永六輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
永六輔さん。初めて知ったのは、やはりラジオだったように思います。
野沢那智さん、愛川欣也さん・・・と並んで、深夜放送の中での私の思い出の方です。
本書は、今から20年ほど前の著作ですが、永さんの語り口そのままが嬉しいですね。本書の構成は、かなりの部分は「芸人」やその周辺をテーマにした「語録」の紹介です。
とはいえ、有名人の言葉ばかりを採録したわけではありません。むしろ永さんは、圧倒的に無名の人々の言葉を数多く選び出しました。
それらには永さんの考えや価値観が間接的に投影されているともいえます。それは、新しい大きな流れに押し流されゆく人々への救いであり、理不尽な扱いは許さないという市井の -
Posted by ブクログ
永六輔が1994年に発表した、発行部数200万部を超えるベストセラー。
「人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」、「病い」、そして「死」を語りあおう」と、著者が全国津々浦々を旅する中で聞いた、巷に生きる人々の語る寸言を集め、著者が実父の死に際して思ったことなどを綴っている。
市井の人々の本音には、はっとさせられるもの、わかっちゃいるけどそりゃ無理だよねと思うもの、思わず笑ってしまうもの。。。様々である。
(子供電話相談室への質問)「どうせ死ぬのに、どうして生きてるの?」(著者、絶句。。。)
「人生ね、あてにしちゃいけ