、減量効果がすごいんです。カロリーが同じだ
ったら何を食べようが同じだという神話がありますが、間違いです
ね。同一カロリーならば、糖質制限食のほうが痩せます(江部)
糖質制限食には心身の面で問題はないと思います。ただ、弱点があ
るとしたら、食費が高くつくことなんです。大まかに言って、食費
が1.5倍になるんですね(江部)
精製炭水化物を食べると、血糖値がピュッと上がります。するとイ
ンスリンがどかんと出る。それを日常的に続ける、朝昼晩の三食、
三時のおやつ、夜には夜食とそのたびに糖質を摂っていると、イン
スリンがどんどん出ることになります。ところがインスリンには血
圧を上げる作用もあるんです(江部)
インスリンは肥満ホルモンでもありますから、多く出せばそれだけ
肥満してしまうわけで、さらに太ることになります。(中略)日本
人の場合は、がんばってがんばって、インスリンを数年間くらい過
剰分泌しているうち、すとんと分泌能力を失って、それまで太って
いたのが逆に痩せてきたなと思ったら、糖尿病になっているわけで
す(江部)
人間にとって車のガソリンに当たるのはあくまでも脂肪です。ブド
ウ糖ではまったくガソリンのようにはいかない。ほんの少ししか蓄
えがありませんからね。このことを知れば、現代の食生活の重要な
問題点に気づきます。成人病などが増えている原因の一つが精製炭
水化物の過剰だとわかってくるんですよ(江部)
かつてアメリカで『シュガー・ブルース』という本が流行って、ア
メリカ社会で子供がキレやすいのは砂糖のせいだと言われたりしま
したが、じつのところ砂糖だけでなくあらゆる糖質、特に精製され
た糖質が、砂糖と同じような血糖値の上下動を起こします。血糖値
の乱高下、つまりグルコース・スパイクを起こすわけです。これが
心にとって非常に危ない、大問題なんです(江部)
でも、現実には、全員が糖質制限食をできるかといえばそうもいか
ない。栽培農業というものがなければ、食糧が不足して、66億人
の地球の人間は生きていけないわけですものね(宮本)
文明国で三度のご飯が普通に食べられるようになったここ50年、
運動不足も加わって、異常なほどの肥満と糖尿病の増加になったん
です(江部)
昔の日本の生活だったら、結構な糖質の量を摂っても害ななかった
んですがね。例えば明治の日本人はよく動いていて、運動量が今の
10倍、20倍というレベルだったはずです。その頃だったら、少
々の炭水化物を食べても、ブドウ糖のスパイクが起こりにくいです
ね(江部)
人体にとって本来の食事とは農耕以前のもの、すなわち糖質制限食
である。これが私の出した結論だった(江部)
糖質制限食の効果は、身体の代謝機能全般と血流とを改善するもの
であり、自然治癒力そのものを高める。そのため、糖尿病だけでな
く、メタボリックシンドローム系のほかの病気(肥満・高血圧・高
コレステロール血症・動脈硬化)、さらにはアレルギー疾患などほ
とんどすべての病気にも、効果が期待できる(江部)
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●[2]編集後記
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我が家の畑は二度目の端境期です。昨日、ついに枝豆とモロヘイヤ
を抜いたので、今、生えているものはオクラのみとなりました。周
りの畑もちょうど入れ替え時期のようで、緑色よりも土色が目立つ
ようになりました。季節の移り変わりは早いものです。
畑をしていると、意外に成長のサイクルが短いことに気づきます。
一つの作物の収穫までせいぜい数ヶ月。一年かけてゆっくり育つよ
うな作物もあるのかもしれませんが、ほとんどは短期決戦です。だ
から種まきの時期が重要になります。お天道様の具合と植物の特性
を見極めながら、何をいつどれだけ播くかを決めないといけません。
これはかなり大変なことです。自分で畑をやってみて改めて知った
のは、当たり前なのですが、計画づくりの重要性でした。今年は完
全にその場しのぎの場当たり的な経営です。一つの作物が終り始め
てきたら、次は何を植えようかと妻と協議する。これはこれで楽し
