菊池寛のレビュー一覧

  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    「マスク」
    大正時代にスペイン風邪が大流行したとき
    その予防法として、やはりマスク着用が推奨されたらしい
    しかし第一波の疲れが出て
    第二派の到来するころには、もはや誰もマスクをつけなかった
    そんなおり、筆者は野球場でマスクをつけた選手に出会い
    なぜか不快さを感じる

    「神の如く弱し」
    師匠の娘に振られたことを根に持ち
    小説のなかでさんざんにこき下ろしたりしたものの
    スペイン風邪にやられて寝込んでしまったとき
    師匠の家から親切な言葉をかけられ
    それでやっぱり泣いてしまう
    そんな男の、天然ダブルスタンダードを前にしては
    情けなさよりも、むしろ恐怖が先に来るのだった
    久米正雄がモデルの話だろう
    師匠

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    2021年01月25日
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    ネタバレ

    表題作の「マスク」は短いし、ぜひ皆に読んで欲しい。

    私にはすごく刺さった。

    疫病を恐れる心、でも、そうでない人の怪訝そうな視線に圧を感じたり、彼の一連の心の動きが正直に綴られていて、もう、私=菊池寛?! という位、激しく頷いてしまった。
    こういう事は親しい間柄でも考えが違っていたりしてあまり話し合うことはないけれど、時代は変わっても、同じ思いをして乗り越えてきた人々がいるんだという事実に、辛い気持ちが少しだけ和らぐような気がした。

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    2021年01月22日
  • マスク スペイン風邪をめぐる小説集

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    短編集で「スペイン風邪をめぐる小説集」を集めたもので
    「100年前の日本人は、疫病とどう戦ったのか?」
    というこんなご時世柄、文春文庫さんが文庫オリジナル版を編みなさったわけ。

    「マスク」「神の如く弱し」「簡単な死去」「船医の立場」「身投げ救助業」「島原心中」「忠直卿行状記」「仇討禁止令」「私の日常道徳」

    「マスク」
    見かけは太っていて頑健そうに見えるが、実は弱いからだなんだ、と菊池寛らしい主人公は言う。何ですか、太っていたら成人病予備軍だよ、と突っ込みたくなるが100年前はね、栄養を取るのも大変だったでしょうからね、みんなガラガラにやせていたし、美味しいもの好きの主人公、ガッチリ美食

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    2020年12月25日
  • 醜い家鴨の子

    CAT

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    漢字タイトルだと印象も変わる

    児童書の大定番、みにくいアヒルの子。漢字だと随分イメージが変わるものですね。翻訳の言葉も大人向けのような気がしました。色々な鳥が出てくるんですね。

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    2020年11月21日
  • 真珠夫人

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    リズム良く、グイグイと引き込まれるストーリー。キャラ設定が萌える。父を踏襲した、瑠璃子。母であり、姉であり、最後には夫をも彷彿とさせる、美奈子への愛。名前のように、色々な青を着こなすファッションセンス。瑠璃子がただただ美しい。

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    2020年05月17日
  • イワンの馬鹿

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    読みやすい!

    短いお話で難しい用語もなく
    イワンの取る行動にどこか感じる良さがあります。

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    2020年05月09日
  • 大阪夏之陣

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    なかなか

    面白い

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    2018年08月31日
  • 真珠夫人

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    ネタバレ

    運命に翻弄され周囲を翻弄した一人の女性の人生を描いた良作。昼ドラ的なドロドロした愛憎劇を想像していたが全くそんなことはなかった。妖婦と呼ばれ男を誑かす瑠璃子は、実際のところ初恋の男への操を守り養女に対し惜しみない愛を注ぐ一人の女性であった。その功罪を周囲の視点を交えながら上手く描いている。

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    2018年07月06日
  • 真珠夫人

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    当時の新聞連載だけあって、とにかく引き込まれる展開、そして速度(勢い)。
    明治の煌びやかな雰囲気と、そして真珠夫人の影と孤独が対比してとても美しい作品だと思った。
    一つの事実をどう捉えるか、誰が見るのか、その視点によってこんなにも印象が変わるのか、と気付かされる作品。
    個人的には「ドガ」と「ゴヤ」のミスも、当時ならではと思って楽しくなった。

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    2016年10月07日
  • 真珠夫人

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    ネタバレ

    2002年の昼ドラの時に、興味は持ったもののドラマを観ていなかったので、せめてと買った小説が積読でした。

    北村薫の『円紫さんシリーズ』で、芥川をめぐる文壇の謎解きから、この作品に言及され、引っ張り出して読みました。

    凄いですね、メロドラマの元祖?
    何が凄いって、男性の筆によるメロドラマだから。
    女性の怖さ、男の愚かさが余すことなく書かれているから。

    そして、文庫版の解説が川端康成だから(!)

