永六輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルから生死に関するものだと分かるけれども読んでみるといやはや面白い。
今の社会が抱える医療や生死についてざっくばらんに書いてある。
散文的な文章を集めたのも面白い。
病院へ行くと大量の薬を処方される皮肉の文章だったり死にゆく人の尊厳を考えさせられる文とか色々ある。
著者はお寺の子供なので死生に関して敏感に育ったのかなと思いながら読んでました
死ぬことは悪いのかいいのか色々書いてるものを集めたのでうまい具合に読んで納得する部分もある。
これからは病院も無理に患者を延命処置して長生きさせることは減っていくように感じる。
尊厳死もこれから増えそうだなと思いながら読んでました。
死にそうな人をス -
Posted by ブクログ
面白かった。
川柳も読んでいて楽しい。
記憶に残った1節は
過去の人生で考えれば今が一番年寄り、
これから先の人生で考えれば今が一番若い、との言葉。
コップ半分が空とみるか満たされているとみるかという話があるけど、それの人生版みたいな感じ。
今を後悔しないように精一杯生きるということでしょうか。
明るく死にたいとは思うけど、これはできるかどうかあまり自信はないです。
死んだ後のことは遺族に任せる。それも大事かなと思いました。
借りを作らない、も気に入りました。
生きているということは借りをつくるということ、
生きていくということは借りを返していくということ。
そういう心持は持ち続けたいで -
Posted by ブクログ
ネタバレ出西窯のインタビュー、よかった。
それから、あの河井寛次郎さんに京都で買いものの指南を受けた話も、勉強としておこぼれを頂戴できた。
職人は作家と違う。
商品は作品と違う。
民芸は工芸と違う。
きれいに言葉で、説明はできないけど
「生活のなかで普通の人々が使ってなんぼ」
というものを、より愛したいと思います。
「丹精込めて職人がつくったものというこもになれば、まちがいなく、使えば使うほど、よくなるんです。
機械のつくったものは、つかいはじめがいちばんよくて、あとは悪くなっていくけれど、職人がつくったものはそうじゃない。
木造家屋もそうでしょう。
使い込んで、そして、いい家になっていくんです -
Posted by ブクログ
死に直面しながら 庶民は 明るい。
その明るさが 楽しい。
老い。病い。死。仲間。父。
テーマが いいねぇ。
こうやって、読んでいると
年をとり 病気になり 死ぬのは 当たり前なんですね。
長生きするのが あたりまえ。
そんな時に 長寿 とつけるのもおかしいと言う。
長命で いいじゃないかと。 ガッテン!
ニンゲン 今がイチバン若いんだよ。ガッテン!
今はただ小便だけの道具かな 圓正師匠。
おじいちゃんは 仏様になる。
客様は 神様ですが、死んだら仏様になる。
中国では お客様は、帝王なので、死んだら 何になるのかな。
ストレスはスパイスみたいなもんで、ストレスがまったくない人は -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目13箇所。商売は、約束を守ることで信用をつくることが一番大切です。お客様は常に正しいのです、もし、お客様が間違っているとします、それは間違っていることが正しいのです。わてら商人はお客様に頭を下げているんとちゃいます、お客様のくださるお金に頭をさげてるんですわ、<ようこそ、お越しやす>って……。<安いから買う>じゃいけません、<高くても買う>のが買物です、<欲しいから買う>じゃいけません、<必要だから買う>のが買物です。売場を拡げると品数が増えます、品数が増えると、質にかかわっていられなくなります、そういう店が増えました。ヤーさんというんですか、やくざは経済評論家より目先がききますか
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
いまこそ伝えなければいけない言葉がある。
それをわかりやすく、楽しく、美しく伝えたい。
人びとが暮らしのなかでつぶやいた智恵の言葉を核にしつつ、政治や教育そしてメディア・医療を縦横に語る。
著者いわく、「いま、一番言いたいことを書きました」。
おなじみ六輔ワールド、ますますパワーアップ。
[ 目次 ]
1 きちんと―「夢を改正することはありません」
2 ゆたかに―「せっかくの文化なんですから」
3 届くように―「ラジオは吹いている風です」
4 わかりやすく―「気持ちを伝えあうことが大切」
5 生き生きと―「つらいからこそ明るく」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