いですが、常に後手後手です。
これではいけませんね。何ごとも計画どおりにはいきませんが、前
もって計画をつくっておくというのは、やはりとても大事なことな
のだよなあと改めて痛感した次第です。
同時に、植物を育てているのか、育てさせられているのか、微妙だ
なあと思ったのも発見でした。1万年以上も農耕生活をしてきた人
類の遺伝子のせいなのか、とにかく土があると、何かを植えて育て
ていないと落ち着かない。そうやってまんまと次々に植物を育てさ
せられている自分がいるのです。そう考えると、農耕というのは、
人間が植物を利用しているように見えて、実は、栽培植物の繁殖の
ために人間が奉仕させられている、ということのほうに本質がある
のかもしれません。むむむ。栽培植物、侮れませんね。 -
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糖尿病は糖質制限食で改善するとのこと。
糖質制限食とは、糖質の塊である主食(米やパンや麺など)を食べるのを制限するそうだ。
主食を食べないというのは信じられなかったが、それについて詳しく書いてあった。
血糖値を上げるのは糖質だけであり、これを食べなければ血糖値は上がらないとのこと。
玄米食を実践している私にとっては衝撃的だったが、精製された穀物や砂糖が最も危険で、玄米などはゆるやかに血糖値が上がるので、糖尿病でないなら玄米食でも問題なさそうではある。
血糖値が急激に上昇することをグルコース・スパイクと呼び、これは糖尿病だけでなく、ガンやアルツハイマーなどの原因にもなっているらしい。
また、血糖値が高いと血流が悪くなり、肌がかさかさになったり、抜け毛が多くなったりもするようだ。
糖尿病の人もそうでない人も読んでみる価値はあると思います。 -
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糖尿人のボクには目から鱗の本だった。
あまりひどくないので軽い薬と運動療法で酒とビールは飲むけど食事は少なめにすればいいとおもっていた。
カロリーよりも「糖質制限」が大事らしく、ごはん、パン、麺類そして大好きなビールはダメらしい。
一日3食は無理だけど少しやってみようかな~
この対談でも言っているように日本の医者はOECD平均で17万人も足りないそうだ。
1983年に当時の厚生省が「医療費亡国論」を唱えて以後、国を挙げて医療費削減政策が実施されたそうだ。
特に小泉首相が医療制度を改悪して急速に医療崩壊が進んだらしい。
財政再建のための医療費削減は弱者切捨てだ!! -
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自らも糖尿病患者の江部先生と作家の宮本輝氏との対談形式で構成されている。
宮本氏の物言いはちょっとこれでもか!的な部分も多々あるが、実際お二人ともDM患者でもあり、
自分たちの身をもって体験していることなのであるから、こうなるのだろう。
もともとは昔からずっと読んでいるグルメ雑誌『Dancyu』の編集長が、江部先生の実践される『低インスリンダイエット』にチャレンジしたところ、劇的な効果があったということだった。なんせ、酒はいくらでも飲める、というのがいい。そんなわけで、ビールを減らして焼酎ばかりあおっている昨今なのだ。ご飯もゼロにはできないのが意志の弱いところだが・・。2KGくらいやせました。ベルトの穴が一つ縮んだのが快挙! -
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駆け足で読んだので、最後のレシピと食品糖質量はざっと見るだけになった。
要点に網がかかっているので読みやすいけれど、ボリュームはあるし、最後の方は少し難しい。
私は糖質制限的な食生活を半年近くしていたことがあるけれど、微妙にやり方が違っていて、たんぱく質も脂質も足りてない上で更に糖質を避けていたので、短期間で痩せたけれど見た目はやつれ、ヘロヘロで体力もなく、このまま続けることに疑問を持った。
やっぱり、大豆製品からだけでたんぱく質を摂るのは難しく、卵もやめていたから、本当にあの方法はたんぱく質が圧倒的に足りてなかったな、と読みながら思った。