    川端先生の解説の結びでは、通俗小説ながら家庭の読み物としての健康を保ったのは、瑠璃子の悲劇と処女性に同情があったからのように、瑠璃子が美化されているけれど、この時代ではそうだったのでしょうか?

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    2015年08月31日
  • 貞操問答

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    私自身真面目な気質かつ姉だからか、ひたすら三女がむかつく!とにかく三女!お前ちょっとはおとなしくできんのか!お姉さんも!と次女に感情移入しながら読みました。いらいらするけどおもしろかったです。観てはいないけど昼ドラにもなったみたいで、やっぱりかって感じ。内容より雰囲気を楽しむといいかもしれません。

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    2014年08月21日
  • 真珠夫人

    購入済み

    読みやすく、面白かった。

    サスペンス、愛憎劇、純愛・・・
    とにかく読んでいてとても面白かった。いっき読みしてしまいました。

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    2014年08月19日
  • 真珠夫人

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    スラスラ読める。すげえ強引な終わり方だったな。最後にヒロインが絵になるのは、「三四郎」と同じですね。

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    2014年05月05日
  • 真珠夫人

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    ネタバレ

    ドロドロの昼ドラでやっていたという真珠夫人。すごく刺激的な内容なのかしらとドキドキしながら手に取ったが、大正時代の作品ということもあり、とても美しい印象を受けた。

    まず、文章の美しさ。椎名林檎の歌詞カードを読んでいるような仮名遣いの数々。日本語ってこんなに美しい言葉だったんだと、今改めて思い出す。

    そして、主人公瑠璃子の心の清さ。悪女といっても、今の時代の悪女とは全く違う、品のある心は真珠のような悪女。

    物語も、現代小説を読んでいる時のあの残酷な刺激はなく、最後にはホロホロと涙が流れてしまう程度の心地よい読み終わり。

    昼ドラではかなりストーリーが変わって毒々しかったらしいので、是非原作

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    2013年03月25日
  • 真珠夫人

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    大正時代の作品。
    当時の生活の様子や価値観が伝わってくる。
    でも、古さは感じない。文章も、キャラクターも。

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    2013年03月23日
  • 真珠夫人

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    古い作品を引き合いに出しますが「ダークなはいからさんが通る」という印象が残りました。主人公・瑠璃子には大正デモクラシー的思想を感じます。作品が世に出た大正9~10年において、俗ではあるけど下衆ではないこの物語は、当時の文学と大衆、双方の歩み寄りに一役買ったのではないでしょうか。
    正直なところ作中の瑠璃子はかなりやりすぎてしまったように思うのですが「はいからさん~」のアニメ主題歌の2番にある『大正時代のショッキング・レディ』という歌詞がピッタリはまるキャラクターだったので、私の中では前述の読後感となりました。

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    2012年09月17日
  • 真珠夫人

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    ☆あらすじ☆

    真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。話題騒然のTVドラマの原作。

    500ページ以上もあるかなりの長編だったけど
    すらすら読み進められました。

    大正、昭和の時代の女性は初恋を大切にしていたのだと
    しみじみ思いました。
    当時は初恋の人と結ばれて一生添い遂げることが
    一番の幸せだったんですね。

    面白かったので、再読したいです。

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    2010年05月21日
  • 真珠夫人

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    「処女は何事にもかえがたい宝なのです!」
    みたいな力強い記述が随所に見受けられ、
    汚れた現代人にはゴリゴリの違和感です。
    おおげさかつクソ真面目な文体が
    笑いを誘いますね。
    一昔前のノエビアのCMみたいな表紙の絵がこわいや。

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    2009年10月07日
  • 半自叙伝

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    若手作家たちに活躍の場を、と私財を投じて雑誌「文藝春秋」を創刊、破格値で販売。新人作家のために芥川賞・直木賞を創設。作家の地位向上と権利の擁護、文壇の発展に尽力した漢、菊池寛。

    ……と、菊池寛の小説をひとつもまともに読んでいない私にとって、菊池寛は作家というより実業家の印象が強いのですが、人気作家だったのだそう。(現代では田舎の小さな書店では出会いが無く読む機会に恵まれなかったと言い訳。いずれ読む。)

    この本を読んで、菊池寛という人物は根っからの実業家だったんだな、と感じた。実業家への道筋や苦労が書かれているわけではないのだけれど、深い深い土の中で芽を出すタイミングをしっかり見定めていた人

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    2025年12月17日
  • 真珠夫人

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    大衆小説にハマっていないタイミングで読んでしまったのでそのような小説特有のスピード感が楽しめませんでした。完全に私が悪いです。

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    2025年03月24日