永六輔のレビュー一覧

  • 大往生

    Posted by ブクログ

    現代を生きていくうえで、生老病死を意識することは処方箋になる。日々の辛さや雑事、面倒くさいと思う感情は、それに比べれば些末なものであるからだ。そのことは、「メメントモリ」という言葉が古来から残されているとおりである。
    その意味で本書、「大往生」は処方箋以外の何物でもなかった。
    辛くなったとき、しんどいと感じるときにこそ、読めて良かったと痛感した。
    続編はまた辛くなった時に読もう。良い薬を見つけたと思った。

    0
    2024年03月15日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    川柳も読んでいて楽しい。
    記憶に残った1節は
    過去の人生で考えれば今が一番年寄り、
    これから先の人生で考えれば今が一番若い、との言葉。
    コップ半分が空とみるか満たされているとみるかという話があるけど、それの人生版みたいな感じ。
    今を後悔しないように精一杯生きるということでしょうか。

    明るく死にたいとは思うけど、これはできるかどうかあまり自信はないです。

    死んだ後のことは遺族に任せる。それも大事かなと思いました。

    借りを作らない、も気に入りました。
    生きているということは借りをつくるということ、
    生きていくということは借りを返していくということ。
    そういう心持は持ち続けたいで

    0
    2021年04月17日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    繝?Μ繧ア繝シ繝医↑繝??繝槭↑繧後←縲∵ァ倥??↑莠コ縲??險?闡峨r蠑慕畑縺励◆繝「繧カ繧、繧ッ縺ョ繧医≧縺ェ縺セ縺ィ繧√′縺ェ縺九↑縺玖憶縺??よュサ繧偵?√ち繝悶?縺ァ縺ッ縺ェ縺上?∬コォ霑代↑繧ゅ?縺ィ縺励※蜿励¢豁「繧√?∵律蟶ク逧?↓隧ア鬘後↓縺吶k縲ゅ?る?ュ縺ァ繧上°縺」縺ヲ繧ゅ??屮縺励>縺ェ縺√?ゅ?

    0
    2018年12月31日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    「待合室患者同士が診察し」
    「フルコース食後の薬飲んですみ」
    こうした句にひそむ実感こそ、この本の姿勢としたい。

    「人は死にます
    必ず死にます
    その時に 生まれてきてよかった
    生きてきてよかったと思いながら
    死ぬことができるでしょうか
    そう思って死ぬことを大往生といいます」
    で〆られていた。

    老人の日常に落とすことばが深くておもしろい。
    歳を重ねるほどに、このことばを実感していくのだと思う。

    0
    2016年12月20日
  • 職人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    出西窯のインタビュー、よかった。
    それから、あの河井寛次郎さんに京都で買いものの指南を受けた話も、勉強としておこぼれを頂戴できた。

    職人は作家と違う。
    商品は作品と違う。
    民芸は工芸と違う。

    きれいに言葉で、説明はできないけど
    「生活のなかで普通の人々が使ってなんぼ」
    というものを、より愛したいと思います。

    「丹精込めて職人がつくったものというこもになれば、まちがいなく、使えば使うほど、よくなるんです。
    機械のつくったものは、つかいはじめがいちばんよくて、あとは悪くなっていくけれど、職人がつくったものはそうじゃない。
    木造家屋もそうでしょう。
    使い込んで、そして、いい家になっていくんです

    0
    2016年10月23日
  • 夫と妻

    Posted by ブクログ

    本の整理をしていたら出てきた。永さんの直筆サイン入り。多分今は亡き渋谷の旭屋書店(現在はブックファースト)で買ったものだと思う。
    それなりの年になった今読むといろいろ味わいがある文章。若いころ買ってはみたものの読みさしてしまったのもわかる。

    0
    2016年09月07日
  • 職人

    Posted by ブクログ

    職人として生きてきた人たちの、武骨ながら人や道具、そして生き方への愛情溢れる言葉たちを集めた一冊。自分も職人肌なので、読んでいてしっくり来る表現が多かったです。頭で学んだことよりも、やってこなきゃ言えないことが短い言葉で語られている。一緒に苦労がしてみたい、そんな風に言ってもらえたら幸せですね。

    0
    2015年05月04日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    死に直面しながら 庶民は 明るい。
    その明るさが 楽しい。

    老い。病い。死。仲間。父。

    テーマが いいねぇ。
    こうやって、読んでいると
    年をとり 病気になり 死ぬのは 当たり前なんですね。

    長生きするのが あたりまえ。
    そんな時に 長寿 とつけるのもおかしいと言う。
    長命で いいじゃないかと。 ガッテン!

    ニンゲン 今がイチバン若いんだよ。ガッテン!