あと、この手の本全般に言えることだけれど、制限ばかりでは長く続けられないので、解禁日を設けるとか続ける方法は自分で工夫した方がいいように思った。 -
Posted by ブクログ
糖質制限ダイエットの理論的支柱。炭水化物を摂取しないと、健康になる本。肉食いくらでもOKとしているのが売りか。マクガバン報告には触れていないのが残念。ノンカロリー甘味料がOKというのにもずっこけた。糖尿病対策には良さそうだが、健康になれるのかどうかは疑問が残った。糖質制限で健康を害したという話しもあるようだが、なにが問題だったのか、是非 解説して欲しいところ。
本書の主張は、「精製炭水化物の摂りすぎによる食後血糖値の上昇とインスリンの過剰分泌が生活習慣病の元凶になっている」ということだそうだ。主食NGは少々飛びすぎな感あり。わかりやすいという意味では良いのかもしれない。ただ、根菜類がNGという理由がよく分からなかった。未精製なのだから、問題ないのではとも思う。
糖質制限と健康との関連づけに不満が残った。関連ありそうな研究があることは分かったが、その機序がよく分からない。
本書の主張を意訳してまとめると、「糖質制限をすることで、ブドウ糖ミニスパイクを防ぎ、インシュリンの分泌を減らす。インシュリン抵抗性があったとしても、インシュリンそのものが出ないので、膵臓の疲れを軽減することができる。」ということだろう。であれば、糖質制限が本質ではなく、ブドウミニスパイクを防ぐことが本質であろう。もっと言えば、インシュリン抵抗性を解消できれば、ブドウ糖のミニスパイクの影響も無視できるようになるのかもしれない。
以下注目点
・肥満ホルモンのインスリン。血糖値があがると、インシュリンが大量に分泌される。
・狩猟700万年前、農耕1万年前。穀物主食は700分の一の期間。
・糖質制限食が人類本来の食事。
・アステルパーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン、ネオテームの5種類はゼロカロリーで血糖値も上昇させないので、OK。ダイエットコーラも350mlを一日2缶までならOK。
・英国のヒューマン・ニュートリション中の精製炭水化物とただの炭水化物と混同しているように見える。精製炭水化物とは、ヒューマン・ニュートリションでも特に注意しているように、加工食品のことと思われる。
・問題としているのは、精製炭水化物による血糖値のミニスパイクのみ。白いご飯、白い砂糖、白いパンなど精製された穀物を使った食事が問題と捉えている。未精製の穀物はなんら問題のないように思える。
・ブドウ糖ミニスパイクによる高血糖で、酸化ストレスで、血管が傷つけられる。
・精製されていない玄米などなら、一人前食べても正常人で40位しか血糖値をあげないので、ミニスパイクは生じないので問題ない。ただし、糖尿病のひとだと、150以上スパイクしてしまう。
・肥満や糖尿病の原因は、脂質ではなく、糖質の取りすぎ。
・清涼飲料水に使われているのは砂糖ではなく、果糖ブドウ糖液糖なのだが、その点には議論は及んでいない模様。ブドウ糖ミニスパイク効果は果糖ブドウ糖液糖のほうが強烈なので、その点では議論の大筋ははずしてはいない。
・脂肪酸ーケトン体システム 日常のエネルギー
・ブドウ糖ーグリコーゲンシステム 非常用のエネルギー
・糖質制限の初期は、ケトン体が基準値の30〜40倍になる。人間は昔狩猟していたのだから、血管を傷づけないはず。
・糖質制限により、インスリンを出さないようにすることがポイント。膵臓は休まるので、糖尿病の治療には良いかも。
・インクレチン。インスリン分泌促進。2分で効果半減。
・インスリンにはバックアップシステムがない。血糖をあげる働きはいろいろある。
・糖質は中性脂肪蓄積のため。中性脂肪蓄積は、狩猟時代の日常的な飢餓のセイフティーネット。
・人類の主食は骨。ハイエナの残した骨を食べていた。
・植物性食品では、脳の発達は覚束ないでしょう。
・人類70億を考えると全員に糖質制限はできない。
・糖新生で、低血糖にならないというが、インスリン注射をしている人が低血糖になってしまうのはなぜか?