菊池寛のレビュー一覧
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いや、菊池寛が生きていた時代にこの作品を書いたということがすでにすごい。やるねぇ、菊池寛。女目線で語るところが粋。表紙絵がすきです。中味もおもしろい。長編だけど、飽きない。Posted by ブクログ
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金色夜叉と同じで通俗低俗扱いされる傾向あり。新聞連載に起因してなのか、随所に小ネタ、サブキャラが登場して一貫性はない。ストーリーの唯一の一貫性は瑠璃子の貞操だけ。Posted by ブクログ
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菊池寛がその該博な知識を発揮し古今の合戦について記した歴史随筆集。
中でも長篠合戦における馬場信房をはじめとする武田武士の男振りには胸に迫るものがありました。
絶版のため古本屋で手に入れました。
歴史ものが好きな方は見かけたら買われても損はないと思います。Posted by ブクログ -
⚫︎受け取ったメッセージ
表題「マスク」より、人はいつでも自分本位…でもそこが人間らしさ。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)➕ネタバレ注意
スペイン風邪が猛威をふるった100年前。作家の菊池寛は恰幅が良くて丈夫に見えるが、実は人一倍体が弱かった。そこでうがいやマスクで感染予防を徹底。その様子はコ...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公の心の動き。
自分がマスクをしている時としていない時の周りを見る目線がユーモアたっぷりに描かれている。笑っちゃいけにんだろうけど、つい。あ。Posted by ブクログ -
目次
・マスク
・神の如く弱し
・簡単な死去
・船医の立場
・身投げ救助業
・島原心中
・忠直卿行状記
・仇討禁止令
・私の日常道徳
コロナ禍だからこそ出版された、菊池寛の短編集。
とはいえ、スペイン風邪をめぐる小説集というのは言い過ぎ。
表題作は、心臓の具合がよろしくないと言われた死を身近に感...続きを読むPosted by ブクログ -
マスクはワクチン普及前のコロナ禍とかなり感染症対策が重なっていることに驚かされる(極力外出しない、常に手を洗う、でかけるときはマスクでがっちりガード)マスクをしないで外出する他人を見て憎悪を感じたというエピソードもあり。
一緒に収録された作品の中では、黒船に乗り込もうとした吉田松陰を皮膚病のゆえに...続きを読むPosted by ブクログ -
帯が「真珠夫人」をしのぐ!とうたっているので、もっとドロドロしたものかと思ったけど、全然そんなことはなく読みやすかった。
登場人物がみな、少し滑稽で可愛らしくて読みやすかった。
林さんが報われていちばん嬉しい。Posted by ブクログ -
「マスク」
大正時代にスペイン風邪が大流行したとき
その予防法として、やはりマスク着用が推奨されたらしい
しかし第一波の疲れが出て
第二派の到来するころには、もはや誰もマスクをつけなかった
そんなおり、筆者は野球場でマスクをつけた選手に出会い
なぜか不快さを感じる
「神の如く弱し」
師匠の娘に振ら...続きを読むPosted by ブクログ -
表題作の「マスク」は短いし、ぜひ皆に読んで欲しい。
私にはすごく刺さった。
疫病を恐れる心、でも、そうでない人の怪訝そうな視線に圧を感じたり、彼の一連の心の動きが正直に綴られていて、もう、私=菊池寛?! という位、激しく頷いてしまった。
こういう事は親しい間柄でも考えが違っていたりしてあまり話し...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集で「スペイン風邪をめぐる小説集」を集めたもので
「100年前の日本人は、疫病とどう戦ったのか?」
というこんなご時世柄、文春文庫さんが文庫オリジナル版を編みなさったわけ。
「マスク」「神の如く弱し」「簡単な死去」「船医の立場」「身投げ救助業」「島原心中」「忠直卿行状記」「仇討禁止令」「私の日...続きを読むPosted by ブクログ -
リズム良く、グイグイと引き込まれるストーリー。キャラ設定が萌える。父を踏襲した、瑠璃子。母であり、姉であり、最後には夫をも彷彿とさせる、美奈子への愛。名前のように、色々な青を着こなすファッションセンス。瑠璃子がただただ美しい。Posted by ブクログ