菊池寛のレビュー一覧

  • 貞操問答
    いや、菊池寛が生きていた時代にこの作品を書いたということがすでにすごい。やるねぇ、菊池寛。女目線で語るところが粋。表紙絵がすきです。中味もおもしろい。長編だけど、飽きない。
  • 真珠夫人
    金色夜叉と同じで通俗低俗扱いされる傾向あり。新聞連載に起因してなのか、随所に小ネタ、サブキャラが登場して一貫性はない。ストーリーの唯一の一貫性は瑠璃子の貞操だけ。
  • 日本合戦譚
    菊池寛がその該博な知識を発揮し古今の合戦について記した歴史随筆集。
    中でも長篠合戦における馬場信房をはじめとする武田武士の男振りには胸に迫るものがありました。
    絶版のため古本屋で手に入れました。
    歴史ものが好きな方は見かけたら買われても損はないと思います。
  • 真珠夫人
    菊池寛、寛忌。
    大正9年「大阪毎日新聞」「東京日々新聞」連載。
    大正華族の没落「通俗小説」
    20年前の文庫帯が残っていて、

    日本小説史上の大傑作、復刊‼︎
    美しき男爵令嬢を襲った残酷な運命

    当時、テレビドラマ化されているらしい。
    だって、昼メロの匂いがする。

    そして、菊池寛文学全集からとなるが...続きを読む
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    ⚫︎受け取ったメッセージ
    表題「マスク」より、人はいつでも自分本位…でもそこが人間らしさ。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)➕ネタバレ注意

    スペイン風邪が猛威をふるった100年前。作家の菊池寛は恰幅が良くて丈夫に見えるが、実は人一倍体が弱かった。そこでうがいやマスクで感染予防を徹底。その様子はコ...続きを読む
  • 三浦右衛門の最後

    うんこ封建制

    人間軽視のバカげた価値観がよく描けている
  • 芥川の事ども

    詮索しすぎない

    品のいい芥川さんでなければもっと生きていただろう…という感じがわかってよかったです。
    煙草と悪魔ーなどすばらしいお話をもっと読みたかったと思います。
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    主人公の心の動き。
    自分がマスクをしている時としていない時の周りを見る目線がユーモアたっぷりに描かれている。笑っちゃいけにんだろうけど、つい。あ。
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    目次
    ・マスク
    ・神の如く弱し
    ・簡単な死去
    ・船医の立場
    ・身投げ救助業
    ・島原心中
    ・忠直卿行状記
    ・仇討禁止令
    ・私の日常道徳

    コロナ禍だからこそ出版された、菊池寛の短編集。
    とはいえ、スペイン風邪をめぐる小説集というのは言い過ぎ。

    表題作は、心臓の具合がよろしくないと言われた死を身近に感...続きを読む
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    マスクはワクチン普及前のコロナ禍とかなり感染症対策が重なっていることに驚かされる(極力外出しない、常に手を洗う、でかけるときはマスクでがっちりガード)マスクをしないで外出する他人を見て憎悪を感じたというエピソードもあり。
     一緒に収録された作品の中では、黒船に乗り込もうとした吉田松陰を皮膚病のゆえに...続きを読む
  • 白雪姫
    作者名がやや見にくいが、ヴィルヘルム・カール・グリムが本来の表記。幼児向けに抄訳されたものしか知らない人も多かろうが、きちんと読んでもたいへん楽しい。
  • 受難華
    結構展開もりもりなのに面白すぎて無理なく一気に読めた。女性雑誌に連載されていただけあって、一途に相手を求めるのはイケメン男性側。
    普通に当時の小説として読めば面白いんだけど、美人で、紳士なイケメンから愛されて、昼間ッから金使いまくって、現代に生きる女としての立場から見るとただただ羨ましくはある。でも...続きを読む
  • 受難華
    帯が「真珠夫人」をしのぐ!とうたっているので、もっとドロドロしたものかと思ったけど、全然そんなことはなく読みやすかった。
    登場人物がみな、少し滑稽で可愛らしくて読みやすかった。
    林さんが報われていちばん嬉しい。
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    「マスク」
    大正時代にスペイン風邪が大流行したとき
    その予防法として、やはりマスク着用が推奨されたらしい
    しかし第一波の疲れが出て
    第二派の到来するころには、もはや誰もマスクをつけなかった
    そんなおり、筆者は野球場でマスクをつけた選手に出会い
    なぜか不快さを感じる

    「神の如く弱し」
    師匠の娘に振ら...続きを読む
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    表題作の「マスク」は短いし、ぜひ皆に読んで欲しい。

    私にはすごく刺さった。

    疫病を恐れる心、でも、そうでない人の怪訝そうな視線に圧を感じたり、彼の一連の心の動きが正直に綴られていて、もう、私=菊池寛?! という位、激しく頷いてしまった。
    こういう事は親しい間柄でも考えが違っていたりしてあまり話し...続きを読む
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集
    短編集で「スペイン風邪をめぐる小説集」を集めたもので
    「100年前の日本人は、疫病とどう戦ったのか?」
    というこんなご時世柄、文春文庫さんが文庫オリジナル版を編みなさったわけ。

    「マスク」「神の如く弱し」「簡単な死去」「船医の立場」「身投げ救助業」「島原心中」「忠直卿行状記」「仇討禁止令」「私の日...続きを読む
  • 醜い家鴨の子

    漢字タイトルだと印象も変わる

    児童書の大定番、みにくいアヒルの子。漢字だと随分イメージが変わるものですね。翻訳の言葉も大人向けのような気がしました。色々な鳥が出てくるんですね。
  • 真珠夫人
    リズム良く、グイグイと引き込まれるストーリー。キャラ設定が萌える。父を踏襲した、瑠璃子。母であり、姉であり、最後には夫をも彷彿とさせる、美奈子への愛。名前のように、色々な青を着こなすファッションセンス。瑠璃子がただただ美しい。
  • イワンの馬鹿

    読みやすい!

    短いお話で難しい用語もなく
    イワンの取る行動にどこか感じる良さがあります。
  • 大阪夏之陣