菊池寛のレビュー一覧

  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    表題の短編「マスク」では、今も明治も感染症対策は大差無いなと気づかされた。黒マスクって昔からあったのね。
    「身投げ救助業」が印象的。川に身投げして溺れた者を救助して小銭を稼いでいた老婆が...

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    2022年08月28日
  • 易と手相

    匿名

    購入済み

    内容はタイトルまんまで、占いに関して蘊蓄がかたむけられている。芥川龍之介のはなしも少しあり、ふたりの交流がうかがえたりする。

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    2022年09月28日
  • 真珠夫人

    匿名

    購入済み

    瑠璃子のもがきながらも、自らの運命を開こうとする姿が印象的だった。そろそろ、再び新たにドラマ化されてほしい感じもする。

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    2022年09月28日
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    ネタバレ

    表題が『マスク』だし、‘スペイン風邪をめぐる小説集’とあるので、その辺りの話ばかりかと思いきや、後半は特にそうではなく…その後半の作品たちが、とても面白かった。
    人の心の動き、人と人との関係(今ならコミュニケーションという言葉で表すのだろうけれど、もっと複雑な)日本的なもの。心が痛くなる瞬間が何度もあったけれど、心の表裏の描き方に心を奪われた。

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    2021年12月12日
  • 恩讐の彼方に

    匿名

    購入済み

    トンネルを貫通させることが、タイトルの「彼方」とリンクするさまはよく練られた設定だと思う。前半の市九郎が掘削工となるまでの過程も興味深い。

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    2022年09月28日
  • 受難華

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    女子校の仲良し三人組が女学校卒業後、幼なじみの許嫁との結婚、青年実業家と見合いで結婚、既婚者との道ならぬ恋を胸に秘め…と、三人それぞれが順風満帆とはいかない「受難」を経てたどり着いた先は――

    婦人誌に連載されてただけあって「最後はこうなるだろうな…」という予想通りの方向に向かいつつ、途中それぞれに襲いかかる不幸な出来事がドラマチックで、「えっ、どう解決するの? 落とし所は??」と思わせてくる演出と、スイスイ読ませる文章で面白かった。

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    2021年04月11日
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    スペイン風邪の時代、文豪の書。
    装丁がリアリティ、マスクは日本人にとってこの時代から、必需品である。
    今は進化したマスクだけど、私の子供の頃のマスクは、著者の時代と変わらない仕様であったはず。それでも、マスクは効果的だったはず。
    他に収録された7編もどれも読み応えあり。
    そして、現在の作家である辻仁成の解説も秀悦。

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    2021年02月16日
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    マスクなど短編集。マスクは100年前のスペイン風邪の流行時の話。菊池寛先生の怯えなんかが、コロナ下の今とほぼ同じなのが面白かった。他の短編、忠直卿行状記、仇討禁止令も面白かった。

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    2021年01月31日
  • 真珠夫人

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    物語の中でハラハラドキドキさせる展開は良かったと思いますが、作者が意図して通俗小説として書いている事が分かるぐらいに文章は淡々としています。少し物足りないぐらいです。それは多分、昼ドラが流行った時代に私が昼ドラを見過ぎていたので、物語としては慣れてしまっていたからじゃないでしょうか。
     語り手の渥美氏が青木稔の殺人を促してしまう様な構成だとは思わなかったので、そこは意外でしたが冷静に考えると悲劇的な要素はそこで埋まったという感じです。上品に語句や話し手の言葉を使える作者だと思いました。

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    2019年11月03日
  • 真珠夫人

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    ネタバレ

    自分と恋人がある成金男性を侮辱したことで生活をめちゃくちゃにされ、その男性ひいては社会に対して復讐をする話。
    法に背かない範囲で父までも追い詰めた相手に敢えて嫁ぐことにより精神的な苦痛を与え復讐をしようと考えるが、相手はあっけなく死んでしまう。
    いつのまにか矛先は、男は女を弄んでも良いけど逆はダメ、な社会に対して、自分が男を弄ぶことによって意見するようになるのだが、最終的には恨みを買って悲劇が起こる。
    それぞれがなんだか幼く、意地にこだわってみたり我を押し通してみたりが絡まり合って最後はひどい結末。

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    2018年02月26日
  • 真珠夫人

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    どんなに冷たくつよくあろうとしても隠せない、瑠璃子の可憐さ。

    美奈子に強く感情移入して読んでしまったので、後半はかなりつらかった…

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    2014年07月10日
  • 真珠夫人

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    ネタバレ

    彼女は美しい。その美しさは、外面の流麗さだけではなく、内に秘める想いの強さが、自ずと出ているからこそ。

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    2012年03月27日
  • 貞操問答

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    斜陽族の主人公が一家を支えるためにお金持ちの家庭教師に行くんですが、そこのダンナさんと恋仲になってしまうと言うお話。「真珠婦人」とはまた違った貴族的・モダンな雰囲気です。

    とにかく姉と妹に振り回される主人公にイライラ・ハラハラ。読んでて疲れました。あと綾子夫人が素敵・・・こんなノーブル・いじわるばあさんになりたい。

    最後があっけないのが残念。綾子夫人の嫌がらせがもっと読みたかったー。

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    2011年08月07日
  • 貞操問答

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    3.5。女の感情をとてもわかってらっしゃる作者で、電車を乗り過ごすほど。精神的な陰翳のある末娘大活躍・大暗躍!ケルク フルールもまだ新しい時代。。。

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    2011年08月02日
  • 真珠夫人

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    美貌と才知を武器に、父親と恋人を陥れた男を復讐する華族の娘瑠璃子の物語。

    うつくしさって力なんだなあ。ぜんぜん瑠璃子を愛してなかったなり金男が、瑠璃子の美しさに魂を抜かれて、自分の所業を激しく悔いながら死んでいくのが圧巻。

    義理の娘美奈子と瑠璃子のやり取りも好き。愛する娘、愛するお母様とお互いを呼び合ってますが、実は20才と17才の若い娘たちなんだよなあ。

    華麗で退廃的な世界観が好きです。現代作家にはとても書けない文章だと思います。

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    2010年11月20日
  • 貞操問答

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    授業でこれの昼ドラを見ていたので教科書として購入。ドラマより原作のが好きだなー。こういう時代のわざとらしい敬語みたいのって結構好きです。しかし予想以上に面白かった。ベビーエロかわいい。そして強し。

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    2011年07月15日
  • 貞操問答

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    新聞小説だったからか、こま切れで読みやすい。

    美和子みたいな女の子、この時代にほんとにいたのかな。
    「ボクはね。とっても素敵さア」とか言ってみたかったなー。

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    2009年10月04日
  • 貞操問答

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    昼ドラで知りました。時間つぶしに読んでみました。一気に読める楽しい展開のストーリーですね。ドラマよりも空想の世界が広がってしまって、ドラマが少しちゃっちい気がしました。ドラマは舞台劇のような感じがしました。 

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    2009年10月04日
  • 新撰クラシックス 藤十郎の恋/忠直卿行状記(小学館文庫)

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    『忠直卿行状記』『藤十郎の恋』などが目当てで買いました。
    戯曲と短篇で構成された味わい深い作品集。

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    2011年01月17日
  • 賤ヶ岳合戦

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    定説通り

    定説通りの背景解説、戦況解説である。取り立てて異なった視点や、斬新な解説があるわけではない。豊臣秀吉が一番油の乗っていた時期の戦いなので、采配ぶりが際立っている。

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    2025年03月02日