    今はただ小便だけの道具かな 圓正師匠。

    おじいちゃんは 仏様になる。
    客様は 神様ですが、死んだら仏様になる。
    中国では お客様は、帝王なので、死んだら 何になるのかな。

    ストレスはスパイスみたいなもんで、ストレスがまったくない人は

    0
    2014年08月28日
  • 商人(あきんど)

    Posted by ブクログ

    このシリーズ中の最高峰
    商人の世界には世の中の真実がかず多く潜む
    経験を繰り返し、また読むと違う見方が必ず増える
    こういうことが、文書に残され、本当に良かった
    スグ消え無くなりゆく珠玉のことばが心身に染み入る

    0
    2014年05月05日
  • 芸人

    Posted by ブクログ

    古本屋で出会ったサイン入り本〜(全てサイン入りなのかな?)国民総芸人。誰も彼もが誰かを演じて疲れている。そんな世界になってきていると。マスコミに入りたいとおもってる人はよむべき!私はやっぱりハレ女でありたい。

    0
    2013年06月14日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    どうやって死の恐怖を乗り越えていくのか、ということに関するヒントが満載の本。
    いつものように寝て、そのまま死んでしまうとか、苦しまないという意味で、とてもいいなあと思う。

    0
    2013年05月02日
  • 商人(あきんど)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チェック項目13箇所。商売は、約束を守ることで信用をつくることが一番大切です。お客様は常に正しいのです、もし、お客様が間違っているとします、それは間違っていることが正しいのです。わてら商人はお客様に頭を下げているんとちゃいます、お客様のくださるお金に頭をさげてるんですわ、<ようこそ、お越しやす>って……。<安いから買う>じゃいけません、<高くても買う>のが買物です、<欲しいから買う>じゃいけません、<必要だから買う>のが買物です。売場を拡げると品数が増えます、品数が増えると、質にかかわっていられなくなります、そういう店が増えました。ヤーさんというんですか、やくざは経済評論家より目先がききますか

    0
    2013年03月01日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    尺貫法に対する永六輔の取り組みには感服した
    職人とか,人に対する接し方が独特だ。

    大往生もそういう永六輔の永六輔らしい文脈で読むと納得できる。

    自分が永六輔ほど,真正面から向き合えていないことが恥ずかしい。

    0
    2012年03月21日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    生き方も死に方も人それぞれ。
    その向き合い方に少しでも触れられたことに喜びを感じる。
    とにかく、今生きてて死が遠すぎる。だから生も遠い。

    0
    2012年03月19日
  • 二度目の大往生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    永六輔氏の朗読の条件は棒読みだとの事。

    うまい朗読は読者の想像力を妨げるからとのこと。

    なるほど。

    一人一人の声は,皆違うのだから,
    棒読みこそが,民主的なのかもしれない。

    永六輔氏のこだわりの一端を垣間みたようだ。

    大往生を退屈だと思った人は,本書も退屈だろう。

    0
    2011年09月24日
  • 伝言

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    いまこそ伝えなければいけない言葉がある。
    それをわかりやすく、楽しく、美しく伝えたい。
    人びとが暮らしのなかでつぶやいた智恵の言葉を核にしつつ、政治や教育そしてメディア・医療を縦横に語る。
    著者いわく、「いま、一番言いたいことを書きました」。
    おなじみ六輔ワールド、ますますパワーアップ。

    [ 目次 ]
    1 きちんと―「夢を改正することはありません」
    2 ゆたかに―「せっかくの文化なんですから」
    3 届くように―「ラジオは吹いている風です」
    4 わかりやすく―「気持ちを伝えあうことが大切」
    5 生き生きと―「つらいからこそ明るく」

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆

    0
    2011年05月20日
  • 職人

    Posted by ブクログ

    職人さんの言葉には”真実”がある。
    まさしくそれは、職業ではなく”生き方”だからなんだろう。
    だから私は職人さんが好きなんだ。

    0
    2011年03月20日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    タイトルに反して時に笑ってしまうこともありますが、死をテーマとした感動映画なんかよりはよほど考えさせられる内容だと思います。面白いのですがとても深いです。

    0
    2011年01月24日
  • 職人

    Posted by ブクログ

    「ゆっくり喰ってると口の中でウンコになっちゃうぞ」
    「何かやりましょうかじゃねぇ。やる事めっけてさっさとやれ!」など、今や爺さんにも云われない職人語録がうじゃうじゃです。しかし、人を育てるっていう大切な事を気付かせます。
    あまり大人に怒られなくなった大人へ。

    0
    2010年03月17日
  • 大往生

    Posted by ブクログ

    自分の死に方を想像しながら生きる、ということを考える。
    生かされてる、という感覚をもっと大切にしたい。

    0
    2009年10月04日